2015年度 企画展

特別展示 発掘! 知られざる原爆の図

2015年6月3日(水)~9月12日(土)

15部連作として知られる《原爆の図》は、ほかにも数多く全国に眠っていた。ふだん見ることのできない“番外編”の《原爆の図》を発掘紹介!

福島菊次郎写真展 原爆と人間の記録

2015年7月18日(土)~9月12日(土)

敗戦直後の広島で被爆者家族を10年にわたって撮影し続けた94歳の写真家・福島菊次郎。被爆70年にあたり、その衝撃と告発の写真を展示する。

没後20年 丸木位里展

2015年9月19日(土)~11月14日(土)

1995年に没した水墨画家・丸木位里の画業を回顧し、スケールの大きな水墨画を中心に紹介する展覧会。

今日の反核反戦展2015

2015年11月21日(土)~2016年1月16日(土)

昨年に続き実行委員形式で開催される自由参加の「反核反戦展」。今日の問題意識が多数の表現者によって浮かび上がる。

連続企画① 3.11から5年(仮称)

2016年1月23日(土)~2月27日(土)

2011年3月11日の東日本大震災・福島原発事故から5年の歳月をどのように見るべきか。20代の若手作家の問題意識を見つめる実験的な展覧会を予定

連続企画② POST 3.11(仮称)

2016年3月5日(土)~4月9日(土)

東北ゆかりの芸術家・白濱雅也・安藤栄作らを中心に、「繁栄と享楽の影に潜んでいた」私たちの社会の根底をあぶり出す意欲的な企画

これまでの企画展

1999~昨年までの企画展の案内はこちらのページをご覧ください。


特別展示 発掘!知られざる原爆の図 2015/06/03-09/12



被爆70年の夏、丸木美術館では特別展示「発掘!知られざる原爆の図展」とともに、94歳の報道写真家・福島菊次郎さん(1921年~)の写真展を開催いたします。

この写真展は、福島さんが自ら手づくりしたパネルの中から、「原爆と人間の記録」(28枚)、「ピカドン」(24枚)、「原発が来た」(22枚)の3つのシリーズを紹介します。

これらの自作パネルは、1989年以降、常に「遺作展」の覚悟をもって制作したもので、実際に「福島菊次郎遺作展」という言葉も掲示されています。
決して洗練されたデザインとは言えませんし、時に同じ写真が繰り返し登場し、キャプションの事実誤認や後にデータが新しくなったものもあります。
それらも含めて、表現すること、伝えることの根源を示すような、福島さんの思いが込められたパネルをそのまますべて展示することが、今回の企画の目的です。

「原爆と人間の記録」には、「平和都市」である広島・長崎が戦後に置き去りにしてきた被爆者たちの姿が写し出されています。
「ピカドン」は爆心地から1.6kmの地点で被爆した江波の漁師・中村杉松さんとその家族の貧困の生活を記録したシリーズで、1961年に刊行した写真集が日本写真批評家協会賞特別賞を受賞するなど、報道写真家・福島菊次郎を誕生させた記念碑的な作品です。
「原発が来た」は、瀬戸内海の祝島の原発反対運動を最初期の時点から記録した貴重なシリーズです。

丸木夫妻の《原爆の図》とあわせて、この70年間における私たちと核被害のせめぎあいの歴史を、あらためて等身大の人間の感覚で追体験して頂けると、さいわいです。



広島の被爆者・中村修二さん(撮影:福島菊次郎)

 
福島菊次郎自作の写真パネル:原爆と人間の記録(
左)、ピカドン(右)