2013年度 企画展

平野正樹写真展 After the Fact

2013年9月4日(土)〜11月9日(土)

世界各地の戦争の弾痕を取り続けた“Holes”シリーズや、無価値となった旧日本帝国主義時代の紙幣を撮影した“Money”シリーズなど、写真という表現分野を拡大させる作品を制作する平野正樹の個展。


木下晋展

2013年11月12日(火)〜2014年2月8日(土)

細密な鉛筆画で“祈り”の境地を画面に刻みこむ画家・木下晋の個展。


清野光男展

2014年2月11日(火/祝)〜3月14日(土)

故郷の福島を思いつつ表現を続ける画家・清野光男の個展。


増田常徳展

2013年3月18日(土)〜4月12日(土)

戦争などの不条理に向き合い孤独に表現活動を続ける画家・増田常徳が3.11後の世界を見つめる個展。

これまでの企画展

1999〜昨年までの企画展の案内はこちらのページをご覧ください。


平野正樹写真展 2013/9/14-11/9


Moneyより「台湾銀行兌換一円券」

平野正樹はこれまで、サラエボの内戦の後に残った弾痕を撮影した「Holes」のシリーズや、東ティモールで焼き払われた家の窓を題材にした「Windows」シリーズ、アルバニアに大量に残るトーチカ(特火点)をとらえた「Bunkers」シリーズなどを制作し、現代社会における人類と戦争の問題を問い直し続ける写真家です。

今展では、これらのシリーズに加え、日本の帝国主義時代に発行された紙幣や証券を撮影した新たなシリーズ「Money」を発表いたします。近現代社会における貨幣経済が私たちに何をもたらし、また、これからの時代にどのような課題を生み出していくのか。「アベノミクス」や「東京オリンピック」といった期待先行の経済効果がもてはやされる現在において、もう一度考えるべき問題が、平野の作品から感じとれることと思われます。


After the Fact
 戦争・革命・経済成長・自然破壊、混沌に彩られた20世紀は過ぎ去った。しかし複雑で多岐にわたる諸問題は先送りされ、ツケは21世紀の今の私たちに及んでいる。結果としての2001年9月11日の世界貿易センターの同時多発テロ、2008年リーマン・ブラザーズの倒産劇、世界の富の偏在増大傾向、そして地球温暖化傾向、これらは最早、旧来のシステムのつぎはぎでの改良、政策的な騙し騙しでは機能しないことを示している。私たちが直面せざるを得ない様々な問題の近・遠因に金融システム、お金の問題がある事は見過ごされ、その事が問題をより深刻に増幅させている。私たちは今、お金を根源的に問い直す時期に来ているに違いない。
                                            平野 正樹(写真家)


  

左から、ボスニア・ヘルツェコビナの内戦を主題にした「Holes」、アルバニアのトーチカ(発火点)を撮影した「Bunkars」、東ティモールの内戦を主題にした「Windows」の各シリーズより


チラシ 表面  チラシ 裏面

オープニングトーク 「遅れてきた写真家」の仕事をめぐって

914日(土)午後2
出演:平野 正樹(写真家)、福住 廉(美術評論家)、 岡村 幸宣(原爆の図丸木美術館学芸員)
参加自由(当日の入館券が必要です)
当日は、午後1時に東武東上線森林公園駅南口に丸木美術館の送迎車が出ます。