2012年度 企画展

本橋成一写真展「屠場」

2012年11月23日(金)〜2013年1月19日(土)

大阪・松原屠場の労働現場を20年にわたって記録し続けた写真家・本橋成一による写真展。
【詳細ページ】



丸木美術館クラブの10年

2013年1月26日(土)〜3月2日(土)

10年にわたって毎月開催してきた「丸木美術館クラブ」工作教室の作品展。
【詳細ページ】



遠藤一郎展

2013年3月9日(土)〜3月24日(日)

車上生活を続けながら全国各地で芸術活動を展開し、震災後に精力的に東北支援も続ける 「未来美術家」遠藤一郎の個展を予定。
【詳細ページ】



これまでの企画展

1999〜昨年までの企画展の案内はこちらのページをご覧ください。


本橋成一写真展 屠場(とば)



 本橋成一写真展「屠場」は、大阪・松原の新旧屠場で働く人々を約30年にわたって記録したものです。

 人が自らの手で牛を殺す。それは作者が初めて目の当たりにした光景でした。

 屠場で牛と向い合う作業員の姿には威厳がありました。それは、いのちを奪うものとして長い差別の中で彼らを支えてきた職人としての誇りではないか。その誇りを保ち続けてきた源は、日々のいのちとの関わりではないだろうか。いつから私たちはいのちが見えなくなったのだろうか。

 本来いのちあるものは、己のいのちを保つために、いのちがけで他のいのちを食むのです。そうして生と死を日常的なこととして付き合ってきました。しかし、いま日本をはじめ、食にあふれた国々では、食する生きものたちを屠るために機械や電気を使い、自らの手で殺さなくなりました。便利になり、合理化され、きれいになったことにより、その生と死がいつの間にかベールに包まれたように見えなくなってしまったようです。

 筑豊の炭鉱やチェルノブイリの被災地の暮らしを記録し続けてきた本橋成一が見つめる、いのちの根源。モノクロ写真約55点を、丸木美術館で展示します。


〈本橋成一プロフィール〉
東京都生まれ。68年「炭鉱〈ヤマ〉」で第5回太陽賞受賞。85年画家丸木位里・丸木俊スライド集「ひろしまを見たひと」(監督・土本典昭)の作品を撮影。87年写真集「ふたりの画家 丸木位里・丸木俊の世界」刊行。91年よりチェルノブイリ原発とその被災地ベラルーシに通い、汚染地で暮らす人々を写し撮る。95年「無限抱擁」で日本写真協会年度賞、写真の会賞を受賞。98年「ナージャの村」で第17回土門拳賞受賞。同名のドキュメンタリー映画は文化庁優秀映画作品賞を受賞したのを始め、海外でも高い評価を受ける。2作目「アレクセイと泉」で52回ベルリン国際映画祭ベルリナー新聞賞及び国際シネクラブ賞ほか受賞。02年東京都写真美術館でチェルノブイリ三部作「ナジェージダ〈希望〉」を開催。09年、西アフリカ・セネガルの村を舞台にバオバブの樹とともに暮らす人々を描いた映画「バオバブの記憶」を公開。最新作は写真集「屠場〈とば〉」(平凡社刊)。

本橋成一スライド&トーク

11月23日(金/祝)午後2時
丸木美術館企画展示室にて
参加自由(当日の入館券が必要です)
当日は、午後1時に東武東上線森林公園駅南口に美術館の送迎車が出ます。