
出品作品リスト
会期中イベント 同時開催「ハロー・ディア・エネミー!80」
丸木位里・丸木俊絵本原画展 大地から湧き出る物語

生涯に200作品以上の美しい絵本や挿絵の仕事を残した丸木俊と、
水墨の流動性を生かした力強い表現で絵本を手がけた丸木位里。
地に足をつけてたくましく生きる人びとに共感し、暮らしのなかから湧き出る深い喜びや悲しみの物語を
描き出した二人の豊穣な世界を、約50作品150点の原画で紹介いたします。
また同時に、平和と寛容の国際絵本展「ハロー・ディア・エネミー!80作品展」を開催いたします。
画像:ぶらんこのり
(丸木俊、1970年、原爆の図丸木美術館蔵)
《原爆の図》などの共同制作で知られる丸木位里(1901〜1995)・丸木俊(1912〜2000)夫妻は、
絵本の分野でも数多くのすぐれた作品を残し、高い評価を受けています。
とりわけ、俊は色鮮やかで繊細な表現によって、童話や民話、創作絵本、歴史絵本など幅広い分野で
200作品以上の絵本や挿絵の仕事を残し、20世紀の日本を代表する絵本画家として知られています。
位里は手がけた絵本の数は少ないものの、水墨の流動性を生かした斬新で力強い作品を残しました。
本展では、昨年、新たに原爆の図丸木美術館の収蔵品として加わった13作品をはじめ、
國學院大學栃木学園の協力により、1971年に第3回ブラチスラヴァ絵本原画展(BIB'71)で
ゴールデンアップル賞を受賞した《日本の伝説》など、約50作品150点を展示紹介いたします。
生涯をかけて戦争や公害などの社会的主題と向き合い続けた丸木夫妻は、何よりも、
地に足をつけてたくましく生きる人びとの暮らしに共感し、そこから湧き出る深い喜びや悲しみの込められた物語を
愛していました。
二人が描き出した豊穣な世界を、今こそ多くの方に"再発見"して頂きたいと思っています。
画像:赤神と黒神
(丸木位里、1969年、原爆の図丸木美術館蔵)
会期中イベント
当展覧会の会期中にはさまざまなイベントを開催いたします。
夏休み中でもありますので、ぜひ親子で、またはお友達どうしでご参加ください。
丸木美術館ひろしま忌
日時:8月6日(土) 当日入館無料。
午後3時30分 栗田明子さん(日本著作権輸出センター相談役)
講演「『ひろしまのピカ』の翻訳出版に携わって」
午後4時30分 山本さとしさんコンサート「ヒロシマの有る国で」
その他、美術工作教室、和太鼓・エイサー公演、とうろう流しなどを行います。
絵本づくりワークショップ 「○△□で描くワタシの絵本」
7月24日(日)午後1時30分
講師:奈良幸琥(画家)
参加費200円(5歳以上、定員20名程度、要予約 電話:0493-22-3266)
ギャラリートーク
※参加自由(当日の入館券が必要です)。
各回とも、学芸員の岡村とゲストが展示室にてトークを行います。
第1回
8月13日(土)午後2時
ゲスト:野坂悦子(元日本国際児童図書評議会理事)、松井エイコ(壁画家・紙芝居作家)
松井氏自作の紙芝居『二度と』(平和と寛容の国際絵本展「ハロー・ディア・エネミー!80作品展」に選ばれた作品)
の実演も行います。
第2回
8月28日(日)午後2時
ゲスト:鈴木美恵子(元フレーベル館編集者・丸木俊担当)
画像:あそびましょ
(丸木俊、1977年、個人蔵)
出品作品リスト
| タイトル | 作者 | 発行年 | 出版社 | 所蔵 |
|---|---|---|---|---|
| ひろしまのピカ ※7/2-8/6のみ展示 |
丸木俊 | 1980年 | 小峰書店 | 個人 |
| みなまた海のこえ | 丸木俊・丸木位里 | 1982年 | 小峰書店 | 個人 |
| おきなわ島のこえ ※7/2-8/6のみ展示 |
丸木俊・丸木位里 | 1984年 | 小峰書店 | 個人 |
| ヤシノハノヒカウキ | 文=久保喬 絵=赤松俊子 |
1942年 | 小学館 | 個人 |
| ヤシノ木ノ下 | 文=土家由紀雄 画=赤松俊子 |
1942年 | 小学館 | 個人 |
| ヤシノミノタビ | 著=丸山薫 画=赤松俊子 |
1942年 | 帝国教育出版部 | 個人 |
| でてきておひさま | スロヴァキア民話 再話=うちだみちこ 画=丸木俊子 |
1958年 | 福音館書店 | 個人 |
| こまどりのクリスマス | スコットランド民話 訳=渡辺茂男 画=丸木俊子 |
1960年 | 福音館書店 | 個人 |
| そりにのって | 作=神沢利子 絵=丸木俊子 |
1961年 | 福音館書店 | 個人 |
| うみのがくたい ※7/2-8/6のみ展示 |
作=大塚勇三 絵=丸木俊子 |
1964年 | 福音館書店 | 個人 |
| 赤神と黒神 | 文=松谷みよ子 絵=丸木位里 |
1969年 | ポプラ社 | 原爆の図 丸木美術館 |
| カラスだんなのおよめとり | 訳=石井桃子 絵=丸木俊子 |
1963年 | 岩波書店 | 原爆の図 丸木美術館 |
| ロシアのわらべうた | 著=内田莉莎子 画=丸木俊 |
1969年 | さえら書房 | 個人 |
| グリムどうわ | 訳=大塚勇三 絵=丸木俊 |
1970年 | 学習研究社 | 國學院大學 栃木学園 |
| せむしの小うま | 作=エルショーフ 訳=内田莉莎子 画=丸木俊 |
1971年 | 学習研究社 | 個人 |
| ぶらんこのり | 作=佐藤義実 絵=丸木俊 |
1970年 | フレーベル館 | 原爆の図 丸木美術館 |
| 七いろのはなびら | 原作=カターエフ 絵=丸木俊 |
1970年 | 学習研究社 | 個人 |
| 日本の伝説 | 文=松谷みよ子 絵=丸木位里 丸木俊 |
1970年 | 講談社 | 國學院大學 栃木学園 |
| さんねんねたろう | 文=大野寛 絵=丸木俊 |
1972年 | 世界出版社 | 個人 |
| 12のつきのおくりもの | スロバキア民話 再話=内田莉莎子 絵=丸木俊 |
1971年 | 福音館書店 | 原爆の図 丸木美術館 |
| 黒ねこ四代 | 著=松谷みよ子 絵=丸木俊 |
1972年 | 講談社 | 原爆の図 丸木美術館 |
| チワンのにしき・太陽のむすめ | 中国・ソビエト民話 訳=君島久子 田中かな子 画=丸木俊 |
1972年 | 学習研究社 | 原爆の図 丸木美術館 |
| あかざばんばとガラ | 著=瀬川拓男 絵=丸木位里・俊 |
1973年 | 太平出版社 | 原爆の図 丸木美術館 |
| ふえをふく岩 | 文=君島久子 絵=丸木俊 |
1973年 | ポプラ社 | 原爆の図 丸木美術館 |
| おおむかしのむら | 作=たかしよいち 絵=丸木俊 |
1973年 | 福音館書店 | 原爆の図 丸木美術館 |
| つつじのむすめ | 文=松谷みよ子 絵=丸木俊 |
1974年 | あかね書房 | 原爆の図 丸木美術館 |
| かさじぞう ※7/2-8/6のみ展示 |
編=民話の研究会 絵=丸木俊 |
1975年 | 世界文化社 | 個人蔵 |
| 星の小ぼとけさま | 作=川村たかし 絵=丸木俊 |
1974年 | 文研出版 | 原爆の図 丸木美術館 |
| きつねのおきてがみ | 北上の民話 文=菊池敬一 絵=丸木俊 |
1977年 | 小峰書店 | 原爆の図 丸木美術館 |
| 三びきじし | 文=渡辺節子 絵=丸木俊 |
1975年 | ポプラ社 | 原爆の図 丸木美術館 |
| トルストイ童話集 | 絵=丸木俊 | 1978年 | 暁教育出版 | 個人 |
| おしらさま | 遠野の民話 文=菊池敬一 絵=丸木俊 |
1976年 | 小峰書店 | 個人 |
| 千代とまり | 文=松谷みよ子 画=丸木俊 |
1977年 | 講談社 | 個人 |
| あそびましょ | 文=松谷みよ子 絵=丸木俊 |
1977年 | 偕成社 | 個人 |
| うしかいとおりひめ | 中国民話 訳=君島久子 絵=丸木俊 |
1977年 | 偕成社 | 個人 |
| あまのはごろも | 文=おのちゅうこう 画=丸木俊 |
1977年 | 小学館 | 個人 |
| しらとりのぬま | 作=おのちゅうこう 絵=丸木俊 |
1978年 | 小学館 | 個人 |
| まえがみ太郎 | 作=松谷みよ子 絵=丸木俊 |
1979年 | 偕成社 | 個人 |
| りゅうになりたかったへび | 作=松谷みよ子 絵=丸木俊 |
1979年 | 大日本図書 | 個人 |
| 世界の旅路 | 文=新村徹 絵=丸木俊 |
1979年 | 千趣会 | 個人 |
| くびかざりとぬすっと | 作=花岡大学 絵=丸木俊 |
1981年 | 同明舎 | 個人 |
| たけむすめ | 中国の民話 訳=君島久子 絵=丸木俊 |
1981年 | 小学館 | 個人 |
| とうろうながし ※7/2-8/6のみ展示 |
作=松谷みよ子 絵=丸木俊 |
1985年 | 偕成社 | 個人 |
| どんぶらこっこすっこっこ | 文=村上ひさ子 絵=丸木俊 |
1999年 | 福音館書店 | 個人 |
同時開催 平和と寛容の国際絵本展 ハロー・ディア・エネミー!80作品展

平和や自由、寛容といった反戦のテーマとつながる絵本を世界の国々から選んだ絵本展で、
1998年にインドのニューデリーで開催されたIBBY(国際児童図書評議会)世界大会の際に、
ミュンヘン国際青少年図書館によって企画されました。
その後、世界各国を巡回し、1999年から2002年には日本国内80カ所で展示されました。
2009年4月からは、新たに28作品をコレクションに加えて80冊の絵本を選定し、巡回展を行っています。
日本を代表する作品として、丸木俊の『ひろしまのピカ』もコレクションに選ばれています。
「丸木位里・丸木俊 絵本原画展」とともに、絵本がもたらす大切なメッセージを多くの人に
受けとめて頂きたいと願っています。
主催:日本国際児童図書評議会(JBBY)
企画:ミュンヘン国際青少年図書館、
JBBY「ハロー・ディア・エネミー!80作品展」実行委員会

