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原爆の図丸木美術館 企画展








2008年12日[土]―1017日[土]


オープニング・イベント
12日[土]
午後時〜6時半
相互批評会とパフォーマンス

オープニング・イベントスケジュール 出品者一覧



〈今日の反核反戦展2009〉趣意
針生 一郎(原爆の図丸木美術館館長)
 〈今日の反核反戦展〉は、丸木夫妻の「原爆の図」を受けつぎながら、変転する核兵器と局地戦争の状況に正確に対応しようとする、美術家有志の大連合展で、当美術館でも主要な年中行事の一つとなっている。ところで、今わたしたちが直面するのは、新しい米大統領が中東戦争の速やかな終結と核廃絶を口では語りながら、何ひとつ具体化された政策がない、したがって西欧、東欧、アジア、日本などには、古びた反核反戦の課題が依然としてのしかかる、不分明な過渡期の様相である。この過渡期の現実をみきわめながら、わたしたちは歩みだすほかない。
 2001年9月11日、米国の経済と軍事の中枢を襲い、さらに政治の中枢を襲おうとした同時自爆テロが、21世紀の幕明けとなったことは、ともかく否定できない。就任直後のブッシュ米大統領は、「これはもう戦争だ、報復戦争で対抗するしかない」と叫んで、同年内に「アルカイダ」一味がひそむというアフガニスタンを攻撃し、翌年は公然と核武装したイスラエルを同盟国として不問にしたまま、イスラエルと対立してきたイラクを大量破壊兵器の隠匿という不確実情報によって攻撃した。そして前者のタリバン政権、後者のフセイン政権をいち早く倒したが、後続政権は米の傀儡と見られて安定せず、たえずタリバン残党やイスラム教シーア派の反撃にさらされ、米軍の死者も両国ですでに4000人をこえ、かつてのヴェトナム戦争以上に泥沼化している。そこに昨年来米国の金融危機に端を発して、住宅、自動車、造船、機械、電気器具などの基幹産業におよぶ、経済大不況が顕在化したのだから、すでに不人気のブッシュ政権がもちこたえるはずがない。
 こうして、黒人の血をひくオバマ大統領が、米国史上はじめて登場したのも当然だろう。だが、そのオバマもイラク戦争ではできるだけ早く米軍を撤退させるつもりだが、アフガンではむしろ米軍増強の必要を語った。またヒラリー・クリントン新国務長官はイスラエルを訪問して、パレスチナとの和解を漠然と要望しながら、ガザ攻撃の即時停止を訴えることはできなかった。経済対策でも政府資金を発動させていくつかの大銀行と大企業を救済しただけで、今のところ国家保護主義とよばれる限界をこえていない。
 わが麻生首相となるともっとデタラメで、「日米同盟」は政策の基本と言って、インド洋上米艦への武器・軍需物資補給継続を閣議決定ですませ、ソマリア沖海賊に対応して憲法上の疑義のある海上自衛隊艦艇の出撃は強引に国会を通した。経済対策では例の定額給付の一律バラまきや高速道路一部値下げなどは何とか実現したが、何より必要な雇傭関係の安定と拡大、特に久しく人手不足に悩む農林漁業への雇傭促進と援助金、日韓中共同のエコ関係企業と東アジア市場の開発などは、論議もなく手つかずのままだ。
 ここでうかび上るのは、これまで戦争や核兵器の元凶であった国家に、それらの今後の運命をゆだねていいのか、それともこれまで反核反戦運動の主体であった民衆こそ、国家と対立してもこの運動を進めるべきか、という問題である。その点でイタリア人思想家アントニオ・ネグリとその教え子の米人マイケル・ハートの共著『帝国』の続編で、アフガン、イラク反戦運動をくわしく調べて書いた『マルチチュード』が参考になる。それによると家庭や職場で公と私の分裂を克服した人びとが、議会制民主主義の限界すらこえて「絶対民主主義」をめざすため、移民受付所、女性文化センター、インターネット・カフェなどに小さなコアをつくって集まったのが実態だ。政党や労働組合の力を借りてそれらを統一し、団結させる必要はどこにもない。むしろ小コアの差異性と多様性を尊重しながら、そのゆるやかなネット・ワークの幅をひろげるのが、反戦運動の今後の課題だという。
 とすれば、まさしく小コアとして、美術展の役割も明らかだろう。たしかに一枚の絵に、直接戦争をやめさせる力はないが、こんな戦争はもうごめんだ、それにはどうすればいいか、と人びとに考えさせる力はある。美術展は実際にそれを見た少数にしか語りかけないが、その語りかけは政治家の空疎なスローガンより深く心にひびく。しかも、美術はどんな国語にもしばられず、いかに眼に訴えるから、容易に国家をこえ、国境をこえて交流することができる。こんどの〈今日の反核反戦展〉にも、国内外から力のある作品が多数出品されることをたのしみにしたい。
(2009年6月)



特別出品(アートスペース)
田中浩一

魔都 2008年


出品者(85名)
相本 みちる
天の華M2009.ne.jp
2009年 100*100*10cm

磯部廣二
自重
2009年31*27*43cm
稲垣三郎
BEYOND LANDSCAPE 09 プロキオン
2009年 80*80cm


井上活魂
作品集より
2008年 100*100*100cm

写真は参考作品
「作品1」2009年
イレイ キミコ
Mt. Fuji

  2009年53*45.5cm

岩本幸生
静寂の夏に
2009年 90*72cm

上田靖子
HEART to HEART
核兵器廃絶へ
20098年 92*72.7cm

上野秀一
風09061
2009年 73*91cm

上原二郎
ゴコクノエーレー

  2009年 90*72cm

写真は参考作品
「仲間」2009年
江口シュウ
白と青嵐
2009年 F30号

大津年雄雄
「大手を振って、戦争出来る憲法へ」と、
 目論む権力横暴、この軽率、どうして許さ
 れようか。3分の2で、この4年殊更苦渋。
 今度こそ、叩き落さねば。当面の急務。
 ―小国民・学童疎開児の痛切なる叫び声
〜64年目夏 太陽暦2009年


写真は参考作品
「人人の悲願、尊い平和、その希求を未来へも」
大西弘之
挨拶―平和がイイ―
2007年 18*14cm

大平 奨
景 N-9
2009年


写真は参考作品
「景 N-7」2009年
加藤世紀
自画像
2009年 76*64cm


加藤三男
時の風景
2009年 30号F

上條明吉
不安
2009年

國重陽子
鳥―憬
2006年

黒沢 稔
一つ一つの物体が
 それぞれ悩んでいる
2009年72.8*60.6cm

小林政雄
地雷を踏んだらサヨーナラ
2007年

写真は参考作品
「地雷を踏んだらサヨーナラ」2008年

小堀八千代
核爆発
2009年90.2*60.1cm

近藤あき子
格子の風景
2009年92*92cm

佐藤俊男
平和ボケした反自然都市
2009年 240*180cm

写真は参考作品
「Money, Money, Money」2009年

佐藤洋子
命…繋がるもの・跡絶えるもの
2009年 91*72.7cm


芝田しげる
和のかたち
2008年 72.7*91cm
鈴木文枝
音色
2009年 F20号

写真は参考作品
「平和への祈り」2007年
須部佐知子
移された平面 '09−V
2009年76*94cm


清野光男



写真は参考作品
「METAL RAIN 07-E」2007年

千正博一
ノー・ウォー
2009年 30号

写真は参考作品
武田美通
飢餓地獄
2009年 40*50*160cm

田島和子
戦争の本当のすがたは語られない
(参考:『おとなはなぜ戦争するの』
(新日本出版社刊)中
森住卓写真)
私たちは
 なぜ
戦争の
本当のすがたを
語りたがらないのだろう

  
(参考テキスト)
橘 良子
浄華
2008年 72*54cm
建畠玉美
Detached Pockets
2009年90*90cm


写真は参考作品
「Drift Pocket」2004年
谷口 僚
蟻の命と兵隊の命
2009年

津波古真人
無題
2009年


出店久夫
降臨
2009年 89*77cm

写真は制作途中

常盤 博
石棺とコウノトリ
2009年

写真は参考作品
「石棺とコウノトリ」2009年
中谷美弥



写真はしたがき
中村安子
難民となって61年
 Be Strong!
2009年 30号

写真は参考作品
奈良幸琥
白き龍に捧ぐ「南無阿弥陀仏」
2009年200*90cm

写真はパフォーマンス

ノブキソウイチロウ
+ウスイジュンコ
あの空の色
2009年
わたくしの伯母は89歳になる。
16歳でヨーロッパにわたり戦火を避けて各地を転々としていた。
そのときの記憶は今でも彼女に白昼の悪夢にも似た幻影を見せる。
わたくしたちの部屋からは放置されたキウイや柿やミカンの樹が青々と茂る庭が見える。
その向こうには広くて青い空が広がる。
伯母はそんな空を見るたびに口癖のようなひとりごとをもらす。
『あの空の色』
わたくしは彼女の目が潤んでいる事に気づく。
あの空の色
彼女が見ている『あの空の色』とわたくしが見ている「この空」とは違う空かも知れない。
それでもわたくしたちは同じ空を見ている。
(参考テキスト)
原 弘
'09 内面空間(B)
2009年


晴山 英
めぐる時間
2004年 90*117cm
平野亮彩
故郷へ帰る英霊
2009年


平松利昭
見る
2005年65*90.5cm

藤井マリ
(パフォーマンスのみの参加)


写真は2008年8月
「ダンス白州」での公演の記録
藤岡星人

1995年 52*41cm


藤田美世子
書色紙代“平和”
2008年 47*40cm

藤谷美貴雄
悲しみの中で
2009年 52*90cm

古田由美子
時の門
2009年

写真は参考作品
「時の門」2007年
星野文昭
桃と竹の子、初夏の味 他
2008年

本多和夫
立ち上がる人シリーズ
そのU,「ネット・ワーク」
2009年 73*91cm

本多文代
悪魔と天使
2009年 72.8*60.7cm


前山忠
あだ花の視界
2008年 40*12*10cm

町田昌之
赤い月
2009年78*78cm


写真は参考作品
「愛の幻想」2009年
松浦延年
The earth
2009年 52*73cm

写真は参考作品
「blue 139」2009年
松本弘
PeaCE 9 futurism
2009年 71*71cm

万年山えつ子
死者のたましいは?
2009年


写真は参考作品
「生きる」2009年
三木祥子
eARTh #145
2009年

写真は部分イメージ
水谷イズル
戦場からのメッセージ
2009年 ビデオインスタレーション

満窪篤敬
メモリー
2007年 80.3*65.2cm
南 阿豆
どうぞ、らくがきをしてください
2009年
南 照子
SHIN化-2009
2009年 98*66cm
宮崎和之
復讐の槍撃
2009年72.7*91cm

写真は参考作品
「守るべきもの」2009年
宮下 泉
かん・缶・カン
2009年 72.7*91cm

写真は参考作品
「かん・缶・カン」2009年
宮部真知子
乱舞 2009
20097年 24*36cm


宗方 勝
私と彼らの狭間
2009年F20号







写真は参考作品
「lineシリーズ」2008年
村田訓吉
アントニオネグリにこの指とまれ
2009年 A4〜無限大

望月裕子



写真は参考作品
「Verte」2007年
薬師寺波麻

2009年

写真は参考作品「野」
八鍬瑞子
レクイエム:戦死した子どもたち
2009年 33*14cm*5点



柳 賢男
壁の内部に降る苦い雨
2009年 30号

山川靖夫

2009年 65*45cm


画像はエスキース

山ア 智
飛んでとんで
2008年 72.6*54.4cm

山ア涯之
ぼろっきれのような人生
2009年 90.9*72.7cm

山田實
密約
2009年 65.2*91cm

山田裕子
〈めぐちゃん〉
 モンペをはいてみました
2009年 80*80cm

写真は参考作品
「めぐちゃん」2009年
山内佳子
If……
2009年 60.6*50cm

山本文子
それでも平和が……
2009年 65*77cm

横前裕子
あの日
2009年 90.9*72.7cm

写真は参考作品
「空蝉(源氏物語)」2008年
吉岡セイ
真夏の桜
(木村まき詩「千鳥ヶ淵戦没者墓苑」
を読んで)
2009年 72.5*91cm

吉岡友次郎
dull shape
2009年 45.5*27.3cm

写真は参考作品
「dull shape」2008年

吉川晶子
浜岡原発
2009年 48*90cm

リチャード・グレハン
SPIRIT of HUMANITY
2009年 35*35cm 木版画


渡邊佐和子

2009年

和田喜代
a whirlwind
2009年 85.5*66cm


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オープニング・イベント
月12日[土]
午後2時〜6時半
相互批評会とパフォーマンス
14:00-15:00 相互批評会
15:30-16:00 奈良幸琥
16:00-16:30 南阿豆
16:30-17:00 フォークグループあじさい
17:00-17:30 星野暁子
17:30-18:00 村田訓吉・黒田オサム
18:00-18:30 藤井マリ