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原爆の図丸木美術館

戦後60年企画








2005年20日[水]―日[金]


オープニング・イベント
24日[日]
午後時〜
展覧会講評とパフォーマンス
※12:30,14:30に東武東上線森林公園駅南口より送迎車あり



〈今日の反戦〉展の発足に寄せて
針生 一郎(原爆の図丸木美術館館長)

東京銀座の地球堂ギャラリーの女主人は、なくなった夫君が戦争中軍隊にとられて苦労し、戦後抽象画のうちにも反戦平和の主題を追求して、わたしも知っていた画家だったので、毎年8月に戦争展を開催したいとわたしに相談した。
それはベトナム戦争も終って、反戦平和展の場が日本にほとんどなくなった1980年代半ばのことで、わたしは早速関心のありそうな美術家によびかけてその年の戦争展を実現し、それが毎年8月に続くうち地球堂ギャラリーの名物ともいうべき催しとなった。

ところで2000年前後、わたしは一考して戦争展の事務局長をつとめた故福田恒太と相談して、その中止をギャラリーに申入れたことがある。
それは戦争の本質が大きく変ってきたためで、のちにアントニオ・ネグリとマイケル・ハートの共著の『帝国』を読んでわたしもはっきり自覚するのだが、世界帝国の宗主気どりで核兵器独占をたくらむ米国が、帝国内の反乱予防の「内戦」としてあらゆる地域に先制攻撃をしかけることを特徴とする。
アフガニスタン戦争に日本からただひとり従軍取材した辺見庸によれば、それは精密器械を操作しての一方的攻撃で、タリバンの反撃など全然ないから戦争ですらなく、パイロットは基地に帰ると毎晩本国の家族に平静に電話していたという。
むろん、罪もなくまったく無防備で爆撃にさらされる、女子供や老人などの被害状況からしか、戦争の実態はつかめないという一面は変らない。
だが、あらゆる情報が現地米軍司令部の管理統制下にあり、ボランティアで現地に行かなければ真相はつかめず、イラク戦争で現地ゲリラに一時とらえられたボランティアの人びとに、日本政府みずから投げかけた「自己責任」論をはじめ、あらゆるパッシングがふりかかる現状では、それも多くの困難につきまとわれる。
だが、地球堂ギャラリー主は「いま戦争が世界中にひろがろうとしているとき、十数年続けてきた戦争展をやめるわけにはいかないでしょう」と言い、わたしもはげまされて戦争展を続けることにした。
そこにはもうひとつ、日本政府の対応があって、周知のように2001年の9.11同時テロ後、小泉首相はいち早く「報復戦争」を叫ぶブッシュ米大統領を訪問して、あらゆる面での協力を約束し、周辺事態法、イラク特措法などを無理矢理成立させたのち、ついにイラクへの自衛隊派兵にふみ切った。
それらすべては憲法改悪のための瀬踏みないし実績づくりとするなら、世界に誇るべき憲法第9条を持ちながら、それを具体化する法律を議員立法でも制定できず、政府による拡大解釈と空洞化にゆだねてきた、民衆自身の怠慢が痛切に悔まれる。
そして自民党の憲法改悪案が、第9条のうち非武装不戦条項はそのまま残し、集団安保、国連PKOなどへの自衛隊派兵は認めるという、自民党から見ても玉虫色のままで、議論の大した深まりもなく国会議席数の差だけで押しきろうとしていることを知ると、日本はほんとに危ういところにきていると思う。

そのせいか、一昨年の戦争展には、日の丸の旗に観客が自由に物体を投げつけると、画面にそのままくっついて残る作品が出品された。
ところが、地球堂ギャラリー主はこの作品を見て、あんなに熱心だった戦争展をやめたいと言いだした。
理由をたずねると、今まで言わなかったが、隣のビルにある右翼団体の事務所があって、そこから文句をつけられると面倒だということだった。
わたしたちはその事情を了承して、今年から丸木美術館に会場を移し、タイトルも〈今日の反戦〉展と焦点を明確にしぼって、これまでの戦争展の常連以外の美術家にも出品をよびかけることにした。
地球堂ギャラリーの方式を受けついで、出品者から出品料を出してもらう上、前述のような制作上のさまざまの困難がつきまとうにもかかわらず、6月末現在ですでに100人をこえる出品申しこみがきている。
わたしたちとしては丸木位里・俊夫妻の遺志を継承する反戦展の本拠に、この展覧会を育てあげたいと切に念願している。







相本満
目覚めの時
2004年
秋山潔
Touchi the Time'05-記憶
2005年
浅野康則
TobiRa
2004年
荒洋
02−01
2002年
井口環誠
太陽の抜け殻
2005年
井口大介
U.X.O(unexploded ordnance)*
2004年

*出品作未定、参考作品
作者 井口大介&ソーレン.マルティンセン(デンマーク)
井口通太郎
black story
2005年

池田龍雄
場の位相―亀裂―
2005年
池田多摩
エレジー(自爆)*
2004年8月

*出品作未定、参考作品
磯部廣二
風體―未完のかたち
2004年7月
井出志保子
杜の唄 1−G
2005年5月
伊藤香代
YUKIDOMARI*
2005年
*出品作未定、参考作品
井上活魂
兵士
2005年
稲垣三郎
風景図譜05 出立またはブリッジ*
2005年

*出品作未定、参考作品
上田靖子
HEART TO HEART ロンド(輪舞)
2005年
臼井幸彦
血の涙
2005年6月25日
内田和美
ふうけい

大河原愛
F 0984
2005年
大木道雄
魂の交歓―ホロコーストの時代に―
2005年


*写真は参考作品
精神のリレー ―涙ろう―
2004年5月22日 撮影・橘正人
太田知秀
大津年雄雄
血染(ぬ)られた日の丸、黒い涙の君が代、そして平和憲法死守*
2005年

*写真は参考作品
「人人の悲願、尊い平和、その希究を未来へも」
〜56年。2001年
大坪美穂
黒いミルク
(パウルツエラン『死のフーガ』による)
2004年
大西弘之
悲しみの道化師
2004年

沖田利紀
希求


小畑和彦
うた
2005年
郭徳俊
『ブッシュ2001』Uと郭
2005年
加藤世紀
世界平和*

*出品作未定、参考作品
加藤義勝
無題
2005年
上条明吉
上条陽子
河口聖
Recollection−05005

川崎文雄
火中の鳥
2004年

川又藍
風響―カゼムレ
2005年6月

國重陽子
鳥―風圧
2004年4月

窪田修
次の戦争がやってきた
2005年

黒田オサム



未定
*写真はパフォーマンス

小堀令子
小山哲生
断片
2005年7月

近藤あき子
grid(格子)黒'05
2005年

サイトオビン
凶区
2005年

坂口啓子
骨折
2004年10月

佐藤俊男
靖国魂
2005年

静文雄
REMEMBER
2005年

芝田しげる
和のかたち
2005年

島村喜兵衞
哀傷オリエント
2003年

志茂弥栄
風化された大地―侵略―
2004〜2005年

昇運
反戦−T
2005年

鷲見純子
Freedom*
1997年


*出品作未定、参考作品
清野光男
Metal Rain 04-C*
2004年


*出品作未定、参考作品
瀬川明甫
ある断面2
2003年

千正博一
時代は混乱へ(U)
2005年

たうち定義
object 2004 1206
2004年

高草木裕子
tape earth
2005年

高野るり
やさしさを奪ったのは誰
2005年6月27日

高橋勝
旅行者―2005
2005年

武内光仁
複合の祈りの中で*
2005年7月


*写真は参考作品
武田敦史
ひとりごとから
2005年
田島和子
秘密の話〈豚さんにはないしょ〉*
2002年


*出品作未定、参考作品
建畠朔弥
3FENCE-POSTS(3本の柵柱)
2005年

谷口僚
RED OIL*
2004年


*出品作未定、参考作品
椿原章代
他者の苦痛へのまなざし
Regarding the Pain of Others
1999-2005年

出店久夫
マリア幼なき子にT
2004年

豊崎旺子
響音


中谷美弥
被爆、反戦60年に
2005年

中村陽子
A CRY*
2004年


*参考作品
永松健
再生:増殖
2005年6月

奈良幸琥
タイムリミット*
2004年


*参考作品
新原浩徳
VS05-0720
2005年

西元利子
野上靖子
向日葵
2005年

野口ひさし
水底に立つ
2001年

萩原いく代
たいしてかわらぬもの……人間
2005年

橋本とも子
ハートのある華
2005年

林保次郎
原健吾
鎮魂無情
2005年


*写真は参考作品「風の道V」2004年
晴山英
い・の・ち
1981年

ヒーロー伊藤
大林檎に気をつけろ
2005年

深澤義人
地−崇拝−D
2003年

藤田淳子
SOUHAIT
2005年6月

古田由美子
時の門
2004年
KEIKO HOSINO
EL REQUIEM
2005年

前山忠
ブッシュの憂鬱
―MASK―B“USARS”―
2003〜2005年

松井貞文
CIRCULATION(荒地−05LBI)

2005年

松浦延年
CBS-RED

2004年

松宮直子
一隅
2004年

丸山あつし
Nobody stopped and being
2005年

万年山えつ子
戦いは奪う
2005年

水谷勇夫
水谷イズル
南照子
SHIN化−2005
2005年

宮越薫
地の群れ
2003年

宮下泉
ごはん*
2005年


*出品作未定、参考作品
宮部真知子
乱舞 2005
2005年

村田訓吉
ピースポート 2005 マルキ
1999年から現在さらに未来に続く

矢追三恵
混迷
2005年

薬師寺波麻
RaRa
*


*写真は参考作品「RaRa」
八鍬瑞子
Jigsaw Puzzle /ジグソーパズル
2004年

山川靖夫
臣民A
2003年

山口通三
影の光
2005年6月

山崎仁
惜別
2005年6月

山ア涯之
ボッコボコの肖像(瀕死の憲法九条)
2005年

山田實
反戦
2005年

山田裕子
レクイエム


山寺重子
5月29日
2005年

山本文子
希望
1995年

横前裕子
あの日
2005年

李容旭
Box at MK
2004年

わかなみえ
無題*
2005年


*出品作未定、参考作品
鷲見哲彦
HORIZON '04.N03.B*
2004年10月


*写真は参考作品
「HORIZON '04.N01.B」
渡辺豊重
翔ぶハートU(春の光の中で)
1996年