丸木位里・丸木俊作品展
をめぐる絵画表現
2004.5.18.(火)〜9.3.(金)

手(自画像) 丸木位里 1947年頃

自画像 丸木俊 1947年
  


《原爆の図》を描いた反戦画家――丸木位里・丸木俊夫妻の画業は、このように紹介されることが多くあります。
たしかに《原爆の図》は様々な意味で二人にとって生涯の代表作と言えますが、それぞれ一人の画家として見た丸木位里の仕事、丸木俊の仕事は、とうてい《原爆の図》という共同制作の一形式だけで語ることはできないほど奥行きの深いものです。
20世紀初頭の前衛美術シュルレアリスムの影響を強く受け、水墨画の実験的表現で同時代の芸術家に大きな衝撃を与えた丸木位里。
戦前の南洋体験で明るく伸びやかな色彩と人体表現を獲得し、戦後女性の解放と共に力強い油彩画や絵本作家としても豊かな力量を発揮した丸木俊。

《原爆の図》はこうした二人の、それぞれ独立した画家としてのたしかな力量が基盤となった上に成立している共同制作なのです。


その一方で《原爆の図》による共同制作を体験したことが、その後の二人の個人制作に少なからぬ影響を及ぼしていることもまた明確な事実です。
個人制作あっての共同制作であり、共同制作あっての個人制作でもある。そうした丸木夫妻の画業の特異性を、今回の企画展では、二人の出会いまでさかのぼりながら、計40点ほどの個人作品を中心に未公開資料をまじえて紹介していきます。
常設展示の《原爆の図》とともにご覧いただくことにより、丸木夫妻の画業をあらためて見つめ直すきっかけとし、また原爆という戦争の悲惨を生涯をかけて描き続けた二人の強い思いを感じ取っていただくことが、この展覧会の目的です。

(丸木美術館学芸員 岡村幸宣)

竹 丸木位里 1947年


雲 丸木位里 1939年


ヤシノミノタビ 1942年


横たわる母子像(原爆の図) 丸木俊 1954年


出展作品
丸木位里
本串山 1939年
雲 
1939年
落日 
1940年
手(自画像) 
1947年頃
裸婦 
1947年
裸婦 
1948年頃
裸婦 
1948年頃
原爆の図デッサン 
1947年以後
牝牛 1940年代
 1955年
牛(群牛) 1949年
1/10複写紙本墨画屏風(4曲1双)
現在は所在不明
臥牛 1947年頃
月と牛 
1950年代
富士山 
1946年頃
瀧 
1943年頃
竹 
1947年
梅 
1943年
作品 
1940年
作品 
1940年代
アウシュビッツデッサン 
1976年 2点
からす 
1972年頃 2点
プロブデフ 
1982年
ブルージュ 
1986年
原爆投下後の広島丸木位里撮影 
1945年



牛 丸木位里 1955年
丸木俊
パラオ島 1940年
ヤップ島 
1940年
パラオの家 
1940年
パラオの家 
1940年
腰みのをつけたヤップの女 
1940年
腰みのの女と男 
1940年
丸木舟と男たち 
1940年
花飾りの男 
1940年
ヤップ島の物語 
1943年
位里の像 
1943年
自画像 
1947年
自画像(飢え) 
1944年
七輪とやかん 
1947年
広島三滝町半壊家屋
 1945年
広島郊外風景 
1945年
金助さんの像 1941〜47年頃
裸婦 
1947年
裸婦 
1948年
原爆の図デッサン 
1947年以後
裸婦(解放されゆく人間性) 
1947年
横たわる母子像(原爆の図) 
1954年
哀しみ(原爆の図) 
1954年
休み場 
1943年
アンガウル島へ向かう 
1943年
アウシュビッツデッサン 
1976年 2点
からす 
1972年頃 2点
ソフィアの朝 
1982年
エトルタ 
1986年
ヤシノミノタビ 
1942年 8点
うしかいとおりひめ 
1977年 4点


アンガウル島へ向かう 丸木俊 1943年


裸婦 丸木位里 1948年頃

裸婦(解放されゆく人間性) 丸木俊 1947年

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