2004.3.9.(火)〜5.15.(土)


展覧会オープニング・イベント
「大塚さんと一緒に大きな絵を描こう!」
☆知的障害の子どもたちによる和太鼓集団「どんどこ」公演

日時:3月13日(土) 午後2時より
参加方法:自由参加(当日の入館券が必要です)
※当日午後1時、東武東上線森林公園駅南口に美術館の送迎車が出ます。




「ビン」


「汽車」


「東京タワー」


「東京駅」
大塚直人さんの絵には強いチカラがあります。
それはモノを見る眼のチカラの強さでもあり、クレヨンを握る手のチカラの強さでもあり、なにより大塚さんが長いあいだ心の奥に貯めこんでいた、創造するチカラの強さであるように思われます。

大塚さんは1949年に鹿児島県に生まれました。
子どものころには洋画家だった叔父さんに絵の手ほどきを受けて、16歳で二科展に入賞。
その後は家庭の事情によって制作を中断し、現在は埼玉県鴻巣市の知的障害者施設で生活しています。

「絵を描きたい」という大塚さんの願いを後見人の弁護士・海老原夕美さんが知ったのは3年前のことです。
海老原さんは、川越市で心に病を抱える人のためのアトリエ〈カルディア会〉を主催する万年山えつ子さんに相談しました。
そして大塚さんは週に一度アトリエに通えるようになり、昨年2月には鴻巣市文化センターで念願の展覧会を開催しました。
実に36年ぶりに ”絵を描くチカラ” がよみがえったのです。

アウトサイダー・アートやアール・ブリュットなど、アートの世界には障害のある人や既存の芸術教育を受けていない人の作品を積極的に評価するための言葉があります。
大塚さんの作品からは、そうした作品の多くが持つような、対象をダイレクトにつかみ取る強いチカラがあふれています。
面白いことに、そのチカラは少しずつまわりの人たちにも伝わっていくようなのです。

大塚さんを車で送迎する介護ボランティアのスタッフたちは、アトリエでいっしょに絵を描くようになりました。
めいめいが自分の思うままに、伸びやかに色や形を描いています。
その様子を横目で見ながら、大塚さん自身もまた大きな刺激を受けて、いっそう力強く手を動かしています。
”絵を描くチカラ” の連鎖の渦が、大塚さんを中心に回っているかのようです。  

今回の展覧会では、大塚さんだけではなく、彼をまわりでサポートする人たちの作品もいっしょに展示することにしました。
好きなものを、好きなように描く。
そうした表現のよろこびにあふれる作品を楽しみながら、来館される方々もまた ”絵を描くチカラ” の渦のなかに飛びこんで来られることを願っています。

(丸木美術館学芸員 岡村幸宣)

「皿」


「新幹線」


「ホットケーキ」


「パン」





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