原爆の図丸木美術館企画展

2002.12.25.(水)〜2003.3.29.(土)
丸木スマは1875年に広島県安佐郡伴村(現広島市沼田町)の農家の長女として生まれました。
小さな頃から窮屈が嫌いで、学校へ行かずに野山をかけまわっていたために読み書きを覚えることなく育った彼女は、1897年に丸木金助と結婚、家業の船宿業と農業に従事しながら、1901年に長男位里を出産します。
1931年には広島市三滝町に移り、そこで1945年に原爆を体験。翌年春に夫を亡くし、1949年頃から位里・俊夫妻の勧めで絵を描きはじめました。

川のかに 1951
70歳を過ぎて初めて絵筆をとったにもかかわらず、1950年には女流展初入選を果たし、翌年からは院展に三年連続入選して院友となりました。
こうして1956年に81歳で亡くなるまでに、一人の絵描きが一生かけても描ききれないほどのたくさんの絵を残したのです。
子どものように純朴でありながら、描くことの本質を鋭くつかんだ伸びやかな作品は、発表当時から安田靱彦や河北倫明、水上勉といった多くの美術家や作家たちの高い評価を受け、今なお多くの人に愛されています。
今回の展覧会では、彼女の持つ独自の視点やユーモアがよく表れた動物の絵60点を選び、「小さな生きものたち」「野の鳥、里の鳥」「野の生きものたち」「海や川の生きものたち」の四部に分けて構成しました。
80年という歳月のなかで、里山の動物たちとともに育んだ丸木スマの「生きもの讃歌」の世界を、この機会にぜひご覧下さい。
出品一覧

母猫 1951年
T 小さな生きものたち

黒猫  初期  24*31
じゃれ合う二匹の猫  初期  28*26.7
めし  1950年  55*75
猫とあかまんま  中期  91.5*40
白い母猫 1  初期  47*28
白い母猫 2  初期  47*28
白い犬  初期  33*62
黒猫  初期  26.7*28
ノンという犬  中期  48*59
母猫  1951年  48*53
オス犬  初期  26*26.3
花影の猫  初期  32.5*47.5
草むらの親猫・子猫  中期  40*48
猫の家  晩期  36*47
U 野の鳥、里の鳥

にわとりいっぱい  最初期  25*36
にわとりとひよこ  初期  32*28
ひよこ  初期  26.7*27.7
カーネーションとにわとり  中期  32*48
庭先  1952年  55*80
セキレイと野の花  中期  80*28
山鳩と白い鳩  晩期  61*26
山と小鳥  1950年  81*24
インコ  晩期  69*42
鳥たち  1951年  56*80
鳥の国  中期  107*76
鳥たち集まりに行く  晩期  56*80
鳥まんだら  中晩期  55*80
鳥の林  1952年  80*110

鳥の林 1952年

村の夕暮れ 1954年
V 野の生きものたち

馬に乗る子供  中期  30*38
ひょうたんから駒  晩期  95*35
  中期  32*48
駒 C  初期  63*47.5
駒 A  晩期  39*56
村の夕暮れ  1954年  80*110
ばくろう  1955年  72*90
乳を飲む子牛  初期  56*80
花田植えの牛  中期  31*47
子牛  晩期  32*47
ほうせんかとくま  中期  61*49
木に登ったひょう  晩期  80*56
こっちを見ているサル  1952年  48*55
三滝の山の生きものたち  中期  80*96
梅が咲く  1952年  56*76
動物園からにげてきた  初期  56*80
W 海や川の生きものたち

内海の魚  1954年  98*120
飛び魚たち  晩期  35*47
海の幸  晩期  109*79
  1950年  55*80
かにとえびと山椒魚  晩期  54*75
太田川のかに  晩期  31*47
川のかに  1951年  60*55
カニとザリガニ  晩期  29*30
河童  1953年  30*93
カッパの踊り A  中期  29*43
カッパの踊り B  中期  30*44
カッパたち  初期  22*27
カッパ二人連れ  中期  46.5*32
恐竜のすむ谷  中期  59*32
へび  初期  57*30
草原の二匹の蛇  初期  37.5*48

海 1950年

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