2000.12.19(tue.)-2001.3.31(sat.)
2001.1.14(sun.) 作家トーク
 平和という、ごく簡単な言葉のイメージはどんなものだろうか。戦争状態にない、穏やかに幸せに生きられる世界。ともすれば画一的に語られるこの言葉が、現実にとらえようとしたときには様々なイメージを持つことに気づいた。
 ここに集ったのは、「平和」に直結したテーマを持った作家ばかりではない。自民族、他民族の直面する紛争から、「平和」が特別に意識されないものまで、取り上げられたテーマは多様である。さまざまな来歴を持つ作家たちが、それぞれの現実の中で生み出したイメージは、しかし必ず「平和」というものにつながっていく。ここに提示された作品が、そして作家自身がそうであるように、誰もが平和のためのかけらを自分の中に見いだすことができるはずだ。
 平和とは、どこかに用意されている巨大な理想などではない。Piece For Peace―無数のかけらが輪郭を重ねながら作っていくものである。そしてそのかけらとは、私たち自身に他ならない。

出品作家
金丸賀也  ホームページへ
Kazuya Kanemaru
私の作品に決まった形はない。
意図的にそうされているわけでもない。
私が生まれ育ってきたここで、自己のリアリティを見つめると、とめどなく溢れだし
羅列されるものだった。
最近、それは一種の鏡だと気がついた。
東京芸大卒、パフォーマンス音楽グループを結成。内外で活動。ソニーアートビジネ
スオーディション特別奨励賞受賞。だれでもピカソアートバトルチャンピオン。NY
ニューワールドアートセンター、横浜ランドマーク等にて個展。現在、「LITTLE
JAPAN」「ラブミサイル」など多数のプロジェクト作品進行中。

徐ミンジョン
Suh Min-Jeong
1972 韓国釜山市生まれ
1995 弘益大学版画科卒業
1996 多摩美術大学大学院版画科入学
1998 多摩美術大学大学院版画科卒業
個展 1996 KARINスペースU(京橋)
1997 ギャラリーイグレック(国立)
1998 ART BOXギャラリー(銀座)、平安画廊(京都)
1999 六義園画廊(銀座)、
   横浜美術館アートギャラリー

豊田直巳 ホームページへ
Naomi Toyoda

フォトジャーナリストとして民族問題・難民問題・日本の現在などをテーマに世界各地を取材・撮影。
「ここに登場する人々は大手メディアではなかなか報道されにくい対象かもしれません。
しかし彼らが世紀末と呼ばれる現在も、20世紀の『負の遺産』とも言うべきものを背負わされた人々であることは記録し、また記憶にとどめなければならないと思います」

盧興錫 ホームページ(アルン展)へ
Ro Fung-Sok
1955 日本で出生、東京で育つ(在日コリアン3世)
1982 東京造形大学造形学部彫刻科卒業
   卒業後、都市設計デザイン事務所にてパブリック・モニュメント・プロジェクトに数多く携わる
1981〜97 彫刻グループ展、 在日コリアン美術家による団体展にて毎年作品を発表。
1995 個展『現代を思ふ 土に想ふ』(銀座・ぎゃるり しらの)
1999 アルン展―在日コリアン美術展出品(京都市美術館)
2000 個展『失ったのは記憶、されど行く』(銀座・ギャラリーオカベ)
朝鮮大学教育学部美術科及び民族学校講師

スミコ・アフマッド
Simko Ahmad
1968年クルディスタンの都市スレイマニア生まれ。サラハッディン大学理工学部卒。
大学卒業後からNGOで働き始め、イラクの弾圧を逃れて欧州に亡命。
94年の来日以後NGOピース・ウィンズ・ジャパンの建築技師としてクルディスタン、アルバニア、コソヴォ、インドネシアなど世界各地の紛争地に派遣され、難民のための仮設住宅や病院・学校・橋の建設、ライフラインの構築などに携わる。
86年より絵画制作に取り組み、独学で油彩技法を習得。
絵画、詩などの作品や講演を通して精力的に平和を訴えている。
98年の東京ストライプ美術館「クルド人画家15人展」で彼の作品は幅広く紹介された。
第3回光州ビエンナーレ「芸術と人権」展など、多くの国際美術展に出品。

尾関立子
Ritsuko Ozeki
世界人口の増加に伴い、
社会のボーダレス化がすすみ、
人ひとりの価値がとかく希薄化していく時代性の中のその揺らぎをとらえようとするとき、
それは私一個人のアイディンティティを探すことから始まる気がしている。
さまよい続ける心の在処として。


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