《原爆の図》紹介

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第1部 幽霊
原爆の図 幽霊
第2部 火
原爆の図 火
第3部 水
原爆の図 水
第4部 虹
原爆の図 虹
第5部 少年少女
原爆の図 少年少女
第6部 原子野
原爆の図 原子野
第7部 竹やぶ
原爆の図 竹やぶ
第8部 救出
原爆の図 救出
第9部 焼津
原爆の図 焼津
第10部 署名
原爆の図 署名
第11部 母子像
原爆の図 母子像
第12部 とうろう流し
原爆の図 とうろう流し
第13部 米兵捕虜の死
原爆の図 米兵捕虜の死
第14部 からす
原爆の図 からす
第15部 長崎
原爆の図 長崎

原爆の図 第4部 《虹》

原爆の図 虹

全裸のからだに軍靴と剣だけをつけた兵隊。
手を折り、足をつぶした若い兵隊。
病兵は、破れた皮膚に毛布をかぶって逃げまどいました。

音ひとつない、シーンと水を打ったような瞬間……
気の狂った兵隊が天をさして、
「飛行機だ、B29だ」と叫びつづける。
どこにも飛行機の影はないのです。
傷ついた馬が、狂った馬たちがあばれまわるのでした。

日本を爆撃にきたアメリカの兵士が
捕虜になって広島の兵舎に入れられていました。
原爆は敵も味方もなく殺してしまいます。
二人の兵士は手錠をはめられたまま、
ドームわきの路上に倒れておりました。

上空高くまで吹きあげられた煙とほこりが、
雲を呼び、やがて大粒の雨となって、
晴天のまっただなかに 降りそそいだのでありました。

そして暗黒の空に虹が出ました。
七彩の虹がさんさんとかがやいたのでありました。

(原爆の図 第4部 《虹》 1951年 屏風四曲一双 縦1.8m×横7.2m)