装着者の動きを直接増幅・伝達して力を数倍に拡大し、高い反応速度と機動性、攻撃力を持つ人型
兵器。中から外を直接見ることはできず、カメラ・アイを使用して外部を認識する。カメラは操縦者の
顔や瞳の向きに合わせて方向変換する。動力や武装などを内蔵しているため、外見はパイロットの体格
よりはるかに大柄なものとなる。機種にもよるが、サミィたちの使用しているパワード・スーツ
(高さおよそ2M半ほど)では、パイロットの頭は機体の首あたり、手は機体の二の腕あたりにある。
シェリフスターの規格では、だいたい以下の通り。 両腕にはビームバルカン。左腕をかざせば、対ビームフィールドを展開できる。外部スピーカー、 バーニア装備。機体の袖口から分子振動ブレードが出る。普通の銃弾くらいなら、いともたやすく はじき返す装甲を持つ。脚にはパイルアンカー(クサビ)があり、打ち込み固定できるようになって いる。 防護のため、完全に機体を密閉しているせいか、防臭。外でどれだけ戦闘しても、内部の人間に 血のにおいは感じられない。戦闘中はメリットになるだろう。 搭乗ハッチは胸から頭部にかけて。強制解放装置は背中に設置されている。同じく背中には、砲撃用 バックパックもある。肘から先のパーツは、状況に応じて換装できる小型武装ポッド兼 マニピュレーターとして、アタッチメント方式になっており、ダメージを受けた時の誘爆防止策と して、強制排除できる仕様になっている。 水中では、水中装備に換装することもできる。水中では使えないビームやレーザー武装のかわりに、 ワイヤー銛や小型爆雷などが装備されており、背中には翼を想わせる大型のウェイブフィン。むろん、 その分戦闘力はかなり減少している。外部は完全防水だが、内部に防水処理が施されているわけでは ないので、浸水すると故障する。さらに水中戦闘仕様として、両腕に刃渡り50cmの分子振動ブレードを 内蔵、手持ちの飛び道具として射出式ワイヤー・ネットポッドと、ワイヤー・コントロール式の小型 魚雷ポッド。 MS02にて、MSチーム2人分の機体には、改良が施された。従来の機体では2人の最高速度に 反応しきれない部分があったが、基本構造からの組み替えと新技術の導入によって、反応速度が格段に 向上。ビームガンを標準装備、表面塗装はアンチレーザーコーティング。突入及び対イージス戦を想定 して、両腕のオプションアームにはグレネード弾。 宇宙空間での機動性を上げるために、専用のバックパック・ブースターを取り付けることも可能。 可変式のX字型で、背中に取り付ける。X字型の4本の筒状推進器が動いて後ろを向き、一気に加速 する方式で、加速性能は並の空間用戦闘機よりも上。自転車で、自動車の速度を出すような体感速度を 感じる。推進器は、姿勢制御器も兼ねている。ただし施設など、宇宙から離れてしまうと役立たず なので、その時点で切り離す。 サミィ専用の機体は「イフリート」。色は赤。視界は、通常の機体より広くとってある。自動 (オート)モード搭載。 イーザー専用の機体は「ベフィーモス」。高さは普通だが、全体のボリュームは普通のパワード・ スーツよりひと回りかふた回りは大きい。色はダークブラウン。右肩には小型ビーム砲。小型 ミサイル、ワイヤーアンカー装備。オートミサイル発射設定がある。ある程度の光量を自動調整して くれる。 レティシア専用の機体は「セイレーン」。色はエメラルドグリーン。機体エネルギーのほとんどを 消費する、『セイレーンの唄(ソング・オブ・セイレーン)』という技を持つ。背中にある、小さな 翼のようなフラップが、大きく伸びて前の方へと折れ曲がり、エネルギー砲の砲座のような形状と なって、そこから発射される。この技を使用した後、「セイレーン」はエネルギーがなくなって動け なくなるので、使用時には要注意。 メニィ専用の機体は「ウィンディーネ」。色はライトブルー。 イージス達の使用する機体は、シェリフスターの面々が使用しているものとは規格違いのようだが、 受ける印象は似ているらしい。色はダークグリーン。 |