第1話『逆転の来訪者』後編(その2)

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御剣 怜侍…茶
糸鋸 圭介…黄土
須々木 マコ…橙
優木 誠人…黄緑
(フォントサイズをご都合に合わせて変えて、お楽しみください。量が多いので、最小が オススメ)


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同日 午前5時12分
上級検事執務室・1202号

鑑: 優木検事! 血文字の
調査終了しました!
優: OK! ボクにも見せてくれよ!
ヘイ! パス!
これ、保管しといて!
糸:うおおおおおおッス!
優: あれ。イトノコさんじゃない。
糸: 優木検事! シンミョウに
おナワをチョウダイするッス!
優: おいおい。これは、なんの
ジョーダンなの。ミツルギさん?
御: 冗談ではない。
優木 誠人。キミが、この事件の
犯人であることは分かっている。
優: ‥‥!
自分の部屋を追いだされて
ハラたつ気持ちも分かるけどさ。
捜査のジャマ、
しないでくれるかなあ。
御: ”検事”という仮面で、
うまく隠しているつもりだろうが。
その下に透けて見えているぞ。
ミニクイ犯罪者の素顔が‥‥な。
優: ははッ。とんでもないことに
なっちゃったなあ。
あ。そういえばさ。アンタの師匠は、
狩魔 豪(かるまごう)だったよね。
御:
優: 40年間無敗だった伝説の検事。
でも、その影では証拠品の
ネツゾウのウワサが絶えなかった。
御:‥‥‥‥‥‥‥‥。
優: ボクもヌレギヌにはせいぜい
気をつけないといけないね。
御: チョウハツのつもりか?
‥‥ムダなおしゃべりだ。
その口は、せめて
申し開きに使いたまえ。
まあ‥‥。どちらも、
ムダに変わりはないがな。
優: そちらこそ、ハジをかくことに
ならないといいけどね。

(優木検事の反証)
優: 『アンタがどんな的外れなことを
考えてるか知らないけど。』(推理1)
『ボクが犯人じゃないっていう
証拠は、いくらでもあるよ。』(推理2)
『そもそも、ボクはどうやってキミの
部屋のカギを開けたっていうのさ?』(推理3)
『いきなりで悪いけど。
ハナシはもう終わりだね!』(推理4)
御: まだ、ハナシを終わらせるわけには
いかないのだよ。
優: シツコイなあ。
何かコンキョでもあるわけ?
御: (そのコンキョ、証拠品で
示してやるとしようか)

(「推理3」に「マスターキー」をつきつける)
御: キミは、開けることができた。
この”マスターキー”を使ってな。

(優木検事「異議あり!」)
優: おいおい。
待ってくれよ。
ボクは、そのカギに
触れたことなんて一度もないよ。
御: その通りだ。キミはカギに指一本
触れずに、この部屋の扉を開けた。
いや。
開けさせた‥‥というべきかな。
優:‥‥‥‥!
御: キミが、部屋のカギを
開けさせたのはこの人物だ!

(「須々木 マコ」を選択)
御: キミは、自分の部屋のカギを
スズキさんに開けてもらっているな。
優: ああ。カギを忘れちゃってね。
たまにあるんだ。そういうことが。
御: そのときスズキさんが開けたのは、
本当にキミの部屋だったのだろうか。
優:
マ:ええッ!
優: 面白い発想だけどさ。
実際どうだったか、
本人に聞いてみたらどうかな?
マ: えーっと。スズキ、まちがいなく
優木検事の部屋を開けたッス。
ナンバープレートも確認したから
マチガイないッス!
優: ほら。彼女だってこう言ってるよ。
御: 開けている本人が気づけないように、
仕組まれていたとしたら?
優: ハッ! そんなこと
どうやるっていうんだい?
御: ナンバープレートなど、
入れ替えればすむこと。
マ: たしかにドアのナンバープレートは、
カンタンに取り外しができるッス!
御: そして、さらにあるものを使って
スズキさんに誤認させたのだよ。
私の部屋を、
キミの部屋のようにな。
(ユウキ検事が自分の部屋だと
間違わせるのに使用したのは?)

(「バスケットゴール」を選択)
マ:バスケットゴールッスか!
御: コイツは、検事局の廊下に
あまりにも似つかわしくない。
だからこそ、
強烈に印象に残るハズだ。
自分の部屋の前に、おかしなものを
置いている困った検事がいるとな。
優:うぐぐぐぐぐぐッ!
マ: たしかにそうッス! あの
バスケットゴールがあったから‥‥。
まちがいなく、優木検事の
部屋だと思ったッスよ!
御: このバスケットゴールには、
動かされたアトがあった。
私の部屋の前に移動させたのだろう。
優: な‥‥なるほどね。そういう
疑い方をするんだ。勉強になるなあ。
でもさ。そんなのは仮説に
すぎないだろう?

(仮説への反証)
優: 『アンタの言ってることは、
仮説にすぎないよ。』(推理1)
『ボクはその子に、
自分の部屋を開けてもらった。』(推理2)
『それからずっと、
執務室にいたんだ。』(推理3)
『疑われる理由は
ひとつもないよ!』(推理4)
御: (あくまでセイレンケッパクを
主張するか‥‥)
優: ボクは、このジャケットのように
マッシロさ。
マコくんは、そのジャージのように
マックロだと思うよ。
マ: このジャージは、クロというよりも
ハイイロッス!
御: 落ち着きたまえ‥‥。それでは、
白黒ハッキリさせるとしよう。

(「推理3」に「被害者の残したメモ」をつきつける)
御:それは、ウソだな。
優: な、なんだよ!
ウソなんかじゃないって!
御: これは、被害者が
キミに宛てたメモだ。
優:メモ?
御: キミの部屋の扉の下にあったものだ。
気がつかなかったか?
ここに、こう書いてある。
「不在のようだから出直す」
優:‥‥‥‥‥‥‥‥。
御: 被害者が、部屋を訪れたとき、
キミはいなかった。
どこで何をしていたのかな?
優:ぐぐぐぐぐッ!
御: はっきりさせようではないか。
そのときキミは‥‥。
スズキさんにカギを開けさせ、
私の執務室に侵入していたのだ!

(優木検事「異議あり!」)
優: それは、キミの仮説にすぎないッ!
ボクが、その子に、カギを
開けさせた証拠なんかないだろう!
御: ところがあるのだよ‥‥。
決定的な証拠品がな!
優:う、ウソだろ?
御: この証拠品が、キミが彼女にカギを
開けさせたことを示している!

(「優木検事の部屋」を選択)
御: キミの部屋のドア。
調べさせてもらった。
優: ボクの部屋のドア?
ハッ。ムダなことするね。
何も出なかっただろ?
御: そう。出なかったのだよ。
ドアノブからスズキさんの指紋がな。
優:し、指紋だって?
御: スズキさんが
ドアを開けたのならば‥‥。
彼女の指紋が、
検出されなければおかしいはずだ!
優:あッ!
御: 私の部屋のドアノブは、
指紋が拭き取られていた。
おそらくは、スズキさんの指紋が
ついていたのだろう。
もういいだろう‥‥。
ユウキ検事。
キミは、ドロボウ目的で、
私の執務室に侵入した。
そのことに仲間戸刑事が
気づいたのだろう。
出張中の私の部屋から聞こえる
物音に気づいたのかもしれない。
キミは、止めようとする
仲間戸刑事を殺した。
そして、折悪しく帰って来た
私をおどして逃走した‥‥。
優:‥‥‥‥‥‥‥‥。
御: あのとき言ったはずだ。
私の執務室で事件を起こしておいて、
逃げきれるなどとは思わないことだ。
優: ‥‥‥‥ふふ。ふっふっふっふ。
御:‥‥‥‥!
優: はっははははははははははは!
糸:何がおかしいッスか!
優: だってさあ。検事局イチの
天才検事こと御剣 怜侍が‥‥
大マジメな顔して、
マトはずれなことを言ってる。
こんな面白い見世物は
他にないだろう?
御:なに?
マ: 御剣さんは証明したッス!
アンタが、犯人だって!
ジタバタあがくのも
いいかげんにするッスよ!
優: 仮説にすぎない‥‥
そう言ったハズだよ。
ボクの部屋のドアノブの、
キミの指紋だけど。
あれ、ボクが拭き取ったんだ。
マ:え?
優: ボク、ちょっとケッペキショウな
ところがあってさ。
キミが触ったドアノブを
触るのイヤだったの。
だから、キミがカギを開け閉め
したとき、すぐに拭いたんだよ。
そのあと、ボクとリョウの指紋が
付いたんだろうね。
糸: そ、そんなの! デタラメッス!
優: それと、リョウの残したメモだけど。
いつ置かれたかわからないよね?
きっと、ボクが来るよりも前に
メモを残していったんじゃないかな。
たとえば、夕方頃とかさ。
御: そのメモに、キミは
気づかなかったというのか?
優: 気づかなかったんだろうね。
ちょっと仕事のことでアタマが
いっぱいだったから。いけないなあ。
マ: そんなの、あきらかにウソッス!
気づかない訳がないッスよ!
優: そんなの、証明できないだろ?
御:‥‥‥‥‥‥。
マ: 御剣さんッ!
なんか言ってやるッスよ!
御: (くッ。たしかに、
証明することができない‥‥!)
優: それにさあ。ボクには、決定的な
アリバイがあるみたいなんだよね。
御:”アリバイ”だと‥‥?
優: さっきのミツルギ検事の話を
聞いてて気づいたんだ。
最初からこのハナシを
すればよかったんだってね!

(優木検事のアリバイ)
優: 『たしかミツルギ検事が帰ってきたの、
午前2時ごろだったよね?』(推理1)
『そこで犯人に拳銃を
つきつけられておどされた。』(推理2)
『でも、ちょうどそのころボクは
警察局をおとずれてたんだ!』(推理3)
『警察局に聞いてもらえば分かるよ。
カンペキなアリバイだろ?』(推理4)
御: 警察局を訪れていただと‥‥?
優: 警察局に確認をとってもらっても
かまわないさ!
御: ‥‥‥‥。
イトノコギリ刑事!
糸: はいッス! アリバイがウソだって
自分が調べてくるッスよ!

糸: み、御剣検事!
大変ッス!
たしかに優木検事は、午前2時ごろ
警察局をおとずれているッス!
優:ほらね。
御: ‥‥‥‥‥‥‥‥。
(すべての証拠が、彼が
犯人であることを示している。
このアリバイ、何かムジュンが
あるはずだ!)

(「推理1」をゆさぶる)
御: たしかに、その時間だが‥‥。
優: その記憶、セイカクかな?
ボクにとって大事なところだからさ。
御: 時計を確認したことを覚えている。
マチガイない。
優: んー。ナイス証言!
午前2時に帰って来たキミは‥‥。

(「推理2」をゆさぶる)
御:その通りだが‥‥。
優: ただ一人、犯人と顔を合わせた人物。
それがキミなんだよ。
犯人、ボクじゃなかったでしょ?
御: ‥‥暗闇で何も見えなかったな。

(優木検事「異議あり!」)
優: いやいや。きっとなにか見てるよ。
ほら。思い出してみて!
御: (まるで、私が尋問されている
かのようだな‥‥)
優: まあいいか。
覚えていなくてもさ。
ミツルギさんと犯人が会ったのは
たしかでしょ。

(「推理3」をゆさぶる)
御: 警察局をおとずれていた‥‥。
優: そう! 検事局を出て、すぐに
警察局に向かったんだ。

(「推理4」をゆさぶる)
御: 警察局への問い合わせは
すでに済んでいる。
優: そして、結果は
ボクの言うとおりだった。
糸: ‥‥たしかに、そうッス。
優木検事が来たのを、
複数の刑事が見ているッス。
優: これで分かったでしょ?
カンペキなアリバイだって。
これがボクの”隠し玉”
だったんだよ。
御: (くッ‥‥!
バカな‥‥! アリバイをくずす
スキが見つからない‥‥!)
優: どうしたのかな? ただでさえ
フキゲンそうな顔がこわばってるよ。
糸: 御剣検事!
なんとかならないッスか!
優: うーん。
そろそろゲンカイってカンジだね。
そこのキミ!
警:ハッ!
優: 彼女のエスコートをお願いするよ!
あくまで、紳士的にね。
糸:マ、マコクン!
マ:イトノコセンパイ‥‥!
御: (何か‥‥何かないのか?
この状況を逆転する方法は!
このアリバイを崩すヒント‥‥。
見落としていることはないか?)

(ロジック「優木検事のアリバイ」追加)


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