第3話『逆転のセレナード』探偵パート2日目(その4)

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王泥喜 法介…紺
成歩堂 龍一…黒
成歩堂 みぬき…赤
裁判長…緑
牙琉検事…茶
宝月 茜…桃
マキ・トバーユ…黄土
ラミロア…藤
ローメイン・レタス…青
眉月 大庵…紫
或真敷 バラン…薄橙
(フォントサイズをご都合に合わせて変えて、お楽しみください。量が多いので、最小が オススメ)


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同日 某時刻
検事局 牙琉のオフィス

み: はああ‥‥ここがあの。
ガリューウエーブの
事務所なんですねー。
王: ウエーブじゃないよ。
検事のオフィスだ。
牙: だから‥‥なんなのかな、
このキモチわるいシロモノは、さ。
王: ‥‥あれ。
牙琉検事、電話中みたいだな。
み: じゃあ。しかたないですね。
あのタナのカゲにかくれて、
こっそり待たせてもらいましょうよ。
王: ‥‥それ、盗聴じゃないか。
ダメだよ! さすがにそれは‥‥
み: えー。静かに待つだけですよー。
本人にも気づかれないように。
もしかしたら、ガリューウエーブの
”すきゃんだる”をニギれるかも!
王: (オソロシイ子だな‥‥)
牙: ”サンプル”だって‥‥?
だからさ。なんでレタス氏は、
そんなモノを追っていたんだい?
王: (”レタス”‥‥?)
牙: ボルジニア共和国の
連中のコトなんて、聞きたくないよ。
とにかくさ。
報告書を、早くたのむよ。
正体のしれないシロモノを、
ぼくのオフィスに置かないでくれ。

‥‥ピッ‥‥
牙: やれやれ‥‥こんなときにこそ、
ダイアンが必要なんだけど。
‥‥ん?
王: あ‥‥どうも。
み: えへ。
来ちゃいましたあ。
牙: ‥‥”えへ”とこられちゃあ、
怒るワケにもいかないな。
まあ、座りなよ。
王: (意外にココロの広いオトコだな)
み: オドロキさんも見習うんですよ。
牙: で? ぼくは”ダレ”なのかな?
み:え。
牙: ガリューウエーブのボーカリスト、
ガリュー?
それとも‥‥
検事局きってのキレ者・牙琉検事?
み: どういうコトでしょう、
オドロキさん。
王: コンサートのことと、
事件のこと‥‥
どっちを聞きたいのか‥‥
ってトコだろ。
(さて‥‥どう出る?)

(「事件について」を聞く)
牙: ああ‥‥そうだ。
今日の新聞を見たかな?
み: はい!
テレビのページだけはみぬき、
毎朝チェックしてるんですよ!
牙: それはエラいね。
おデコくん、キミは?
王: オレも、4コマまんがは
チェックしてますけど。
牙: ‥‥コイツを見たまえ。
王: <<悪魔のしらべが惨劇をもたらす!
〜二枚目検事のキケンな歌声>>
み: え。今夜、そんなドラマ、
ありましたっけ?
牙: ドラマじゃないよ。
れっきとした、記事の見出しさ。
み: あ‥‥もしかして。
みぬきたちの‥‥
牙: 法廷から帰ってから、
ぼくの電話は鳴りっぱなしだよ。
『ご自分の歌でヒトのイノチを
奪った感想は?』
『今までの有罪判決も、
法廷のハナウタで?』
『ちょっと、今、
歌ってみてくれませんか?』
‥‥などなど。
キミたちが騒いでくれたおかげでね。
み: え‥‥あ。アレ、このヒトが
言いだしたことですからッ!
王: (やれやれ‥‥)
ん? そっちに置いてあるのも
新聞ですか?
牙: ああ。これは、ボルジニアの新聞さ。
どうぞ。見てもかまわないよ。
王: ‥‥‥‥‥‥と言われても、
読めませんけど。
牙: ああ。そうだったね。
まあ。むこうでも、
この事件は報道されてるってことさ。
でも、さすがに<<歌詞>>のことは、
書いていないみたいだけどね‥‥
み: ボルジニアの人たちには、
信じられなかったのかなあ。
牙: ‥‥まだ”ひとつの推理”
でしかないってことだろうね。
ボルジニアの記者は、とりあげる
必要ないと思ったんだろうさ。
王: まあ。ムリもないか。オレたちも、
イミが分からないでいるもんな‥‥

証拠品<<ボルジニアの新聞>>を
法廷記録にファイルした。
牙: 夕刊には、ラミロアさんの証言も
載るはずだ。
だから‥‥ダイアンには、
捜査からハズれてもらった。
み: そういえば‥‥コロシアムの前で
ふてくされてました。
牙: ラミロアさんは、ぼくが招いた
”客”でもある。だからこそ。
この事件は解決したいんだよ。
なんとしても‥‥この手で、ね。

(「恋するギターのセレナード」を聞く)
み: みぬき、好きですよ、あの曲。
なんか、フシギなフンイキがあって。
王: たしか‥‥ラミロアさんと
いっしょに作った、とか‥‥?
牙: うん、そうだね。
‥‥去年のことだったよ。
ぼくが、北欧の小国・ボルジニアの
司法制度の視察に行ったのはね。
み: そこで、ラミロアさんの歌声に
出会ったんですね?
牙: あれは、小さなライブハウスでね。
ぼくはナミダを落とした。
それで、どうしても直接
話をしたくなってね‥‥
ささやかなぼくのチカラを使って、
彼女に会わせてもらったんだよ。
み: ”検事さん”って、ものすごい
権力があるんですねー。
王: トクベツなんだと思うぞ。
このヒトの場合。
牙: 彼女もぼくを気に入ってくれてね。
そのまま、楽屋で曲を作ったのさ。
マキさんのピアノ。
ラミロアさんの歌‥‥
そしてぼくは、ラミロアさんから
借りたギターを弾いてね。
み: へえ‥‥なんか。
ステキなエピソードですねー。
こう。オドロキさんには一生、
縁がなさそうな。
牙: ああ。すばらしい思い出だよ。
そのときにできたのが、あの曲さ。
そして‥‥
そのときのギターが、そこにある。
王: え! この‥‥なんていうか、
燃えカスみたいな‥‥
み: ダメですよ! そんな言い方しちゃ。
ちょっとコゲ目がついてる
だけじゃないですか!
牙: いいさ‥‥あの歌は、もう歌えない。
ラミロアさんにもらったギターを
手に取る理由もなくなったからね。
王: (‥‥コンサートの最中、ギターは
いきなり燃え上がった。
いったい、
何があったんだろう‥‥)
み: ちょっと、見せてもらいませんか?
その‥‥
ちょっとコゲ目がついたギター。
王: あの燃えカスに、そこまで
気をつかわなくていいと思うけどな。

(「燃えたギター」を調べる)
王: これは、また‥‥よく燃えたなあ。
み: あのギターですよね。
コンサートの‥‥
牙: あのときはね。スタッフの
イタズラかとも思ったんだけどね。
さすがに、こんな事件が起きると、
気になって‥‥
鑑識課に調べてもらったんだよ。
み: へええ。
それで、何かわかったんですか?
牙: あまり時間がとれなくてね。
ハッキリしないんだけど‥‥
”気になる結果”が出てきた。
王: ”気になる”‥‥?
(ギター‥‥か。
事件に関係あるのかな‥‥)
み: もう少し、
詳しく聞き出したいですね。

(「白くて丸いもの」を調べる)
み: おサラの上に、何か乗ってますね。
なんだろ。
王: ガム、じゃないか?
み:がむ‥‥
王: 噛んでる途中に電話が
かかってきたから‥‥
一度サラの上にもどして、あとで
もう一度噛みなおそう、っていう。
み: うわ。なんか、
みみっちいですよねー。
牙: おいおい。
勝手な想像はやめてくれよ。
そいつはガムなんかじゃない。
よく見てくれ‥‥
っていうか、
あんまり見てほしくないんだけどね。
王: (これは‥‥
なんだか、プラスチックの
カタマリ‥‥みたいだな)
み: ‥‥そういえば、さっきの電話‥‥

牙: 『だから‥‥なんなのかな、
このキモチわるいシロモノは、さ。』
王: 『‥‥あれ。
牙琉検事、電話中みたいだな。』
牙: 『”サンプル”だって‥‥?
だからさ。なんでレタス氏は、
そんなモノを追っていたんだい?』

王: 牙琉検事。コイツだけど‥‥
レタスさんと、なんの関係が‥‥?
牙: ‥‥!
もしかして。
キミたち、聞いてたのかい?
さっきの電話。
み: あ。いえ!
みぬきはやめようって言ったのに、
このヒトが勝手にですね!
王: いやいや! スキャンダルを
ニギるとか言ってたじゃないか!
牙: ‥‥やれやれ。正直なトコロ、
ぼくにもわかってないんだけどね。
”潜入捜査官・レタス氏が
追っていたモノ”らしいんだが。
み: このカタマリですか?
王: あの。よかったら‥‥
オレにも聞かせてもらえませんか?

(「ラミロアのギター」を聞く)
牙: ‥‥いい音だったよ。大切に
弾きこまれてきたんだろうね。
さすが、ラミロアさんのギターだ。
み: そのギターが、どうしてここに?
牙: もらったのさ。彼女から。
”気に入った”って言ったらね。
『プレゼントしたい』って。
み: へえ! いいなあ。じゃあ‥‥
このギターは、ボルジニアから?
牙: ああ。その通り。
飛行機で木製の楽器を運ぶとね。
気圧や湿度の変化でダメになるんだ。
だから、ラミロアさんのスタジオで
真空パックして‥‥
証拠品の輸送に使う、検事局の
トクベツルートを使って‥‥
直接ぼくのオフィスまで、
届けさせたんだ。
‥‥ダレの手も触れさせずにね。
み: やっぱり”検事さん”、
ものすごい権力があるんですねー。
王: だから、トクベツなんだと思うぞ。
このヒトは。
み: そんな大事なギター‥‥
燃えちゃって、カワイソウだな。

証拠品<<牙琉検事のギター>>の
データを法廷記録にファイルした。
王: ‥‥それで。
さっき、言ってましたよね?
鑑識課から、
”気になる結果”が届いた、って。
み: あ、そうだ、それ!
なんだったんですか?
牙: いやね。ギターには、まるい穴が
あいてるだろう?
”サウンドホール”というんだけど。
王: ああ。ありますね。
牙: あそこのウラにね。なんか‥‥
コワれたキカイのようなものが、
貼りついていたんだそうだ。
み: コワれた‥‥キカイ‥‥?
牙: そう。‥‥コイツなんだけどね。
鑑識も、今は事件に関係した
証拠の検分で忙しくて。
このキカイを調べるのは後回し、
だね。
み:ふうん。
王: (このキカイ‥‥
どこかで見たことが‥‥)

(「ナゾのカタマリ」を聞く)
牙: そいつは、レタス氏のカバンから
発見されたんだよ。
何かの<<サンプル>>らしいけどね。
王: さんぷる‥‥
(直径3センチほどの、
小さなカタマリだけど)
牙: 分析してみたが、ただの
プラスチックのカタマリだからね。
”見本”みたいなモノなんだろう。
王: レタスさんが、追っていた‥‥
コイツを、ですか?
牙: どうも、そういうことらしいんだ。
いろんな情報を総合するとね。
み: それで? それで?
なんなんですか? コレ。
牙: 知らないよ。
み: え! またまた。教えたくないなら、
そう言ってくださいよー。
牙: ボルジニアを通じて、国際警察に
問い合わせをしているんだけど‥‥
どうも、どこかで情報が
制限されているみたいなんだ。
み: へええ‥‥
牙: 国際警察か、
ボルジニアにとって‥‥
あまり語りたくないモノらしいね。
このちっぽけなプラスチックは。
王: (レタスさんは、
コイツを調べるために‥‥
ラミロアさんのマネージャーに
なってこの国に来たのか。
そして、イノチを落とした。
いちおう、おぼえておくか‥‥)

証拠品<<サンプル>>のデータを
法廷記録にファイルした。
牙: 今、会場のラミロアさんを
呼びにやっている。
ボルジニアの人間なら、何か
知ってるかもしれないからね。

(「発火装置」をつきつける)
王: (やっぱり‥‥
どう見てもコイツ、だよな‥‥)
み: どうしたんですか? オドロキさん。
王: 牙琉検事。この、ギターについてた
”キカイ”ですけど‥‥
コイツを、見てください。
牙: ‥‥! コイツは‥‥たしかに。
同じモノに見えるね。これは‥‥
王: これは‥‥発火装置です。
み: は‥‥はっか‥‥あッ!
王: 現場‥‥ラミロアさんの楽屋に
あったものです。
アカネさんが
見つけたんですけど‥‥
牙: ‥‥! 同じモノが、現場にも‥‥
どういうことだろう?
どうやら‥‥キミと話せるのは、
このへんまで、みたいだね。
王:はあ‥‥
牙: 来てくれてありがとう。
‥‥おデコくん。
王:え‥‥!
牙: キミは、ぼくに情報をくれたろう?
‥‥この、発火装置のコト‥‥
王: あ。ああ‥‥
牙: 初めてだよ。そんな弁護士は。
‥‥ただ、ミジュクなだけ、
かもしれないけどね。
王: (‥‥たしかに。見せなくても
よかったのかな? でも‥‥)
そいつは‥‥
おたがいさま、でしょう。
牙:‥‥?
王: オレだって、情報をもらった。
この‥‥なんだかわからない
プラスチックを‥‥
レタスさんが捜査していた、
って‥‥
み: ‥‥あ。そういえば‥‥
牙: おデコくん。ぼくは思うんだけどね。
人生で出くわす事件は、とても
フクザツだ。どいつもこいつもね。
王: まあ‥‥たしかに。
歌詞に合わせた殺人なんて、特に。
牙: だからこそ、自分のキモチぐらいは、
シンプルに持っていたい。
ぼくが検事になろうと思ったのは、
<<真実>>を追求するためだ。
王: ‥‥‥‥‥‥‥‥
牙: だから。ムリして弁護士と
張り合うつもりはない。
‥‥それだけだよ。
王: ‥‥わかりました。
み: あの‥‥検事さん?
牙: なんだい?
み: ちなみに、バンドで歌を
うたってるのは、どうしてですか?
牙: ああ。‥‥女の子に
振り向いてもらいたいから、だよ。
王: たしかに。シンプルですね。
牙: それじゃ、シツレイさせてもらうよ。
シゴトがあるからね。

(「ひのまるコロシアム」に移動する)


同日 某時刻
県立国際ひのまるコロシアム

茜: ‥‥ああ、アンタ。
いいところに来たね。
王: あ。アカネさん‥‥
茜: アンタたち、ラミロアさん、
知らない?
王: え‥‥さ。さあ‥‥さっき、
楽屋の前のろうかで見ましたけど。
茜: そう‥‥おかしいなあ。
み: どうしたんですか?
茜: 見あたらないのよ。検事局に
お連れするように言われたんだけど。
王: (ラミロアさんが‥‥消えた‥‥)
茜: 彼女の”目”のコトを考えても‥‥
ひとりでどこかへ行ってしまうとは
考えにくいのよね‥‥
王: わかりました。
オレたちも、探してみますよ。
茜: うん。おねがいね!

(「楽屋前ろうか」に移動する)


同日 某時刻
楽屋前ろうか

王: ‥‥誰もいないな。
み: ラミロアさん、どこへ
行っちゃったんでしょうね?
王: まあ。彼女なら、
ヒトリでも大丈夫だと思うけど。
み: そりゃ、そうですケド‥‥
ちょっと、気になるなあ。

(「ステージ」に移動する)


同日 午後4時46分
ステージ前

み: あ‥‥あれ!
真っ暗ですよ! ステージ‥‥
王: メイン電源が落とされている
みたいだ。まいったな‥‥
み: みぬき。ちょっと、
係のヒト、呼んできますね!

み: やれやれ。ホント、まっ暗じゃ、
どうにもならないですねー。
王: でも‥‥ラミロアさんは、
こんな世界に生きてるんだよな。
(暗闇は‥‥彼女の世界、か‥‥)
み: ‥‥あの。オドロキさん。
王: ん? どうしたの?
み: ‥‥なんか、このステージ。
引っかかるんですけど‥‥
さっきと、何かが”変わった”
気がしません?
王: ”変わった”‥‥?
み: ううん‥‥なんだろ。
気になるなあ‥‥
王: (オレも気になる)

(「ギターケース」を調べる)
み: ‥‥あれ。あのケース‥‥
さっきまで、開いてましたよね。
たしか‥‥
王: ふうん‥‥
誰かが、楽器をしまったのかな。
み: ‥‥あ。あの、ケースのフチ‥‥
王: 何か、のぞいてるな。
楽器‥‥には見えないぞ。
もしかして‥‥
み: オドロキさん!
開けてみましょう!

み: きゃあああッ! ラミロアさん!
ラミロアさああああん!
王: アカネさんだ!
アカネさんを呼んでこよう!

王: (‥‥ラミロアさんは、
すぐに病院に運ばれた。
アカネさんはドナり散らして
指示を飛ばし散らし‥‥
みぬきちゃんは、オレの横で
泣き叫ぶばかり。
それはそれは、
オソロシイ光景だった‥‥)


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