第3話『逆転のセレナード』探偵パート1日目(その2)

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王泥喜 法介…紺
成歩堂 龍一…黒
成歩堂 みぬき…赤
裁判長…緑
牙琉検事…茶
宝月 茜…桃
マキ・トバーユ…黄土
ラミロア…藤
ローメイン・レタス…青
眉月 大庵…紫
或真敷 バラン…薄橙
(フォントサイズをご都合に合わせて変えて、お楽しみください。量が多いので、最小が オススメ)


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同日 午後9時30分
ラミロア 楽屋

王: (うわ。うるさいな‥‥
ライブの曲か‥‥)
あああッ! あれは‥‥
(ラミロアさんのマネージャーだ!
名前は、たしか‥‥)
茜: レタスさん!
しまった‥‥
ちょっと、あんた!
王: は、はい!
茜: ここ、たのむわね。
すぐ、応援を呼んでこなくちゃ!
王: わ。わかりました。
誰も部屋に入ってこないように、
見張っていればいいんですね!
茜: それから、何も触らないで!
じゃ、たのんだわよ!
王: (‥‥なんてこった! さっき、
話をしたばかりなのに‥‥)
レ: ‥‥‥‥‥‥う‥‥‥‥‥‥
王: ‥‥!
(い‥‥生きている‥‥!)
れ、レタスさん!
だいじょうぶですかッ!
レ: ‥‥た‥‥れた
‥‥う。うた‥‥れた‥‥
王: いったい‥‥誰が!
誰に撃たれたんですか!
レ: ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥わ‥‥
王:わ‥‥?
レ: わ‥‥か‥‥らない‥‥
王: そ、そんな‥‥待っててください!
今、すぐに助けが‥‥
レ: き‥‥きけ‥‥
王:
レ: もく‥‥げきしゃに‥‥きけ‥‥
王: もくげきしゃ‥‥目撃者が
いたんですね! 誰ですか!
レ: もく‥‥げきしゃ‥‥‥‥‥‥‥‥
‥‥め。めが‥‥み‥‥
王: (‥‥”めがみ”‥‥?)
れ。レタスさん!
うわ‥‥! あ。アカネさん?
(誰も‥‥いない‥‥?)
だ。誰だっ!
茜: どうしたの?
王: アカネさん!
今、誰かに会いませんでしたか?
茜: ? 会ってないけど‥‥
王: (たしかに‥‥ドアの閉まる音が
聞こえたんだけどな‥‥)
茜: コンサートは中止よ。
すぐに応援が来る。
レタスさんは‥‥
もう、ダメみたいね。
ザンネンだけど。
王: ‥‥!
(死んでしまった、か‥‥)

王: (ローメイン・レタス氏が
射殺された。
オレに残された、彼の最後の
メッセージ‥‥
”目撃者は、女神”‥‥)


同日 某時刻
楽屋前ろうか

?: ‥‥会場の封鎖は終了。客は
名前と住所を記録して帰らせた。
牙: オーケイだ。ダイアン。
?: オレは被害者の身元を調べる。
何か分かったら連絡するよ。
じゃあな。
牙: それじゃ、捜査にかかろうか。
いいね‥‥刑事クン。
茜: 検事のロックンローラーに
言われなくても、わかってますッ!
牙: まず、はじめに言っておくけど‥‥
この件に関しては、関係者や
スタッフにもヒミツにしておく。
み: ”かんこう令”ってヤツですね。
牙: ミスター・レタスの”死”‥‥
それ以外は、もらさないように。
死因はもちろん‥‥
”殺害された”というコトもだ。
王: 関係者、っていうと‥‥
ラミロアさんもですか?
牙: ああ、そのとおりだ。
すべて、伏せておいてくれ。
ああ。そうだ。
おデコくんたちには、
コレに署名してもらわなきゃね。
王: え。何ですか? えーと‥‥
<<捜査協力依頼状>>‥‥?
み: みぬきたちだけ、ですか?
牙: 一応、キミたちは民間人だからね。
そういう決まりなんだよ。
王: (‥‥これ、ホントに署名して
大丈夫なんだろうな)

牙琉検事の<<捜査協力依頼状>>に
署名してしまった。
牙: よし。それじゃ、サッソク
捜査に取りかかってくれ!
茜: 言われなくても、
ちゃんとやります!
牙: ああ‥‥それから、キミ。
王: え! あ。オレですか?
牙: 刑事クンのジャマにならないように。
どうもカノジョ、今日はキゲンが
よくないみたいだからね。
王: (アンタのせいだよ‥‥)

王: (”事件の発見者”ということで、
事情聴取をされたあと‥‥
やっと、解放された。
‥‥どうせ、帰れるワケもない。
自分なりに、調べてやるさ!)
み: ‥‥さて。しっかりツマミ
出されちゃいましたね。現場。
王: 目の前で殺人事件が
起こるなんて‥‥初めてだよ。
できれば、これで
最後にしてほしいもんだなあ。
み: ナニ、弱気になってるんですか!
さっそく、調べましょうよ。事件!
王: (‥‥どうも、この子。
”弁護士”のシゴトを
誤解してるフシがあるな。
おとうさんの影響か‥‥?)
み: ? どうしたんですか?
王: いや。‥‥もちろん、調べよう!
(‥‥オレはただひとり。
レタスさんの、死に際の
ヒトコトを聞いている‥‥)

レ: 『もく‥‥げきしゃ‥‥‥‥‥‥‥‥
‥‥め。めが‥‥み‥‥』

王: (目撃者は”女神”‥‥
調べてみるんだ!)

(「ラミロアの楽屋」に移動する)


同日 某時刻
ラミロア 楽屋

茜: あれ。あんたたち、
やっぱり来ちゃったね。
王: おねがいします! オレたちにも、
調べさせてください!
茜: アンタたち、弁護士でしょ?
とりあえず、ダレか捕まるまで
待ったほうがいいんじゃないの?
王: (オレは‥‥レタスさんから、
たのまれたんだ。
目撃者‥‥
”女神”に聞け、って‥‥)
茜: ‥‥そ。そんなにニラんだって、
カリントウはあげないよ。
み: おねがいします!
ラミロアさんの悲しいカオ、
みぬきも見たくないし!
茜: うーん‥‥しかたないなあ。ま。
いっしょに死体を見つけた仲だし。
王: よし! オレたちも調べてみよう!
み:うん!
茜: あ。でも、
勝手にさわらないようにね!
王: カリントウを食らうカクゴなら、
できていますよ!
(この現場には、手がかりが
あふれ返っている‥‥
調べるんだ!
ヒトツ残らず‥‥)

(「被害者について」を聞く)
茜: ローメイン・レタスさん、
だったわね。
ラミロアさんのマネージャーさんよ。
通訳もしていたみたいだけど。
この国へ来たのは、
今回が初めてみたい。
み: ふうん‥‥じゃあ、知り合いが
いたワケじゃないんですね。
茜: そう。
だから、フツウに考えると‥‥
殺害されるような動機を持たれる
こともないんだけどね。
‥‥ある人物をのぞいては。
わかるでしょ?
み: ある人物‥‥?
えー。ダレかなあ。
王: そりゃ、ラミロアさんだろ。
この国の人間に動機はなくても、
いつも一緒にいる、彼女なら‥‥
み: なんてコト言うんですかッ!
王: ぐふッ!
‥‥アカネさんが言ったんだよ。
茜: あたし、なんにも言ってないモン。
さくさくさく。
王: (カリントウ食ってるよ‥‥)
み: こんなデカい人だもんねー。
まともに闘ったら、みぬきも
勝てる自信、ないです。
王: だから、ピストルを使った、
ってコトなのかな‥‥
茜: とにかく。レタスさんのコトは、
本国に問い合わせてる最中よ。

(「犯行について」を聞く)
茜: 犯行のコトは、アンタもあたしも
よく知ってるでしょ?
み: え。そうなんですか!
王: ああ。なんといっても、
発見したの、オレたちだったからね。
み: えー!
‥‥うーん。
ガリューウエーブのコンサート、
聞いている場合じゃなかったかも。
王: オレはできれば、
コンサートを聞いていたかったよ。
‥‥こんなコトになるなら。
茜: とにかく。犯行はコンサートの
最中に起こった‥‥そういうことね。
王: そして‥‥銃声を聞いてオレたちが
現場に踏みこんだとき‥‥
この部屋に、犯人の姿はなかった。
み: えー。でも、オカシイよ!
だって、銃声は聞いたんでしょ?
ハンニンがいるハズじゃない!
この部屋‥‥
逃げられる場所、ないし。
王: たしかに‥‥
あの窓は小さすぎるしね。
茜: ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥
王: (消えたハンニン‥‥か‥‥)

(「冷蔵庫の前のブローチ」を調べる)
み: あ。キレイなブローチ!
ね。ね。アカネさん、これ‥‥
茜: まさか、”ちょうだい”とか
言い出さないわよね?
み:え。
茜: いくら15才で
カワイイからって‥‥
なんでも思いどおりになると
思ったら、オオマチガイよ!
み: うううう‥‥
王: アカネさん。若さにシットするのは、
よくないと思いますよ。
茜: ちがうよッ! 現場に残された
証拠品をいじるな、ってコト!
王: (やれやれ‥‥冗談のわからない
刑事さんだな)
茜: アンタこそ、年上を少しは
うやまいなさい!
王: (‥‥どこかで見たことがある
ような気がするんだよな‥‥)

<<ブローチ>>のデータを
法廷記録にファイルした。

(「ピストル」を調べる)
王: これが、凶器でしょうね。
ピストル‥‥
茜: ‥‥そうね。
45口径の大型拳銃‥‥か。
み: ううん‥‥でも。
ダレが持ちこんだのかなあ、
ピストルなんて。
刑事さんぐらいしか、
持っていないと思うけど。
王: ‥‥‥‥‥‥‥‥
茜: な。ナニよ、その目!
あたしじゃないわよ!
王:え。
茜: あたし。犯行当時は、ろうかで
カリントウ食べてたし。
王: わかってますよ!
だれも、アカネさんがやった、
なんて言ってませんよ!
茜: ふう‥‥だってあんた、
ワケわかんないから。
王: (失礼な‥‥)
み: でも‥‥ハンニンがピストルを
持っていた、となると‥‥
最初から”殺害する”
つもりだった‥‥
そういうコトになりますよね‥‥

<<ピストル>>のデータを
法廷記録にファイルした。

(「死体」を調べる)
み: し‥‥死体‥‥ですよね。
茜: そうね。この事件の被害者‥‥
もっと近くで調べてみようか。
み: ええッ! ‥‥‥‥ささ。
オドロキさん。お先にどうぞ!
王: えッ! いや、みぬきちゃんこそ。
そんな、エンリョしないで‥‥
茜: 何やってんの!
早くこっち来なさいよ!
王: (カリントウ食ってるよ‥‥
さすがに、慣れすぎだろ‥‥)

(「左手」を調べる)
み: オドロキさん、ホラ。
こっちの手‥‥
王: うん。
何か、ニギりしめてるね。
茜: あ、ダメだって!
勝手にいじっちゃ‥‥
王: アカネさん。カリントウなら、
いくらでも食らいますよ‥‥
でも、そのカリントウ。もう
残り少ないみたいですけど?
茜: ううう‥‥まあ。あたしも、
気にならないワケじゃないし。
コッソリ、見てみようか。
み: あ‥‥やっぱり!
何か、ニギってました!
こ。これは‥‥
王: これは‥‥キーホルダー‥‥?
み: やっぱり、ハンニンのでしょうか!
茜: その可能性はあるわね‥‥
王: (ずいぶん、
特徴のあるカギだ‥‥
これは、手がかりになるな)

<<キーホルダー>>のデータを
法廷記録にファイルした。

(「ピストル」をつきつける)
王: これ‥‥
やっぱり、凶器‥‥ですか?
(ずいぶん
重たいピストルだな‥‥)
茜: ‥‥まだ、火薬のニオイがするわ。
2発、弾丸が発射されている。
‥‥おかしいわね‥‥
王: ? 何がですか?
茜: ん? ああ、いえ。
ちょっと、気になってさ。
み: あー、ズルい。
教えてくださいよー、アカネさん。
茜: なんか、”不自然”な感じが
するのよね。この凶器。
王: ふしぜん‥‥?

(「凶器の”不自然”」を聞く)
茜: このピストル‥‥
あんた、どう思う?
王: ええと‥‥ずいぶん大きいですね。
‥‥重いし。
茜: そうなの。おそらく45口径‥‥
拳銃としては、最強の破壊力を
持ったピストルよ。
警察官だって、こんな大げさな
武器は持っていない‥‥
王: そうなんですか。
茜: こういう言い方はなんだけど‥‥
こんなセマい部屋で人を撃つのには
まったく必要のない威力の銃なのよ。
‥‥意味がないの。
み: でも、ベツにそれは
いいじゃないですか。
みぬきだって、
カレー屋さんに行くと‥‥
かならず”げきから”を
たのんじゃうし。
‥‥ひとくちしか
食べられないのに。
王: ‥‥それはどうかと思うぞ。
茜: それに‥‥こんな大きな
ピストルはね。
撃つ方にも、そうとうな
負担になるの。
王: ふたん‥‥?
茜: うん。たぶん、あんたが
この銃を撃ったら‥‥
カタがはずれちゃうんじゃないかな。
弾丸が飛び出す反動で。
み: うええええ。
‥‥それって、どっちが被害者だか
わかりませんね!
茜: とにかく‥‥ハンニンは、この
ピストルを扱うことができた‥‥
きっと、ピストルを撃つのは、
初めてじゃないんでしょうね。
王: (大口径のピストル‥‥か‥‥)
茜: うーん。
だいたい、こんなカンジかな。
あたしたちで調べられるトコは、
全部調べたと思うわ。
王: まあ‥‥
そう、ですね。
茜: 調べ足りない、
って気持ちはわかるケドね。
これ以上詳しく調べるには、
捜査班が到着しないと無理よ。
み: うー。仕方ないですね‥‥
茜: あたし。証拠品とか、
一応、上に報告してくるわ。
悪いんだけど。
しばらく、ここで待っててくれる?
王: え。あ、はあ‥‥
いや、オレたちは他に‥‥
茜: じゃ。
よろしくね!
王: ‥‥‥‥いっちゃったよ。
み: ‥‥どうしましょう?
オドロキさん。
待ってろ、って
言われちゃいましたケド。
王: まいったな。
他のトコも調べたいんだけど。
み: うーん。
まあ、仕方ないですね。
じゃ。行きましょうか。
王: え。行くの?
み: だって。時間は待ってくれません!
他にも、イロイロ調べないと!
王: まあ、そうだけど‥‥
‥‥‥‥ま、いっか。
大丈夫だろ。たぶん。
み: 大丈夫ですよ!
さ、行きましょう!

(「楽屋前ろうか」に移動する)


同日 某時刻
楽屋前ろうか

み: きゃあああああッ!
王: だ。ダレだッ!
み: ‥‥‥‥‥‥‥‥
気のせい、じゃないですよね。今の。
王: シルクハットをかぶっていたよな。
‥‥トモダチ?
み: ちがいますッ!
王: (ナニモノだ‥‥?
まだ、紹介されてないぞ‥‥)

(「ステージ」に移動する)


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