第5話『甦る逆転』探偵パート1日目(その1)

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成歩堂 龍一…黒
御剣 怜侍…茶
糸鋸 圭介…黄土
裁判長…緑
宝月 茜…桃
宝月 巴…藤
巌徒 海慈…紫
罪門 恭介…紺
市ノ谷 響華…水
原灰 ススム…黄
(フォントサイズをご都合に合わせて変えて、お楽しみください。量が多いので、最小が オススメ)


成: 真宵ちゃんが事務所を去ってから、
2ヶ月‥‥
ぼくは1度も法廷に立っていない。
依頼はあったけど、なんとなく‥‥
その気になれなかった。
‥‥そう。
あの日、彼女が訪ねてくるまでは。


2月22日 午前10時2分
成歩堂法律事務所

成: (やれやれ。依頼を引き受ける
気はないのに‥‥
どうして毎日、事務所を
開けてるのかな、ぼく‥‥)
?: あー。やっと帰ってきた!
もう! どこへ行ってたんですか!
お姉ちゃんの裁判、
もう明日なんですよ!
成: ‥‥‥‥
‥‥‥‥‥‥‥‥
あ、あの。‥‥キミは?
?: そんなコトより
今、ダイジなのは!
あなたが、弁護士の綾里 千尋さん
だというジジツですっ!
成:‥‥‥‥
?: ‥‥‥‥‥‥
成: ‥‥‥‥‥‥‥‥
?: あ、あれ。もしかして‥‥
ちがいました?
成: すみませんが‥‥綾里 千尋は
その。もう、ここには‥‥
?: じゃあ、あなたは‥‥
お茶くみのヒト、ですか?
成: ‥‥成歩堂 龍一です。
いちおう、弁護士の。
?: ‥‥なるほど‥‥なるほど‥‥
あッ!
もしかして、あの!
御剣検事殺人事件の!
成: ま、まあ、そんなトコロです。
(御剣は死んでないけど)
?: あー、よかった! この際、
ゼータクは言ってられないし‥‥
成: 悪いけど‥‥今はちょっと、
依頼は受けていないんですよ。
?: え! でも、成歩堂さんですよね?
弁護士で。無敵の。
成: ‥‥とにかく、今は事件を
引き受けていないんですよ。
申しわけありませんけど。
?: おねがいです!
‥‥もう、時間がないの。
成: そう言われましても‥‥
?: お、お姉ちゃんが‥‥
成: ‥‥!
(‥‥まよい‥‥ちゃん‥‥?)
‥‥‥‥‥‥‥‥‥
わかりました。
お話をうかがいましょう。
?: ほ、ホントですかっ!
ありがとうございます!
あたし‥‥カガク捜査官の
宝月 茜(ほうづきあかね)です!
成: (か。かがくそうさかん‥‥?)

(「茜のこと」を聞く)
成: あかねさん、でしたっけ。
たしか、<<科学捜査官>>とか‥‥
茜: ええ! そうなんです。
それが何か?
成: それにしてはずいぶん、落ちつきが
‥‥いや、若いなあ、って。
茜: あ、申しおくれました!
今年で16才になります!
成: ああ、そうなんですか‥‥
って、ちょっと待って!
‥‥16才?
茜: あと3年もすれば、正式に
鑑識課への配属が決まりますから。
あたし、ちょっとしたモンなんです
‥‥すでにこのトシにして、もう。
成: ‥‥あの。現在の職業を
セイカクに言うと‥‥?
茜: まあ、カガク的にあえてゲンミツに
言うのであれば‥‥
”こうこうにねんせい”?
になるのかもしれませんケド。
でも、あたしは! 身もココロも!
すでにこのトシにして、もう!
成: (やれやれ‥‥
タマゴか。この子も)

(「事件について」を聞く)
成: それで‥‥事件、っていうのは?
たしか、裁判は明日だとか。
茜: あの。お姉ちゃんじゃありません!
ヒトをナイフで刺し殺すなんて‥‥
成: ‥‥殺人事件、なんだ。
茜: お姉ちゃんが刺したトコを見た人が
いても、カンケーありません!
だってあたし、カガク的に
知ってるから! お姉ちゃんは‥‥
成: ‥‥目撃者がいるんだ。
茜: と、とにかく! お姉ちゃんと
お話ししてみてください!
成: あ、ああ‥‥
そうさせてもらうよ。
茜: ホントは、綾里 千尋さんを連れて
いく、って約束したんですけど。
成: (そういえば‥‥
どうして知っていたんだろう?
千尋さんのコト‥‥)

(「科学捜査官」を聞く)
成: 大きくなったら
科学捜査官になりたいんだ。
茜: な、なんですか!
あたし、コドモじゃありません!
成: それにしても、ずいぶんマニアック
‥‥具体的なユメだね。
茜: これからの捜査は、もっと科学的に
ハンニンを追いつめるべきです!
ね。そう思いませんか?
成: は、はあ。
(目をキラキラさせているぞ‥‥)
茜: そうすれば、お姉ちゃんだって
きっと‥‥
成: お姉ちゃん‥‥?
茜: あたし、いろいろ勉強してますから
‥‥そのうち、見せてあげますね!
最新のカガク捜査のなんたるかを!
成: ‥‥楽しみにしておくよ。
(とにかく、留置所へ行って
お姉さんの話を聞いてみるか)

(「千尋との関係」を聞く)
茜: お姉ちゃんが言ってたんです。
アヤサト チヒロさん‥‥
学生時代の後輩なんだ、って。
成: (千尋さんのセンパイ、か)
茜: いつか、弁護士が必要になったら
チヒロさんに‥‥って。
ムカシ、よく言ってたから。
だから、あたし‥‥
成: ちなみに千尋さん、女性だけどね。
茜: チヒロ‥‥あたしもウスウス
”ヘンだな”と思ったんですけど。
成: なんだか、お姉さんと
仲がいいみたいだね。
茜: ‥‥‥‥‥‥‥‥
成:
茜: 今のお姉ちゃん‥‥
アタシ、好きじゃありません。
成: (”今の”‥‥?)
茜: でも‥‥あたしには、
たったひとりの家族だから。
成: ‥‥”たったひとり”?
あの、ご両親は‥‥
茜: 小さいころに、交通事故で
亡くなっちゃいました。
成: そう、なんだ‥‥

(「留置所」に移動する)


2月22日 某時刻
留置所 面会室

茜: ‥‥‥‥‥‥‥‥
成: (どうしたんだろう‥‥?
あかねちゃん、ここへ来てから
急におとなしくなっちゃったな)
?: ‥‥看守。
面会は断ったハズですよ。
看: すすす、す、すみません!
しし、しかし、妹さんがですね‥‥
?: イイワケは聞きません。
来月の給与査定‥‥
楽しみにしておくことです。
看: ははは、は、はッ!
成: (ななな、な、なんだなんだ!)
茜: お。お姉ちゃん‥‥
?: ‥‥私のキオクちがい、かしら。
ここへは来ないようにと
言ったつもりでいました。
‥‥二度と。
茜: あ、あたしだって。
来たくなかったよ! ‥‥だけど。
裁判はもう明日だし、
弁護士さんだって、まだ‥‥
?: 被告席に立つのは、私。
あなたには、カンケイありません。
‥‥そうですね?
成歩堂 龍一弁護士。
成: ‥‥‥‥‥‥!
ぼくのコト‥‥知ってるんですか。
?: 千尋さんからうかがっています。
あなたのことは、いろいろ。
成: ‥‥あの。
あなたは、どういう‥‥?
巴: 宝月 巴(ほうづきともえ)と
申します。
‥‥地方検事局・主席検事です。
成: け、検事‥‥!
検事さん、なんですか‥‥!
(‥‥こ、この姉妹‥‥
グーゼン、なのか?
あかねちゃんに、ともえさん‥‥
どこからどう見ても‥‥)
茜: どうしたんですか? 成歩堂さん。

(「事件について」を聞く)
巴: 最初に申しあげておきます。
ご存じかもしれませんが‥‥
成: な、なんでしょう。
巴: 今回の案件では、被疑者は
全面的に容疑を認めています。
成: ‥‥‥え。
茜: ちょ、ちょっと待ってよ!
”被疑者”って‥‥
巴: つまり、真犯人は‥‥この私。
いかがかしら? 成歩堂弁護士‥‥
成: とにかく‥‥何があったのか、
話していただけませんか?
巴: 事件が発生したのは、きのうです。
2月21日、午後5時15分。
成: ずいぶんハッキリしてますね。
巴: 目撃者の証言です。
‥‥私、犯行の瞬間を
ハッキリ見られましたので。
成: そ‥‥それはどうも、その。
運が悪かったですね。
巴: 現場は、地方検事局の地下駐車場。
遺体は、私の部下のクルマの
後部トランクから発見されました。
成: 検事局‥‥ですか。
(ブカのクルマ、ねえ‥‥)
巴: この私が、現行犯でタイホされた
場所でもあります。
成: (やれやれ‥‥)

(「被害者」を聞く)
成: それで、亡くなった被害者
というのは‥‥?
巴: 警察局の捜査官。
いわゆる”刑事”です。
茜: けいじ‥‥さん。
巴: 死因は、失血死です。‥‥胸部を
ナイフでひと突きしましたので。
成: ‥‥あなたが、ですか。
巴: 即死にはいたりませんでしたが、
それが致命傷だったようです。
成:はあ‥‥
巴: 成歩堂弁護士。もう一度言います。
被害者は、刑事だった‥‥
これが何をイミするか?
モチロン、おわかりでしょう?
成:え!
茜: ナニをイミするんですか?
成歩堂さん!
成: そ、それは、モチロン、その‥‥
巴: 警察は、威信にかけて、有罪判決を
”取り”に来る‥‥そういうこと。
いかなる手を使っても、私を
追いつめようとするでしょう。
成: (やれやれ‥‥トンでもないコトに
なっちまったな‥‥今回も)

(「巴のこと」を聞く)
成: それで、あなたは‥‥たしか、
<<主席検事>>とか。
巴: ‥‥そうです。
地方検事局が抱えている全公判を
マクロなカタチで把握して‥‥
適切な検事のアテンドと、ケア。
彼らのタスクをつねに管理する‥‥
‥‥カンタンに言えば、
そんな職務でしょうか。
成: (ゼッタイ、もっとカンタンに
言えると思うけど‥‥)
巴: ‥‥それよりも。
あなたは、地方検事局の主席検事の
カオも知らなかったのですか。
成:え。
巴: ‥‥あり得ないコト。
そう申し上げるほかありません。
茜: あの‥‥お姉ちゃん。
その、手の包帯‥‥どうしたの?
巴: ああ。これかしら?
ちょっと、自分の手を切って
しまいましたの‥‥刺すときに。
茜:え。
巴: 私も、さすがに殺人には
不慣れなものですから‥‥
成: (‥‥やれやれ。こんなのを
弁護しろってのか‥‥?
そういえば‥‥
たしか”センパイ”なんだよな。
‥‥千尋さんの)

(「千尋との関係」を聞く)
成: あの。シツレイですけど‥‥
センパイ、なんですよね?
‥‥綾里 千尋さんの。
巴: ‥‥‥‥‥‥
あかねが、そんなことまで?
茜: い、いいじゃない! こうして、
事務所から連れてきたんだから!
巴: あらゆるイミで、彼女と共通点が
あるようには見えませんけど。
成: (ヨケイなお世話だよ!)
巴: ‥‥法科大学時代のことです。
私が3回生、彼女は特別聴講生‥‥
まわりの学生とは、アキラカに
フンイキがちがいました。
成: フンイキが‥‥
巴: 弁護士になるためならば、なんでも
やる‥‥そんなハクリョクが。
きっと‥‥だから、この私に
近づいてきたのでしょう。
成: どういうことですか?
茜: お姉ちゃん、主席だったんです。
法科大学で、イチバン‥‥
巴: 優秀なのです。‥‥ワタクシは。
成: ‥‥はあ。
茜: あ。ちなみに、
あたしも優秀ですからっ!
成: (姉妹で同じコトを言っても、
ゼンゼンちがって聞こえるな)
巴: ‥‥さて。
いかがかしら、成歩堂弁護士。
成: は、はい?
巴: 私はこのとおり、”やった”と
申し上げているのです。
この案件を引き受ける‥‥
あり得ない選択、と断言できます。
茜: お、お姉ちゃん!
巴: ‥‥‥‥‥‥
茜: いつも、そう‥‥
お姉ちゃんは、いつも
自分のコトしか考えてないんだ。
巴:‥‥‥!
茜: あたし、知ってるのに。
お姉ちゃんは、やってない、って。
なのに‥‥
どうして、そんなコトを言うの!
巴: ‥‥‥‥‥‥
茜: お姉ちゃんがいなくなったら‥‥
あたし、ひとりぼっちに
なっちゃうんだよ‥‥?
お姉ちゃん‥‥
お姉ちゃんなんて、キライ!
巴: ‥‥‥‥‥‥
成歩堂弁護士。
成: は‥‥はい。
巴: どうやら、この面会も
ここまで、のようですね。
あとは‥‥
あなたにお任せいたします。
成: ‥‥!
それって、つまり‥‥
弁護の依頼、ということですか?
巴: むずかしく考えないコト。
依頼人は、罪を認めているのです。
成: ‥‥わかりました。
ぼくなりに、調べてみましょう。
巴: ‥‥‥‥‥‥
成: (ともえさんは、罪を認めている。
しかし‥‥
1つだけ、どうしても
気になるコトがあった。
あかねちゃんの、あの目‥‥
何か‥‥この事件にはまだ、
見えていない部分がある‥‥!)

茜: ‥‥すみません、成歩堂さん。
成: ん? なんのコトかな。
茜: お姉ちゃんが‥‥その。
あんな感じで。
成: ‥‥‥‥‥
まさか、また検事さんを弁護する
ハメになるとは思わなかったよ。
茜: お姉ちゃん‥‥ムカシは
あんなじゃなかったんです。
やさしくて、いつも笑っていて‥‥
みんなにも、好かれていて。
成: ‥‥ふうん。
(想像がつかないぞ‥‥悪いけど)
何かあったのかな? お姉さん。
茜: ‥‥あたしにも、ハッキリした
理由はわからないんですけど‥‥
ココロ当たりがあるような、
ないような‥‥あるような。
成: (カガク的に割り切れない
事情がありそうだな)
とにかく、現場に行ってみよう。
検事局の地下駐車場、だっけ?
茜: は‥‥はいッ!

(「検事局・地下駐車場」に移動する)


2月22日 某時刻
検事局・地下駐車場

成: ここが、事件のあった駐車場か。
茜: まだ、捜査中みたいですね‥‥
成: (そういえば、検事局に
来るのって、初めてだな‥‥)
茜: みなさーん、ゴクローさまですッ!
成: こ‥‥こらこら!
ナニしてるんだよ!
茜: あ、ホラ。あたしも3年後には
シゴト仲間になるわけですから。
ここはひとつ、ごアイサツを‥‥
成: あのね。弁護士には、現場を
捜査するケンリはないんだよ。
あんまりハデに目立つと‥‥
?: ヘイ!
それでジミを気取ってるつもりかい
‥‥カウボーイ!
茜: か、かうぼーい‥‥?
?: どうやら‥‥
牧場をはぐれたバンビーナが、
おイタをしてるようだよ。
しっかり、ナワでつないで
もらいたいものだね。
茜: ざ‥‥ザイモンさん!
成: (ざいもん‥‥
このアメリカ人の名前か?)
?: いいかい、バンビーナ。
キミのキモチはわかるさ。
だがしかし。ここはオレたちの
ゴールドラッシュ‥‥わかるだろ?
茜: ごーるどらっしゅ‥‥?
?: ”証拠”というおタカラが眠る、
ユメの金鉱‥‥ナワバリ、なのさ。
荒そうってハラなら‥‥
タダじゃすまないね、カウボーイ!
‥‥荒野のサボテンが見るユメ。
アンタも見てみたいかい‥‥?
成: (イミがわかんないよ!)
?: とにかく、おウチへ帰るコトさ。
‥‥あばよ、バンビーナ!
成: ‥‥‥‥‥‥‥‥
茜: ‥‥‥‥‥‥‥‥
成: あの。今の宇宙じ‥‥外国人、
きみの知り合いなの?
茜: え。‥‥あ、はい。まあ‥‥
成: (捜査官‥‥というより、
保安官だよな、アレ‥‥)

(「サイフ」を調べる)
成: これは‥‥サイフ、かな。
あのー、すみませーん!
おまわりさーん!
茜: ちょ、ちょ、ちょっとちょっと!
ナニしてるんですか、成歩堂さん!
成: な、ナニって、サイフを拾ったら、
ちゃんとケーサツに‥‥
茜: ‥‥はああああ。
いいですか。現場で拾ったものは
<<証拠物件>>なんです。
もっと、カガク的に行きましょう!
ホラ。ポケットにしまうしまう。
成: か、かがくてき、って‥‥
(ドロボーにされちまったぞ‥‥)

<<サイフ>>をポケットに
ぎゅっとネジこまれた。
茜: さあ、あたしの出番ですね!
すでにこのトシにして、もう!
トクベツに、<<証拠品>>を詳しく
調べる方法を教えちゃいますね!
成: (異様にうれしそうだな‥‥
目がギラギラかがやいているぞ)
茜: じゃあ、じゃあ、サッソク。
<<法廷記録>>を見てください!
<<証拠品>>は、タテからヨコから
ジックリ見るのがダイジなんです!
さ。さ。調べてみましょうよ!
いろんな角度から!

(「サイフの留め金」を調べる)
茜: ‥‥あ。そこ!
何か手がかりがありますよ!
さっそく、<<調べる>>ボタンに
タッチしてみてください!

(調べる)
成: こ、これは‥‥IDカード、かな。
<<捜査官:タダシキ ミチオ
  ID:5842189>>‥‥
茜: ほら、ほら。どうですか!
ベンリでしょ? カガク捜査。
成: そうだね。‥‥カガクは
あまりカンケイない気がするけど。

<<多田敷捜査官のID>>のデータを
法廷記録にファイルした。
茜: 証拠品を見つけたら
いろいろ調べてみましょうね!
成: (なんというか‥‥
気が抜けなくなったな)

(「携帯電話」を調べる)
茜: さあ! こうなったら、
調べまくっちゃいましょうよ!
ええと、これはナニかな‥‥
?: どうやら‥‥カウボーイ。
おとなしく帰る気はないようだ。
成: (さっきの保安官‥‥!)
?: 言ったハズだよ。
ここは、オレたちのナワバリさ。
おとなしく帰らないと‥‥
弾丸を噛むコトになるさ。
成: (‥‥怖ェ!)
茜: あ、あの! せめて‥‥
あの赤いクルマの持ち主だけでも!
?: やれやれ‥‥
ハナのきく子馬ちゃんだね。
死体をくわえた、赤いジャジャ馬の
ご主人を知りたい、ってワケだ。
茜: お‥‥おねがいしますっ!
?: ‥‥オーライ。いいだろうさ。
マチネーにはちょうどいい時間だ。
12階の、このサルーンに
行ってみるといい。
今なら、ウマいエールに
ありつけるかも、だぜ。
成: (どうもこのヒト、国境と時代を
飛び越えてるんだよな‥‥)
茜: マチネー、サルーン、エール‥‥
あとで調べておくこと、と。
成: (上級検事執務室、1202号。
行ってみるか!)
?: とにかく‥‥クルマのまわりは
立入禁止にさせてもらうよ。
遊びたけりゃ、このへんに
しておくことだね。
成: (やれやれ‥‥しかたないな)
茜: よおし! このへんだけでも、
シッカリ調べましょう!


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