第4話『始まりの逆転』第1回法廷(その2)

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成歩堂 龍一…黒
綾里 千尋…赤
神乃木 荘龍…薄橙
御剣 怜侍…茶
裁判官…黄
無久井 里子…紫
尾並田 美散…緑
(フォントサイズをご都合に合わせて変えて、お楽しみください。量が多いので、最小が オススメ)


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(おぼろ橋で何があったか?)
糸: 『じつは、この事件には
れっきとした目撃者がいたッス。』(証言1)
『目撃者がグーゼン撮った写真ッス。
きっちりマフラーを巻いてるッス。』(証言2)
『事件当時は小雨がパラついてたので
ちょっと、ボヤけてるッスけど。』(証言3)
『犯人は、押し倒した被害者の背中に
またがって、ナイフを刺したッス!』(証言4)
『‥‥おそらく、マフラーはそのとき
はずれたと考えられるッス。』(証言5)
裁: ぬううううう。
この写真の感じでは‥‥
橋は、かなり高いところに
かかっているようですね。
御: 下を流れる吾童川から、
約12メートルの高さ‥‥だ。
裁: それで、御剣くん! この写真は
いったい、どなたが?
御: 善意の第三者‥‥
といったところだろうか。
裁: つまり<<目撃者>>でしょう!
なぜ、出廷していないのですか?
糸: それが、その‥‥どうしても
証言台には立ちたくない、と。
御: ‥‥証人は、非常にセンサイな
ココロの持ち主なのだ。
この写真さえあれば、
証言の必要はない。
裁: やれやれ‥‥。
私はどうかと思いますがね!

証拠品<<目撃写真>>のデータを
法廷記録にファイルした。
御: 尾並田 美散には動機があり、
こうして、現場で会っている‥‥
そのイミするところは、
アキラカだと思われるが‥‥?
裁: ‥‥‥‥‥‥‥‥む。
今‥‥! 私の中で、完全に
<<真相>>が見えたようです。
千:え。
裁: 今度こそ、キマリでしょう!
有罪、というコトで。
千: だ、だから、
ちょっと待ってください!
がんばって尋問しますから、
ちゃんと聞いてください!
裁: ぬうううう‥‥。
千: (”ぬうううう”じゃないわよ!)

(「証言4」に「現場写真」をつきつける)
千: 事件当時‥‥現場には、
小雨がふっていたそうですね。
糸: キリも出て、しっとりした
ムードだったッス。
千: ‥‥その、しっとりしたムードに
そぐわない証拠があります。
裁: これは‥‥トランクから発見された
被害者の死体、ですな。
千: 現場の状況から考えて、この
写真には不自然な点があります。
御: ‥‥‥‥‥‥
裁: 不自然な点‥‥おもしろい。
ぜひ、うかがいたいものです。
このトランクの写真のどこが‥‥
事件当日の状況とムジュンするか!

(「コート」を選択)
千: ムジュンするところ‥‥
モチロン、ここです!
裁: 被害者のコート‥‥ですか。
私の見たところ、
異常はないようですが‥‥
千: それがすでに、異常なのです。
思い出してください!
‥‥事件当日の、橋の上の状況を。
小雨とキリで、おぼろ橋は、
ぬれていたそうです。
もし、被害者が橋の上に
うつぶせに倒されたのならば‥‥
被害者のコートは、ドロで
汚れていなければおかしいのです!
糸:あ‥‥
御:‥‥‥!
裁: それは‥‥そのとおりです!
私も先日、ドロ道で転んだとき
ジマンのヒゲがものすごいコトに!

(御剣検事「異議あり!」)
御: ‥‥たしかに‥‥
現場はかなり、ぬかるんでいた。
しかし! 橋の上が
ドロで汚れていたとはかぎらない!
裁判長がドロ道ではなく、
フロ場で転んだとしたら‥‥
そのジマンのヒゲは、
ぬれるだけですんだはず!
裁: さすがに、そんなに転びません。
しかし、その主張は認めます。
御: 事件当日の橋の上の状況‥‥
キミに立証できると言うのかな?
千: (橋の上の状況‥‥か)
神: クッ‥‥! ここで引いたら
オトコじゃねえぜ。
千: (ここで引いたら‥‥
オンナでもないわ!)
モチロン、立証できます。
御:‥‥‥!
千: おぼろ橋の上はドロで汚れていた。
その証拠は‥‥!

(「マフラー」を選択)
千: 証拠は‥‥このマフラーです!
裁: あ‥‥ッ!
千: ‥‥説明は不要でしょう。
橋の上に落ちていたマフラーが
こんなに汚れている以上‥‥
‥‥<<おぼろ橋>>は事件当時、
ドロでぬかるんでいたのです!
御: ぐ‥‥ムムゥ‥‥ッ!
‥‥新米弁護士があああ‥‥
千: (それは、おたがいさまでしょ!)

(ざわめきが起こる)
裁: どうやら、弁護人の主張は
スジが通っているようです‥‥

(御剣検事「異議あり!」)
御: たしかに‥‥このマフラーと
被害者のコートの状態には‥‥
ムジュンが存在するようだ。
しかし! 重要なのは、
”それが何をイミするか”‥‥だ。
千:え‥‥!
御: ムジュンには‥‥かならず、
<<理由>>が存在する。
その<<理由>>を、うかがおうッ!
千: そ、それは‥‥!
(そんなの、私に聞かれても‥‥)
神: クッ‥‥!
いいセン、行ってるじゃねえか。
‥‥コネコちゃんにしては。
千: か、神乃木さん!
神: いつの時代も‥‥ムジュンは
ウソから生まれるんだ。
トランクから発見された
<<被害者>>‥‥
目撃写真に写っている
<<被害者と被告人>>‥‥
そして、犯行の瞬間を見たという
<<目撃者の証言>>‥‥。
‥‥落ちついて考えるんだ。
シンプルなハナシだろう?
これらの3つのうち、どれかが‥‥
<<ニセの手がかり>>なのさ!

(ざわめきが起こる)
裁: べ、弁護人! 今の発言、
私はどうかと思いますな!
千: あ! 今のは、私じゃなくて、
このコーヒーのヒトが勝手に‥‥
裁: この私の法廷で<<ニセの手がかり>>
など、認めません!
神: あのボウヤ‥‥その<<手がかり>>を
かくそうとしていやがるのさ。
千:‥‥‥!
神: そうはさせねえ。
引きずり出してやるんだ!
千: は、はいっ!
このムジュンにおける、
<<ニセの手がかり>>‥‥それは!

(「目撃者の証言」を選択)
千: 考えるまでもなく‥‥
アヤシイのは<<目撃者>>です!
刑事さんは、さっき‥‥
こう証言しましたね。
『犯人は、背中から被害者を
押し倒して、ナイフを刺した』
これは、目撃者が”見た”ことを
そのまま証言したワケですよね?
糸: はあ。‥‥たしかに
そう言っていたッス。
千: ‥‥その証言は、
大きくムジュンしています。
被害者のコートは、まったく
汚れていないわけですからね。
裁: ‥‥そのとおりですな。
神: クッ‥‥!
そいつが正解だ。
もし、本当に決定的な
目撃証人がいたのなら‥‥
あのボウヤは、最初から
そいつを呼んでいたはずさ!
千: ‥‥裁判長!
弁護側は、その<<目撃者>>の
尋問を要求します!
その証言はアイマイで、
いきなりムジュンしていますッ!

(ざわめきが起こる)
裁: どうやら、検事くん。
その、ナゾの<<目撃証人>>の証言
‥‥聞く必要がありそうですな。
御: ‥‥‥フッ。
‥‥カクゴしておくといい。
‥‥サイアクの事態を‥‥な。
千:‥‥‥?
御: 裁判長。検察側は、目撃証人を
かくすつもりなど、まったくない。
‥‥いつでも召喚に
応じる準備はできている。
裁: わかりました。それでは
さっそく、呼んでもらいましょう。
千: (検事さんのヒトコト。
ちょっと、気になるな‥‥
”サイアクの事態”‥‥?)

裁: ‥‥それでは、しめやかに
審理をつづけましょう。
御剣検事くん。
よろしくおねがいします。
御: では、入廷していただこう。
‥‥あの日、吾童山中で
事件の瞬間を目撃した証人に‥‥。
千: (‥‥ここからが勝負よ、千尋!)

御: ‥‥証人。
名前と職業をおねがいしよう。
‥‥‥‥‥‥‥‥
裁: ‥‥‥‥‥‥‥‥
千: (な、なに? このチンモク‥‥)
裁: ぬうううううう‥‥‥‥う。
なんかこう、アレですなあ。
あなたを見ていると、こう‥‥
ココロが洗われるというか、
血行がサラサラになるというか、
思わず、軽やかに
判決を下したくなるというか。
千: (バカなコト言わないでよ!)
御: ‥‥フッ。
前にも申し上げたが‥‥
この証人は、非常にセンサイな
ココロの持ち主なのだ。
くれぐれも、質問には
気をつかっていただきたい。
裁: くううう‥‥さすが御剣検事くん。
ジェントルマンですな。
弁護人! あなたもキチンと
見習うように。
千: (‥‥ジェントルマンなら、
私にも気をつかってほしいな)
?: あの‥‥おじさま?
裁: ぬうううううう。
なんですかな?
?: なにぶん初めてですから、
いたらない点もあると思いますの。
こんなムスメですが‥‥
よろしくおねがいいたしますね。
裁: ぬううううううううううううう。
こちらこそ、よろしくいたすッ!
千: それで‥‥ケッキョク、
名前と職業は?
里: お名前は、あの‥‥無久井 里子
(むくいさとこ)と申しますわ。
大学生です。‥‥あの。
文学部の、1回生です。
御: あのイタましい事件があったとき、
あなたは不幸にも現場にいた。
千: ‥‥そして、この写真を撮影した。
まちがいありませんね?
里: きゃあああああっ!
な、なんてヒドい‥‥
裁: コラ! いきなりそんなモノを
見せるヒトがありますか!
千: え! で、でも‥‥
フツウの写真じゃないですか!
裁: 今度やったら
ペナルティを与えます!
千: (‥‥ひ、ヒドいことに
なってきたわ‥‥)
里: ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥
千: ‥‥?
(私を‥‥見つめている‥‥?)
里: あの‥‥。シツレイですが、
あなたさまは‥‥?
千: え。私は、弁護士ですけど。
‥‥綾里 千尋といいます。
里: ‥‥‥‥‥‥‥‥
そう‥‥。あなたが‥‥
裁: それでは、おじょうさん。
証言をおねがいできますかな?
里: はい‥‥。
わたし、がんばりますね。

(目撃写真について)
里: 『わたし‥‥おカメラで、
お野草の撮影をしていましたの。』(証言1)
『吊り橋のまん中に、2つの人影が。
なんとなく、拝見しておりました。』(証言2)
『そうしたら! いきなり
争いをお始めになられたのです!』(証言3)
『わたし、急いで決定的瞬間を
お写真に撮りましたの。』(証言4)
『それから、警察のみなさまに、
お電話をさしあげました。』(証言5)
裁: ぬううううう‥‥
ちなみに、事件が起こったとき
おじょうさんは、どこに‥‥?
御: それについては‥‥
上面図を見ていただこう。
里: あの。わたくしがいたのは、
このあたり‥‥です。
切り立ったガケにかこまれた、
春はうつくしい原っぱですのよ。
裁: その地点から、あの写真を
撮影したわけですな。
里: 検事さまに言われて、そのときの
おカメラも持ってまいりました。
裁: ほおほお。持ち主に似て、
かわいらしいおカメラですな。

証拠品<<カメラ>>のデータを
法廷記録にファイルした。
裁: ‥‥それでは、弁護人。
尋問をおねがいしましょう。
証人を泣かせたら、私の
木槌がダマっていませんよ。

(「証言4」に「目撃写真」をつきつける)
千: ‥‥証人。
あなたの言う<<決定的瞬間>>とは、
これのコトですか?
里:え‥‥‥
千: この写真‥‥2人の人物が
向かい合っているだけですね。
あなたは、2人の”争い”を
目撃したと証言しています。
私たちはふつう、それを
<<決定的瞬間>>と呼びます!
なぜ、その写真が
提出されていないのですか!
里: ‥‥そ、それは‥‥
御: ‥‥提出された写真は、
これ1枚きり、だ‥‥。
千: もし本当に<<決定的瞬間>>を
撮影するつもりだったのならば‥‥
このあと何が起こったか?
それを写真に撮ったはずです!
裁: ぬ‥‥ぬうううううう‥‥むッ!

(ざわめきが起こる)
裁: あの‥‥よろしいかな、
おじょうさん。
弁護人の主張は、ある種
わからないでもありませんが‥‥?
千: あ、”ある種”‥‥?
里: ‥‥すみません‥‥。
わたし‥‥いけない子、ですのね。
その‥‥。切らして
しまったんです。‥‥フィルムを。
裁: フィルムを‥‥ッ!
里: この、お写真が‥‥
最後の1枚だったんです。
千: なんですって!
御: ザンネンながら‥‥
これは、ジジツなのだ。
‥‥証人が事件当日に撮影した
写真は、私がすべてチェックした。
他の写真は、草原でたわむれる、
証人自身の写真だった。
千: <<証人自身>>‥‥って、
それはダレが撮影したんですか?
里: あの‥‥わたしのおカメラ、
セルフタイマーがついてますから。
千: 自分で、自分の写真を
撮影したわけですか!
裁: ぬうううう‥‥
私にも、おぼえがありますぞお!
千: (そんな、不自然な‥‥)
裁: ‥‥どうやら、弁護人の指摘は
決定的とは言えないようです。
千: ちょ、ちょっと
待ってください!
裁: フィルムがなければ
写真は撮れませんからね。
御: 証人。‥‥ワレワレに
聞かせていただけるだろうか。
あなたのココロのフィルムに
焼きついた、”事件”について。
里: まあ‥‥検事さま。
詩人でいらっしゃいますのね。
裁: それでは! 尋問に
戻っていただきましょう。
‥‥あなたの見た”争い”を
ふまえて、証言してください!
里: わかりましたわ‥‥オジサマ。
千: (ホンキで”今のはナシ”に
されちゃったみたいね‥‥)
神: クッ‥‥!
どうやら‥‥法廷中が、あっちの
コネコちゃんの味方、ってワケか。
千: ちょっぴり、セツないです。
里: 『被害者は、犯人に背を向けて、
お逃げになったのですが‥‥』(証言6)
『10メートルほどで追いつかれて、
お背中から、お刺されに。』(証言7)

(「証言6」に「おぼろ橋の上面図」をつきつける)
千: 証人! ‥‥まったく、
お話になりません!
里: え‥‥え‥‥?
わ、わたしが、何か‥‥
裁: コラ、弁護人! シゲキしては
イケナイと言ったでしょうが!
千: 1回の証言で、2つのムジュン‥‥
これはもう、イイワケの
しようがありません!
裁: ムジュンが‥‥
”2つ”ですって!
千: ハナシはカンタンです。
上面図を見ていただきましょう。
証言によれば、2人は
吊り橋のまん中にいました。
もし、ここで‥‥
被害者が”犯人に背中を向けて”
逃げようとしたら‥‥?
裁: い‥‥行き止まり‥‥
千: 10メートルどころか、
5メートルも逃げられません!
おぼろ橋は、
コワれていたのですから!
里: きゃああああッ!

(ざわめきが起こる)
裁: ここ、これはいったい、
どういうことなのかッ!
千: 状況は、きわめてシンプルです。
かわいらしいおじょうさんが、
かわいらしいウソをついた。
‥‥それだけのことです。
里: ‥‥く‥‥ッ!
裁: ま‥‥まさか! この、
かわいらしいおじょうさんが‥‥

(御剣検事「異議あり!」)
御: ‥‥お待ちいただこう。
千: (み、御剣検事‥‥!)
御: ただ今の騒ぎ‥‥私のほうから、
おワビを申し上げよう。
裁: ‥‥どういうことかな?
御: この上面図には、1つ‥‥
大きな問題があったのだ。
千: なんですって!
裁: いったい、それは!
御: <<事件発生後に作成した>>
という点だ。
なにぶん、山奥の古ぼけた吊り橋。
‥‥見取り図がなかったのだ。
裁: つ、つまり‥‥?
御: 事件が発生したとき、このように
橋がコワれていたか‥‥?
今となっては、
何者にも証言できないのだ。
千: そ、そんな‥‥ッ!
御: ジッサイ、この写真では‥‥
橋の状況は、判別がつかない。
不完全な証拠品で、審理を
コンランさせてしまったようだ‥‥
裁: ‥‥ぬ。
ぬうううううううううむ‥‥ッ!

(ざわめきが起こる)
神: クッ‥‥! やるじゃねえか。
千:え‥‥!
神: コイツは、仕組まれてたんだ。
あのボウヤ‥‥上面図に、
最初から保険をかけていやがった。
千: (そんな‥‥ヒキョウな!)
裁: どうやら‥‥弁護人の
勇み足だったようですな。
千:‥‥‥!
里: すみません‥‥。わたしが
しっかりしてないばかりに‥‥
裁: いやいやいやいやいやいやいや。
あなたのせいではありません!
御: それでは‥‥審理を
再開していただこう。
証人の目撃したこと‥‥
そろそろ、決着をつけたい。
裁: ‥‥わかりました。
それでは、おじょうさん。
もう一度だけ、証言を
おねがいできますかな?
里: わたし‥‥へこたれませんわ!
裁: ここで応援しておりますぞ!
御: シンパイはいらない。
見たコトだけを、証言してほしい。
里:はいっ!


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