第2話『盗まれた逆転』探偵パート2日目(その4)

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成歩堂 龍一…黒
綾里 千尋…赤
綾里 真宵…青
綾里 春美…黄緑
糸鋸 圭介…黄土
裁判長…緑
ゴドー検事…薄橙
華宮 霧緒…藤
矢張 政志…紺
星威岳 哀牙…紫
天杉 優作…灰
天杉 希華…桃
亜内検事…茶
裁判官…黄
(フォントサイズをご都合に合わせて変えて、お楽しみください。量が多いので、最小が オススメ)


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(「脅迫状」を聞く)
真: キョーハクジョーって‥‥
コレが初めてじゃないんですか?
天: モチロン、ちがいますよ!
‥‥今回みたいに、どこかに
呼び出されたのは初めてですけど。
成: 最初の脅迫状は‥‥
この事件の、すぐあとに‥‥?
天: ええ。<<エマノンの涙>>事件から
数日たったころでしたね。
ウチに脅迫状が届いたんです。
<<おまえがやったんだろう>>って。
真: いきなりバレちゃったんですか。
天: いやー、これでなかなか
ムズカシイですよね、怪人も。
<<決定的な証拠もあるから、
カクゴしろ>>なんて言われて。
それで、せっかくのエモノの
宝石も取りあげられちゃって‥‥
成: そうなんですか‥‥‥‥
ちょ、ちょっと!
”取りあげられた”というのは?
天: あ、シンパイいりませんよ。
指定の貸金庫に宝石を預けたら、
あとで100万円も
送ってきてくれましたからね。
成: (だれもシンパイなんか
してないって‥‥)
天: それからです。ボクのところに、
計画書が届くようになったのは。
真: け、けいかくしょ‥‥?

(「犯行の計画書」を聞く)
真: あの。”計画書”というのは‥‥?
天: 宝冠とか、絵とか、美術品‥‥
狙うエモノと、盗み出す方法。
警備の盲点や逃げ道、トレーニング
方法までキッチリ書かれていて。
真: じゃ、じゃあ、まさか。
犯行の計画を立てたのは‥‥
天: ええ。2回目からは、
ボクじゃないですよ。
だれか親切なヒトが、イカした
大作戦を考えてくれるんですよ!
真: 優作さん、キョーハク者に
カンシャしてるよ‥‥
成: (やはり‥‥怪人☆仮面マスクは、
この優作くんだったのか‥‥?
‥‥しかし‥‥
他にいるんだ。犯罪の計画を
立てた人物が、もうひとり!)
天: 計画どおりに盗み出したエモノは、
指定の貸金庫に預けるんです。
そうすると、おカネが
送られてくるんですよねー。
成: (‥‥そんな、うれしそうな
カオで言われても‥‥)
真: じゃあ、<<倉院のツボ>>を
狙ったのも‥‥?
天: そんなツボ‥‥じつは、
見たこともないんですよ。
ボクは、計画書に書いてあるモノを
計画どおりに盗むだけですから。
成: 優作くん‥‥。今の証言、
まちがいないね?
天: ええ。‥‥でも、
まれかちゃんにはナイショですよ?

<<天杉優作の証言書>>を
法廷記録に挟んだ。
成: 優作くん‥‥。最後に1つだけ、
カクニンしておくよ。
天: な、なんですか。
そんな、アタマをトガらせて‥‥
成: ブスジマ社長を殺害したのは
‥‥本当に、きみじゃないんだね?
天: ち‥‥ちがいます! もう‥‥
ウソはつきません!
ボク、死体を金庫に
かくしただけなんです。
それがバレるのがコワくて‥‥
きのう、自首したんです。
真: どうして、そんなコトを?
天: 怪人として有罪になれば‥‥、
アリバイができますからね‥‥。
真: ううん‥‥。
アタマいいんだ、優作さん。
成: (どうやら‥‥優作くんを
信用するしかないみたいだな)
?: ‥‥真宵さまっ!
真: あ‥‥はみちゃん!
春: ただいま戻りました!
成: 春美ちゃん、今まで
何してたんだっけ‥‥?
春: このツボです! 倉院の里で、
調べてもらっていたのですよ!
真: で? で? どうだった?
春: はい! ご心配なく。
まちがいなくホンモノだそうです!
真: うわあ、よかったねえ!
いやホントに。
春: ただ‥‥ひとつだけ、問題が。
真: モンダイ‥‥?
春: この、おちゃめな
ピンクの模様なのですが‥‥
どうやら、ペンキのようで‥‥
しかも、最近ついたものなのです!
成: (ツボに現れたピンクの模様、か。
‥‥ま、どうでもいいけど)
真: どうでもよくないッ!
ちゃんと調べるんだよ!
春: ちゃんと調べるのですよ、
なるほどくん!
成: わ、わかったよ。
ツボのコトも、調べてみよう。
天: あの‥‥ボクのコトも、
忘れないでくださいね‥‥。

<<倉院のツボ>>のデータを
法廷記録にファイルした。

(「成歩堂法律事務所」に移動する)

(「高菱屋・大展示場」に移動する)

(「高菱屋・地下倉庫」に移動する)


同日 某時刻
高菱屋 地下倉庫

霧: あら。いらっしゃい、
おじょうちゃん。
春: こっ、こんにちは!
霧: しばらく見なかったけど‥‥
どこへ行ってたのかしら?
春: あの、わたくし。
このツボを調べていました!
霧: ! あ、あら。
そうだったの‥‥
成: (あらためて、このツボを
よーく見てみると‥‥
この部屋に、そのナゾを解く
手がかりがありそうだな‥‥)
真: なるほどくん! もう一度、
よーく調べてみようよ!

(「箱」を調べる)
成: ‥‥このハコ‥‥ちょっと
気になるんだよな。
真: それ、倉院のツボを
しまっておいたハコだよ!
春: これにも、ピンクの
ペンキがついていますね‥‥。
真: やっぱり、倉院のツボに
ついてるのと、同じ色だよ!
成: (このペンキがどこでついたか‥‥
わかるような気がするな)
真: じゃあ、そこをもう一度
調べてみようよ、なるほどくん!

<<ツボが入っていたハコ>>の
データを法廷記録にファイルした。

(「Lボタン」を押す)

(「ペンキの跡」を調べる)
成: 見た感じ、乾いてから
数日はたっているみたいだ。
真: このペンキの跡も、
何かとナゾが多いよねー。
シミの左下が欠けてるし、
なぜかピンクだし。
春: なるほどくん! もしかして、
この欠けている部分は‥‥!
成: ‥‥うん。
きっと、コイツだね。
真: あ、それ!
ツボをしまっておいたハコ‥‥
成: このハコにも、少し
ペンキがついてるだろ?
真: きゃあ、ホントだ!
ほらほら。合わせる合わせる!
成:
‥‥‥‥‥‥
春: ‥‥いかがですか?
なるほどくん。
成: 思ったとおりだよ‥‥。
ピッタリだ!

<<ペンキの跡>>のデータを
法廷記録にファイルした。
成: (どうやら‥‥
そろそろ見えてきたな。
ツボのナゾのコタエが‥‥)

(「勾玉(まがたま)」をつきつける)

(倉院のツボ)
成: 霧緒さん。倉院のツボについて、
何か知ってるんですね?
霧: な‥‥”何か”って、なんですか!
私、セキニンシャとして‥‥
成: 今日、法廷で提出された
倉院のツボは‥‥
‥‥以前のものと
アキラカにちがうんですよ。
霧: そ、それは! ええと‥‥そうよ!
もしかしたら、そのツボ。
に、ニセモノじゃないかしら!
成: ‥‥ニセモノ‥‥?
霧: だって、そう考えるほうが
自然でしょう! それとも‥‥
法廷で提出されたツボが
ホンモノだ、という証拠でも‥‥?

(「倉院のツボ」をつきつける)
成: ザンネンながら‥‥
このツボはホンモノです。
春美ちゃんが倉院の里に
持ち帰って、調べてくれました。
霧: そ、そうなんですか。
それならいいんですけど‥‥。
成: どうやら、このツボ‥‥
また、割れたみたいですね。
霧: ま、”また”‥‥?
成: 1年前に、割れたことが
あったんですよ。
そして、どうやら‥‥
同じコトが起こった。
‥‥しかも、最近。
霧: さ‥‥最近! そのツボが
割れた、と言うんですか?
成:はい。
霧: どうして‥‥わかるんですか?
このツボが最近割れた、なんて!

(「秘宝展のポスター」をつきつける)
成: このポスター‥‥最近
作ったんですよね?
霧: ポスター‥‥?
あっ! こ、これは‥‥!
成: ここに運ばれてくるまで、
ツボには”子供”と書かれていた。
しかし! 今はなぜか、
”供子”と書かれている!
‥‥ツボが割れて、修理するとき、
とりちがえてしまったからです!
霧: きゃあああっ!

(錠1つ 解除)
霧: こ、”子供”‥‥なんて。
私、知りませんでした‥‥
このポスターの撮影には
立ち会わなかったものですから。
成: それは、シッパイでしたね。
じゃあ‥‥話してください。
霧: あ。ま、待ってください!
成: な、なんですか‥‥?
霧: つ、ツボが割れたからと言って
‥‥私にはカンケイありません!
成:‥‥え!
霧: そ、そうです! きっと、写真を
撮影したスタッフのだれかが!
つるっと落としちゃったんです!
‥‥そうに決まってますッ!
成: (やれやれ‥‥まだ、
ロックは残っているからな‥‥)
霧: ツボが‥‥この高菱屋で割れた、
っていう証拠はあるんですか!

(「ツボが入っていたハコ」をつきつける)
成: どうですか? 霧緒さん。
霧: あの‥‥どういうことですか?
成: このツボには‥‥
ピンクのペンキがついてます。
霧: ううっ‥‥
成: そして‥‥ツボが入っていた、
このハコにも。
‥‥どう見ても、
同じペンキですよね。
霧: だ、だから‥‥なんですか?
成: ツボは、ハコごと落とされた‥‥
そして、同時にペンキがついた。
‥‥ここまでは、いいですか?
霧: は、はい‥‥
成: それなら、話はカンタンです。
”このハコが落とされたのが、
ここ、高菱屋の地下倉庫である”
‥‥それが証明できれば、
ツボもここで割れたことになる。
霧: そんな証拠、あるんですか?
そのハコが、この倉庫で落とされた
っていう証拠が‥‥?

(「ペンキの跡」をつきつける)
霧:あ‥‥‥
成: ‥‥もう、わかってるんじゃ
ないですか? ‥‥霧緒さん。
霧: ‥‥は‥‥、はい。
まあ、ウスウスは。
成: 地下倉庫のカベと床にも、ハデに
ペンキがブチまけられていた。
あのペンキ‥‥ハジの部分が
少し、欠けていますね?
霧:ええ‥‥
成: このハコをそこに当てると、
ペンキの跡とピッタリ合いました。
霧: ‥‥‥‥‥‥
成: つまり! このハコは
あそこで落とされた!
そして、そのとき‥‥中に
入っていたツボも、割れたんです!
霧: さすが‥‥成歩堂さんッ!

(解除成功)

(「倉院のツボ」を聞く)
霧: ごめんなさい‥‥。ツボを
割ってしまったのは、私です。
成: (‥‥なんか、小学校の先生にでも
なった気分だな)
霧: 私‥‥サイテイの女ですね。
自分のシッパイをかくそうなんて。
真: そ、そんなコト‥‥ね、ねえ。
はみちゃん。
春: え、ええ! もうそれは。
わたくし‥‥わかりますとも!
霧: あれは、2週間ほど前のことです。
ポスター用の撮影が終わって、
ツボがこちらへ着いた日のこと‥‥
倉庫にしまうつもりで、ハコを
持って、ここへ下りてきたとき‥‥
私‥‥ペンキのカンにつまずいて、
ハデにひっくり返してしまって。
そのひょうしに、持っていた
ハコを落としちゃったんです。

‥‥ガシャッ‥‥
霧: ‥‥とてもイヤな音がして‥‥
私、血の気が引きました。
そして‥‥おそるおそる、
フタを開けた、その瞬間!
ハコのスキ間から、ツボのカケラが
ザラザラと‥‥ペンキの上に!
私‥‥私、もう‥‥
絶叫しちゃいましたーーーっ!
真: ‥‥うーん。
ありそうなハナシですよねー。
成: (たしかに、真宵ちゃんなら
やりそうだ‥‥)
霧: 倉院の里の、一番ダイジな
秘宝と聞いていたものですから‥‥
私、必死になって修理しました。
さいわい、カケラは大きかったし。
真: そこで、どうして”子供”が
”供子”になっちゃったんですか?
霧: 私、もとの文字を
知らなかったんです。
ごくふつうに修理したら、
”供子”になったのですけど‥‥
春: そ、そうなのですか。
ごくふつうに‥‥
成: (春美ちゃん‥‥
‥‥図画工作は
ニガテって言ってたからな‥‥)
霧: ツボはコッソリ倉庫にしまって、
それからは、だれも見ていません。

証拠品<<倉院のツボ>>の
データを書きなおした。
真: でも‥‥あたしたちが最初に
ここへ来たとき、
あのペンキの跡は、
ありませんでしたよね?
霧: ‥‥ええ。あまりに
見苦しかったものですから。
あの黄金像を使って、
かくしておいたのです。
成: (”綾里 供子の像”‥‥か!)

(「綾里供子像」を聞く)
成: ぼくたちが、初めてここへ
来たのは‥‥
倉院のツボが盗まれた夜だった。
春: あのとき‥‥
‥‥倉庫のカベや床に、
ペンキの跡はありませんでした。
霧: ‥‥ちょうど、あの日の
お昼ごろのコトだったんです。
山奥の霊場から、あの黄金像が
倉庫に届いたのは‥‥。
真: そ、それで‥‥?
霧: あの黄金像‥‥ペンキの跡をかくす
のに、ちょうどいい大きさでした。
だから‥‥私、あの場所へ
置いておいたんです。
真: なるほど‥‥
そりゃ、置きますよねえ。
春: ‥‥でも。わたくし、
少しおかしいと思います‥‥
霧: ? 何かしら、おじょうちゃん。
春: ツボが盗まれた次の日、
また、ここへ来たのですけれど‥‥
そのときは、像は動いていて‥‥
ペンキの跡が見えました。
成: (たしかに‥‥そうだった)
‥‥いかがですか? 霧緒さん。
霧: え。わ、私ですか!
‥‥そんな、知りません!
ペンキをかくすために置いたのに、
動かすわけ、ないじゃないですか。
真: じゃ、じゃあ‥‥いったい、
だれがそんなことを‥‥?
成: (事件の前日‥‥像はたしかに
扉の近くにあった。しかし!
その翌日。像は動かされていた。
いったい、なぜ‥‥?)

<<綾里 供子の黄金像>>の
データを書きなおした。
成: どうやら‥‥
倉院のツボと、例の殺人事件‥‥
何か関係があるみたいだな。
真: ど‥‥どうして? なるほどくん!
成: あの晩‥‥ホンモノの怪人、
天杉 優作はKB警備にいた。
‥‥それなら、なぜここに
もう1人の仮面マスクが現れたか?
いろいろなコトが‥‥
ある事実を指し示している。
春: ‥‥ある事実‥‥?
成: (‥‥明日。殺人事件の裁判‥‥
もう一度、あの怪人に登場して
もらうことになりそうだな‥‥)


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