第2話『盗まれた逆転』探偵パート1日目(その3)

表セリフ集一覧に戻る

成歩堂 龍一…黒
綾里 千尋…赤
綾里 真宵…青
綾里 春美…黄緑
糸鋸 圭介…黄土
裁判長…緑
ゴドー検事…薄橙
華宮 霧緒…藤
矢張 政志…紺
星威岳 哀牙…紫
天杉 優作…灰
天杉 希華…桃
亜内検事…茶
裁判官…黄
(フォントサイズをご都合に合わせて変えて、お楽しみください。量が多いので、最小が オススメ)


←この前のセリフ



同日 某時刻
怪人☆仮面マスク アジト

成: ‥‥‥‥‥‥
なんというか、スゴいね。
真: ダレがどう見たって、
怪人のアジトだね、こりゃ。
?: だれー? ユーサクくん?
あれー。なに? アナタたち。
成: あ、あの。奥さん‥‥
まれかさん、ですか‥‥?
希: そうよ。天杉 希華(まれか)
‥‥ああ!
アナタたち、アレだね。
弁護士さんと、被害者さん!
成: は、はい。ご主人に言われて、
お話を聞きに来たんですけど‥‥
真: 弁護士の成歩堂 龍一と、
被害者の綾里 真宵です!
希: へえー。リューイチくんと
マヨイちゃんかあ。
いいトコあるねー。ユーサクくんの
言うこと、聞いてくれるなんてさ。
真: いや、まあ‥‥あははは。
成: (”リューイチくん”てなあ‥‥)

(「優作のこと」を聞く)
成: あの‥‥ご主人ですけど。
希: ふふっ。カワイイでしょ?
ちょっぴり、たよりないけど。
成: ‥‥ちょっぴり、ね。
希: あのね。テレビでマヨイちゃんの
コト、紹介してたんだよ。
真: え! ホントですか!
希: ツボの持ち主で、弁護士事務所で
怪しげな修行をしている、って。
成: (情報がコンランしているな‥‥)
希: せっかくだから、その弁護士さんに
会ってみよう、って思ったんだ。
成: ‥‥はあ。
希: ユーサクくん、思いこみが
はげしくてさー。
どうしても自首するって
聞かなくて。コマっちゃったよ。
『あのツボは、ぼくが
盗んだんだー!』‥‥なんて。
真: え‥‥? で、でも‥‥
ツボは優作さんが‥‥その。
希: あははははは。
そんなワケないじゃない。
どうしてユーサクくんが
そんなもの、盗むの?
真: だ、だってそれは‥‥その。
アレじゃないですか!
成: (‥‥なんだ? もしかして、
知らないのか? ご主人の正体)

(「希華のこと」を聞く)
希: アタシね。スリルがないと
ダメなオンナなんだよねー。
真: はああ‥‥すりる、ですか。
希: バイクを飛ばしてるときがね。
アタシ、最高にシアワセだな。
‥‥ホラ。バイクって、つねに
死ぬセトギワでツッ走るじゃない?
成: (それは、乗りかたに
よると思うけど‥‥)
希: タイクツな毎日が
何よりニガテなんだ。アタシ。
真: でも‥‥優作さん、スリルが
好きそうには見えなかったなあ。
希: あー、たしかに。彼にスリルを
求めるのはムリだけどね。
でもね。ちゃーんと、
かわりのモノをくれるから。
成: かわりのモノ‥‥って?
希: おカネ。‥‥ユーサクくん、
フシギにお金持ちなんだよ。
目玉が飛び出るほど
スピードの出るバイクを買って、
目玉が飛び出るほど高い
ショッピングをするのが好き。
ユーサクくん、こないだ
ホントに飛びだしてたもん。目玉。
成: (‥‥かなり燃費のワルい
奥さんだな‥‥)
真: 優作さん‥‥そんなお金、
どうやってかせいでるんですか?
希: ユーサクくん、警備員なんだよ。
死ぬセトギワではたらいてるから。
そりゃあ、お金ぐらい
もらわないとねー。がっぽり。
成: (ケイビイン‥‥似合わないなあ)

(「事件当夜のこと」を聞く)
成: ゆうべのコトを
聞かせてもらえますか?
希: その事件が起こったの、
何時ごろかな。
成: 何時だっけ? 真宵ちゃん。
真: イトノコさんの話では、たしか
午前1時30分‥‥だったよ。
希: やー、ゆうべはヤバかったなー。
つかまっちゃってさあ。
真: つつ、つかまった?
希: アタシね、夜はいつも
飛ばすことにしてるんだけど。
成: ”飛ばす”‥‥って、
バイクですか、やっぱり。
希: 追いつかれちゃったんだよねー。
ゆうべは、おまわりさんに。
あれはなかなか、アツい
レースだったよ。
おまわりさん、死にそうな
カオ、してたもん。
帰ってきたら、夜中の3時
すぎてたっけ。
成: (アリバイはバッチリ、か)
真: あの。優作さんのほうは‥‥?
希: さー。ゆうべは
いっしょじゃなかったからなあ。
帰ってきたら、
さすがにもう、寝てたけど。
成: (こっちはアリバイなし、か‥‥)

(「怪人☆仮面マスク」をつきつける)
成: ‥‥あの、まれかさん。
もちろん、知ってますよね?
ご主人‥‥優作さんが、
あの怪人☆仮面マスクだ、って。
希: ああ。仮面マスクでしょ?
知ってるよー、モチロン。
大ファンだからね、
ユーサクくん。
真: そうですよねー。
‥‥え?
成: だいふぁん‥‥?
希: ユーサクくん、思いこみが
はげしいからさ。
こんな騒ぎになっちゃって。
成: ちょ、ちょっと待ってください!
”思いこみ”というのは‥‥?
希: それなんだよねー。ホント
コマってるんだ、アタシ。
ユーサクくん、自分が仮面マスク
だと思いこんじゃって。
真: な‥‥なにィィィィィィィッ!
く、詳しく話を聞かせてください!

(「思いこみ」を聞く)
成: あの‥‥優作さんは、
怪人☆仮面マスクでは‥‥?
希: ナニ言ってんの、リューイチくん。
そんなワケ、ないじゃない!
成: ‥‥はあ‥‥。
い、いやいや! 待ってください!
だって、この部屋は、どう見たって
怪人のアジトふう‥‥
希: 逆だよ、ギャク。
ホンモノの怪人が、こんな
バカな部屋に住んでると思う?
ユーサクくん、気が弱いから。
アコガレが強いんだ。ヒーローに。
真: ひーろー‥‥って、
ワルモノですよ? 仮面マスク。
成: (”思いこみ”‥‥
ホントにそうなんだろうか‥‥)
希: だって、彼が盗んだのなら、
持ってるハズだよね? そのツボ。
成: ま、まあ‥‥そうなんですけど。
希: ユーサクくんに聞いてみなよ。
‥‥盗んだツボのありか。
成: (‥‥たしかに‥‥、どうも
シックリこないんだよな。
優作くんの、あのタイド‥‥)
真: やっぱり‥‥怪人じゃないかも
しれないね、優作さん。
希: ね‥‥。ちょっといいかな、
リューイチくん。
成: なんですか?
希: アタシね。たしかに、
イイカゲンな女だけどさ。
曲がったコトだけは、
ガマンできないんだよねー。
真: そんな感じですよね!
なんか、”アネゴ”みたいな。
希: だれかが、ユーサクくんを
ワナにかけたんだよ。
あの‥‥これ。ユーサクくんに
わたしてくれないかな。
真: お手紙、ですか‥‥?
希: ユーサクくんにね。
たたかってもらいたいんだ。
真: まれかさん‥‥
わかりました! 安心して、
あたしたちにまかせてください!

<<希華の手紙>>を
法廷記録に挟んだ。

(「留置所」に移動する)

(「希華の手紙」をつきつける)
成: ‥‥あ、そうだ。
奥さんが、これを‥‥
天: え! まれかちゃんが!
‥‥いただきますッ!

手紙を怪人にわたした。
‥‥というか、取られた。
天: ”ユーサクくん、お元気ですか?
あたしは元気です”‥‥
‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥
成: (部屋のスミっこにしゃがみこんで
一心に読みふけっている‥‥)
真: シアワセそうだねー、怪人さん。
春: なるほどくんも、真宵さまに
お手紙を出しましょうよ!
天: ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥
あの‥‥弁護士さん。
成:はい?
天: まれかちゃんの手紙に
書いてあるんですケド‥‥
”このヒトにベンゴを依頼せよ”
‥‥って。
真:え‥‥
天: ‥‥あのお。タイヘン
あつかましいんですけど‥‥
引き受けてもらえませんか?
ボクの裁判、明日なんですケド。
真: ちょ、ちょっと! ベンゴなんて、
できるワケないじゃないですか!
成: どうして?
真: ”どうして”じゃないよ!
あたしたち、被害者なんだよ?
この怪人さんの!
成: でも‥‥まれかさんによれば、
優作くんは怪人じゃなくて‥‥
春: ”そう思いこんでいる、カワイソウ
なヒト”‥‥というコトでした。
真: ダメだよ! そんなの、
ウソかもしれないじゃない!
成: そ、そうだな。‥‥‥‥いや。
でも待てよ。むしろここは、やはり
(‥‥って、ウツっちまったぞ!)
天: お、おねがいします!
お礼は、お好きな秘宝を1つ‥‥
成: (‥‥さて‥‥どうしよう)

(「引き受けるべき」を選択)
成: ‥‥わかりました。
やってみましょう‥‥弁護。
天: ‥‥ホントですかッ!
真: なな、ナニ言ってるの
なるほどくん!
春: か‥‥かいじん、なのですよ!
この殿方は!
成: たしかに‥‥怪人かもしれない。
でも‥‥どうも、
それだけじゃない気がするんだよ。
春: な‥‥なるほどくん!
わたくし、見そこないましたっ!
成: は、春美ちゃん‥‥?
春: イトしい真宵さまのカタキを
弁護するなんて‥‥
わたくし‥‥わたくし‥‥
ゼッタイ、ユルせませんっ!
うわああああああああああああん!
真: あ‥‥ちょっと!
はみちゃん!
成: (まいったな‥‥)
真: あたし‥‥ちょっと、見てくるね!
天: あの‥‥スミマセン。
ボクなんかのために‥‥
成: まあ‥‥
そういうコトになりましたから。
(‥‥とにかく、
調査してみるしかないな‥‥)
あ。真宵ちゃん‥‥
‥‥春美ちゃんは?
真: 事務所に帰ってるって。
あとで、カオ出してあげてね。
成: ‥‥真宵ちゃんは‥‥いいの?
真: ううん‥‥あたしはね。
なるほどくんを信じてるから。
成: ‥‥‥‥‥‥‥‥‥
(泣かせるなあ)
天: じゃあ‥‥ボク、取り調べが
ありますから‥‥
よろしくおねがいしますね。
真: よし! いっちょ、やるよ。
なるほどくん!

(「成歩堂法律事務所」に移動する)


同日 某時刻
成歩堂法律事務所

春: あ‥‥
お、おかえりなさいませ!
成: ああ、春美ちゃん。
帰っていたんだ。
春: わ、わたくし、おだんごを
買っておきましたから!
今、お茶をいれますねっ!
成: あ、春美ちゃん‥‥
‥‥‥‥‥‥‥‥
真: 気にしてるみたいだね、
留置所のコト‥‥

春: 『な‥‥なるほどくん!
わたくし、見そこないましたっ!
わたくし‥‥わたくし‥‥
ゼッタイ、ユルせませんっ!』

春: さあ。お茶がはいりましたよ、
真宵さま!
真: あ‥‥どうもありがと‥‥
春: ささ。なるほどくん。
おだんごをめしあがれ!
成: うん‥‥ありがとう。
あの、春美ちゃん‥‥?
春: あ! わたくし、おトイレ掃除の
途中ですので‥‥!
成: ちょ、ちょっと待って。
トイレなら、ぼくが今朝‥‥
真: 行っちゃった‥‥
成: (‥‥いい機会かもしれない。
彼女のこと、聞いてみるか‥‥)

(「春美のこと」を聞く)
成: (春美ちゃんと初めて会ったのは、
今から1年前‥‥
倉院の里で起こった
殺人事件のときだった。
‥‥思えば、初めて会った
ときから、彼女は‥‥)
春: 『あなたがあの、
なるほどくんなのですね。
あの。
真宵さまの‥‥大切なヒト。』
成: ‥‥真宵ちゃん。前から
フシギに思ってたんだけど‥‥
真:なあに?
成: 春美ちゃん‥‥なんか、
ゴカイしてるよね。
真宵ちゃんと、ぼくのコト。
真: え!
あ、ああ‥‥
‥‥あのね。ちょっと、
事情があるんだよ。
成: ”事情”‥‥?
真: うん‥‥なんて言うか、
倉院の里の風習‥‥みたいな。

(「真宵のこと」を聞く)
成: 春美ちゃん‥‥真宵ちゃんのこと、
ホントに好きみたいだね。
真: イトコだからね。たったひとりの。
それに‥‥
ホラ。去年の事件で、はみちゃんの
おかあさんは‥‥
成: あ、ああ‥‥。
(そう‥‥春美ちゃんの母親、
キミ子さんは、今‥‥
‥‥刑務所の独房で、
刑の執行を待っている‥‥)
真: ‥‥だからね。もう、あたししか
いないの。あの子の”家族”‥‥
でも‥‥それは、
あたしもおんなじだけどね。
成: 真宵ちゃん‥‥
真: ‥‥あたしのおかあさんも‥‥

(「倉院の里の風習」を聞く)
真: 倉院の里って、男の人が
ほとんどいないんだ。
成: たしかに‥‥ぼくが行ったときも、
ゼンゼン見かけなかったよ。
真: なるほどくんには‥‥ムカシ、
話したことがあったよね。
あたしたち綾里家の血には、
強い霊力が宿っている、って。
成: ‥‥ああ。だから、霊媒師を
めざして修行するんでしょ。
真: ただ、霊力を受けつぐことが
できるの‥‥女のヒトだけなの。
だからね。里の社会は自然に、
女性中心になっちゃうんだ。
成: まあ‥‥しかたないだろうね。
特殊な世界だから。
真: そのせいか‥‥
ケッコンしても、
うまくいかない夫婦が多いんだ。
成:はあ‥‥
真: 居場所がなくなっちゃって。
男の人は、みんな里を出ていくの。
‥‥女の子が産まれたら、ね。
成: もしかして‥‥春美ちゃんの
お父さんも‥‥?
真: ‥‥いないんだよ。
里を出て行っちゃったみたい。
成: そうだったんだ‥‥
真: あの子、里の悲しい夫婦の
姿ばっかり見て育っちゃったから。
だから‥‥そういうことに、
とってもビンカンなの。

(「真宵の母」を聞く)
成: やっぱり、おかあさんは、
まだ‥‥?
真: うん‥‥。どこにいるか
わからないんだ。
成: (真宵ちゃんの母親‥‥
綾里 舞子さん。
倉院流霊媒道の
”家元”ということだ。
今から17年前、ある事件に
巻きこまれて以来、行方不明)
‥‥あの。生きているのは
たしかなの?
真: うん‥‥わかるんだ。
あたしたち‥‥霊媒師だからね。
成: もし‥‥このまま、おかあさんが
あらわれなかったら‥‥?
真: 里のオキテでは、
あたしが家元になるのかな。
成: 真宵ちゃんが、家元にねえ‥‥。
真: 他にいないからね。綾里本家の
血を受けついでいる霊媒師。
じゃ、なるほどくん!
そろそろ調査に出かけようか。
事務所にいても、
手がかりは見つからないからね!
成: うん。‥‥でも
その前に、春美ちゃんと‥‥
春: ‥‥あの。
成:あ‥‥
春: わたくし‥‥バカでした。
成: 春美ちゃん‥‥
春: 真宵さまが‥‥こんなに
なるほどくんを信じているのに‥‥
わたくし、まだまだ
修行がたりません。
なるほどくん!
成: は、はい!
春: わたくし‥‥わたくし、
かならずや、おワビをいたします!
成: い、いやいや。
とんでもない。ぼくのほうこそ
春: ちょっと、ひとっ走り
行ってきますね!
成: え! ど、どこへ‥‥?
春: わたくし、これでも霊媒師の
タマゴのはしくれです!
きっと‥‥ささやかな
証拠を、見つけてみせますとも!
成: あ。ちょっと‥‥!
(‥‥走っていってしまった‥‥)
真: なるほどくん。‥‥しばらく、
好きにさせてあげようよ。
成: ‥‥そうだな。

(「高菱屋・大展示場」に移動する)


次へ→