第3話『逆転サーカス』探偵パート2日目(その4)

表セリフ集一覧に戻る

成歩堂 龍一…黒
綾里 真宵…青
綾里 春美…黄緑
狩魔 冥…水
糸鋸 圭介…黄土
裁判長…緑
マックス…赤
ミリカ…黄
トミー…紺
ベン…灰
リロ…橙
アクロ…紫
(フォントサイズをご都合に合わせて変えて、お楽しみください。量が多いので、最小が オススメ)


←この前のセリフ



同日 某時刻
テント内 食堂

真: ‥‥うわ、いいニオイ!
なるほどくん!
みそラーメンのニオイだよ!
ト: おッ! ようこそわが食堂へ!
真: お、おいしそうですね
‥‥みそラーメン。
成: (ココロなしか、
声がうわずってるぞ‥‥)
ト: うまいよー、ラーメン。
ちぢれたメンが、コクのある
スープと連れそって、
ノドをするりと通りすぎてゆく、
この瞬間。
生きてて一番の
シアワセだねえ。
真: ホント、そうですよねー。
成: (すっかり仲よくなってしまった。
スゴいな‥‥ラーメンのパワー)

(「タチミ・サーカス」を聞く)
真: 団長さんがいなくなって‥‥
これから、どうするんですか?
ト: それ! オレっちも、
ずっと考えてたんだ‥‥。
みんな、団長が大好きだった。
‥‥アクロの話、聞いたかい?
成: 小さいころ、引き取られた
‥‥とか。
ト: 今はなんとか落ちついたけど、
事件があったときはスゴかった。
あとを追って自殺しかねない
イキオイだったんだぜ。
成: そ‥‥そうだったんですか‥‥
ト: とにかくさ。考えたんだよ。
オレっち、ウケないピエロ
なんてやめて‥‥その。
団長になろうかな‥‥なんてさ。
真: えっ! そうなんですか!
ト: ああ。今なら‥‥アイツ。
マックスもいる。
真: マックス‥‥?
ト: 口がワルすぎるけど‥‥ヤッパリ、
言ってるコトは、その‥‥なんだ。
タダシイ‥‥気がするからサ。
真: トミーさん‥‥。
ト: あとは、みんなが
乗りこえられるかどうかだな。
”あのコト”を‥‥。
成: (‥‥なんだ?
”あのコト”‥‥って)

(「”あのコト”とは」を聞く)
成: ”あのコト”を乗りこえる‥‥
どういうことですか?
ト: ‥‥え! あいやいやいやいや。
ベベ、ベツに気にしないで!
真: きっと、団長さんの死を
乗りこえる、ってコトですよね?
ト: お! おぢょーさん、それ!
ビンボ! ビンボ!
成: (”びんご”だろ‥‥)
‥‥トミーさん。
ウソをついてませんか?
ト: えげェッ! どして!
どーしてなのだ!
成: 「”あのコト”を乗りこえる」
という表現は‥‥
‥‥もっと、ムカシのことを
言ってるように聞こえるからです。
ト: ‥‥グギギギギギギギギ。
成: トミーさん!
そうなんですかっ!

(サイコ・ロック 錠2つ)
成: (やっぱり‥‥そう来たか‥‥)
ト: は‥‥半年前‥‥。
ちょっとした事故が、ね。
それ以上は
カンベンしてチョンマゲ!
成: (‥‥”半年前”‥‥?)

(「真宵の勾玉」をつきつける)

(”あのコト”とは)
成: ‥‥トミーさん、
教えてもらいますよ。
半年前‥‥、このサーカスで
いったい、何があったのか?
ト: ま。まあまあ。
そんなコワいカオしないで。
ホラ。ホラ。
食う? みそラーメン。
成: あいにくぼくは
とんこつ派なんです。
ト: うう‥‥。
成: じつは‥‥少し、
ココロあたりがあるんですよ。
ト:
成: トミーさん、”事故”‥‥と
おっしゃいましたね。
その事故の原因‥‥、
もしかして、これでは‥‥?

(「レオン」をつきつける)
成: ‥‥ミリカちゃんから
聞きました。
レオンが芸にシッパイした、って。
ト: なんとおおおッ!

(錠1つ 解除)
ト: ‥‥‥‥‥‥
オレっちは、前から言ってたんだ。
あんなキケンな芸は
やめるべきだ、って。
成: ‥‥レオンの口に
アタマを入れる芸ですね?
ト: ああ。ミリカは、レオンを
信じきってたんだ。
団長も、それに負けてさ。
‥‥あの人、親バカだったから。
成: いったい、かみつかれたのは
だれだったんですか?
ト: ‥‥‥‥‥‥
成: ライオンにアタマをかまれて、
ブジってことはあり得ません。
ト: ‥‥それは、ちょっと‥‥。
口止めされててさ‥‥。
成: くちどめ‥‥?
ト: そいつも当事者みたいな
モンだからなあ‥‥
成: (”当事者”か。
それって、もしかして‥‥)
トミーさん。あなたに口止めを
たのんだのは、この人では‥‥?

(「アクロ」をつきつける)
成: ‥‥もちろん、
アクロさんですね。
ト: どどど‥‥
どうしてそれを‥‥!
成: いいですか、トミーさん。
この”事故”は、団長の事件を
解決するカギかもしれません。
ト: ‥‥う‥‥ウソだ‥‥。
成: 団長の死の真相を知るためです。
‥‥聞かせてください。
ト: ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥
すまねえな、アクロ‥‥

(解除成功)

(「”あのコト”とは」を聞く)
ト: ニイちゃんの言うとおりだ。
あの事故で‥‥
真: ‥‥どなたか、
亡くなったんですか?
ト: いや。‥‥でも、ある意味、
そっちのほうがよかったかもな。
成: ど‥‥どういうことですか!
ト: 生きてるよ‥‥今も。
ただ、かまれた際に
エンズイをキズつけちまってサ。
もどらないんだよ
‥‥意識が。
真: イシキが‥‥
ト: 病院のベッドで
眠りつづけているんだ。
‥‥おそらく、
これからもずっと‥‥。
真: そんな‥‥
成: アクロさんと、どういう
関係があるんですか?
ト: 弟なんだ。
成: え。
ト: かまれたのは、アクロの弟だ。
真: お‥‥弟さん‥‥
ト: アクロバットをやってた。
‥‥アニキと組んでな。
すげェコンビだったよ。
それが‥‥いっぺんに、パアだ。

(「アクロの弟」を聞く)
真: あの‥‥
弟さん、って‥‥?
ト: 木下 一平(きのしたいっぺい)。
‥‥バット、って呼ばれてるよ。
アイツ、ミリカにホレててさあ。
気を引こうと必死だったんだ。
成: (また‥‥ミリカちゃん、か‥‥)
ト: ‥‥半年前だ。
練習中のことだった。
急にバットが言い出したんだ。
”レオンの芸をさせろ”ってな。
真: ど、どうしてそんな‥‥?
ト: さあ‥‥わからん。
とにかく、事故は起こっちまった。
‥‥あの瞬間のことは、
今でも忘れねえよ。
レオンのヤツ‥‥
フシギな表情をしやがったんだ。
‥‥ヤツは‥‥笑ったんだよ。
真: ヤツって‥‥
レオン‥‥ですか?
ト: そうだ。かみつく一瞬‥‥
あのライオンは、笑ったんだ。
ニヤッ‥‥、てな。
真: うそ‥‥! そ、そんな‥‥。
成: (ライオンはニヤリと笑うは、
殺人犯は空に飛んでいくは‥‥
なんでこの人、トンでもない
場面ばかり出くわすんだ‥‥?)
真: なるほどくん‥‥
ライオンって、笑うの?
成: さ、さあ‥‥。
ト: ‥‥警察には知らせなかった。
営業できなくなるからな。
次の日、団長は‥‥
レオンをライフルで撃ったんだ。
真: ‥‥そんなコトが
あったなんて‥‥
ト: まあまあまあ! アンタたちが
シンミリしてどうするんだよ!
ホラ。オレっちも、
ラーメン食っちゃうからね!
‥‥ちょっと、コショウなんか
ふったりして。パッパッパッと!
成: (うわ‥‥また、
ハデにぶちまけたな‥‥)
真: は‥‥
ハーックショ、ハックショ!
ト: お。いいねいいね!
そのクシャミ。
真: え。そ、そうですか?
ト: コショウでクシャミ。バナナで
コケる。‥‥これ、キホンね。
おぢょーさん、
素質がアル・カポネ。なーんて。
真: なるほどくん!
あたし、イイかも! ピエロ!
ト: ここまでミゴトなクシャミは、
ミリカ以来だな。
真: へええ。
ミリカちゃんも、コショウで‥‥?
ト: ああ。よく、イタズラされてたよ。
‥‥バットのヤツにさ。
真: ば、バットさん。
ト: オレっちから見ても、おニアイ
だったのに‥‥あのふたり。
真: そうだったんですか‥‥。

(「サーカス・テント内」に移動する)

(「サーカス・正門前」に移動する)

(「宿舎前・広場」に移動する)

(「アクロの部屋」に移動する)
ア: あれ‥‥成歩堂さん。
また来たんですか?
真: また来ちゃいました。
成: (アクロさんは‥‥足のケガの
原因をかくしている!
ケガは半年前の”事故”‥‥
今なら‥‥わかるような
気がするな)
ア: ‥‥どうやら‥‥
何か、お話があるようですね。

(「真宵の勾玉」をつきつける)

(車イスのこと)
成: ‥‥聞かせてもらいますよ。
なぜ、そんなケガをしたのか‥‥?
ア: お話ししたでしょう?
これは、練習中の事故です。
成: ”練習中の事故”‥‥ですか?
ア: ええ‥‥アクロバットには、
キケンがつきものですから。
成: (ちがう‥‥それならば、
ヒミツにする必要はない!)
アクロさん。あなたのケガ、
本当はこれが原因なのでは‥‥?

(「レオン」をつきつける)
ア: レオン‥‥。
成: ‥‥半年前、
あなたは、ライオンにおそわれた。
ケガは、そのときのものです。
ア: ‥‥‥‥‥‥‥‥

(錠1つ 解除)
成: (どうやら‥‥ぼくの推理は、
まちがってないみたいだ)
ア: オレが‥‥
ライオンにおそわれた?
成: そうです。
ア: いいですか、成歩堂さん。
オレ、アクロバットの芸人ですよ。
猛獣使いじゃあるまいし‥‥
逃げますよ。おそわれる前に。
成: ”おそわれた”という言い方は
正しくないかもしれません。
あなたは‥‥戦ったんです。
ライオンと。
ア: ‥‥冗談が好きみたいですね。
どうしてオレがライオンと‥‥?
成: あなたは、戦わなければ
ならなかった。この人物のために。

(「バット」を選択)
ア: バット‥‥。
成: 半年前の”事故”‥‥
弟さん、おキノドクでした。
ア: ‥‥‥‥‥‥
成: ‥‥彼を助けようと
したんじゃないですか?
それで、その‥‥大ケガを。
ア: ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥

(錠1つ 解除)
ア: ‥‥トミーが‥‥話したんですか?
成: バットのことは、
トミーさんから聞きました。
でも彼は、あなたのことは
言いませんでしたよ。
‥‥ただちょっと、
口をすべらせたんです。
ア: 口を‥‥?
ト: 『すげェコンビだったよ。
それが‥‥いっぺんに、パアだ。』
成: ”いっぺんに、パア”‥‥
つまり、おふたりは同時に
事故にあわれたことになります。
ア: ‥‥なるほど‥‥。
でも、事故は事故です。
‥‥だれのせいでもない。
成: (アクロさんのロックは
まだ、はずれていない‥‥
さらに深いヒミツが
あるということか‥‥)
”だれのせいでもない”‥‥?
そうだったのでしょうか?
ア: ‥‥‥‥‥‥
成: ‥‥証拠も何もありません。
ただ、感じるんです。
アクロさんの、この人物に
対する”悪意”のようなものを‥‥

(「ミリカ」をつきつける)
ア: ‥‥み、ミリカ‥‥
成: いつも冷静なあなたが、彼女のコト
を話すとき、ヘンに感情的になる。
”ザンコクなほど純粋”だ、とか。
ア: さすが弁護士さんだ。
‥‥スルドイ目をしてるんですね。
成: ‥‥じつは、ぼくも
おそわれたんですよ‥‥トラに。
ア: あなたが‥‥ラトーに?
成: しかも、2回。
ア: ‥‥ハハッ。
ホンキなワケ、ないでしょう。
まさか、ミリカが弟にレオンを
けしかけた、って言うんですか?
成: ‥‥‥‥。
ア: レオンは、ヒトをおそう
命令など教えられていません。
ミリカに、
そんなコトはできませんよ。
それに‥‥彼女が、弟を殺そうと
するはずがない。
‥‥あの当時、ミリカと弟は
とても仲がよかったんです。
成: でも! それでもあなたは、
ミリカさんをニクんでいる!
‥‥そう。証拠だってあります!
ア: な‥‥なんですって‥‥!
成: (今はまだ
‥‥ハッタリにすぎない‥‥
でも、おそらく
”これ”は、アクロさんが‥‥)
‥‥あなたがミリカさんに
悪意を持っていた証拠は‥‥!

(「張り紙」をつきつける)
ア: そ‥‥それは‥‥
しょ、食堂に張ってあった‥‥?
成: 食堂の伝言板に
張ったのは、ミリカさんです。
もともとは、彼女のポケット
に入っていました。
ミ: 『あれかな。気がついたのは、
朝ゴハン持って行ったとき。
アクロのゴハン、
いつもミリカが持って行くんだよ。』
成: このメモ、あなたが書いて、
彼女のポケットに入れた‥‥。
ちがいますか?
ア: ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥
そのとおりです。
‥‥さすが、ですね。

(解除成功)

(「車イスのこと」を聞く)
ア: ‥‥オレのこの足は、
レオンにやられました。
半年前。
弟は‥‥バットは、ミリカに
賭けを持ちかけたんですよ。
真: 賭け‥‥?
ア: バカげた賭けでした。
”自分がミリカのかわりに
レオンの芸をやったら‥‥
いっしょに映画へ行こう”
って‥‥。
真: そ‥‥そんな、あぶない‥‥!
ア: オレたちもバカだった‥‥。
でも、あのライオンはもう、
年老いていた。
それに、もう何年も
その芸をやっていた‥‥。
つい、油断してしまったんです。
成: それで‥‥シッパイした。
ア: たかが映画のために、
弟は‥‥
真: かわいそう‥‥バットさん‥‥
ア: オレもカッとなって‥‥
レオンに飛びかかった。
かなうワケないのに。
それで‥‥このザマです。
真: ‥‥あの。バットさんは‥‥?
ア: 今も、眠りつづけています。
きのう、オレが行ったのは、
アイツがいる病院だったんですよ。
真: そうだったんですか‥‥。
ア: アイツが目をさますのを待つ‥‥
‥‥それが、オレの新しい
生きる意味‥‥ですかね。

(「ミリカとバット」を聞く)
成: バットさんとミリカさんは‥‥
ア: ずいぶん仲が
よかったものですよ。
‥‥そうだ。
コイツ、見てください。
成: これは‥‥?
ア: 弟がレオンにおそわれたとき、
巻いていたスカーフです。
真: ひどい‥‥。血が‥‥
ア: そのスカーフ‥‥。
事故があった日、ミリカが
弟にプレゼントしたものなんです。
成: そうなんですか‥‥。
ア: あの瞬間‥‥ヤツは‥‥
笑っていました。
成: ‥‥ヤツ?
ア: レオンですよ。もちろん。
真: え!
ア: バットのアタマに
かみつく瞬間‥‥
ヤツは、カオをゆがめて‥‥
笑ったんです。
真: なるほどくん!
成: ああ! ‥‥トミーさんも、
そんなことを言っていた‥‥。
真: いったい、どういう
ことなの‥‥
?: そのスカーフ‥‥
こちらにわたしていただこう。
成: か‥‥狩魔検事‥‥。
冥: 話は聞かせてもらったわ。
‥‥それをわたしなさい。
真: で、でもこんなスカーフ、
事件の証拠には‥‥
冥: それは、私が判断するわ。
‥‥では、アクロ氏。
したくをおねがいしましょうか。
成: ‥‥したく‥‥?
冥: アクロ氏には、明日の法廷で
証言台についてもらうわ。
‥‥検事局で話を
うかがっておきたいの。
真: アクロさんが‥‥証人!
冥: さあ。アクロ氏。
検事局まで、ご足労ねがうわ。
ア: ‥‥わかりました。
真: ど、どうするの‥‥?
だいじょうぶ? あした‥‥
成: ‥‥シンパイいらないよ。
なんとかするから。
真: おッ! その
自信マンマンのカオ!
きっと、何か手がかりを
つかんだんだね!
成: (弁護士は、ピンチのときほど
ふてぶてしく笑うもんだからな)


次へ→