第2話『再会、そして逆転』第2回法廷(その2)

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成歩堂 龍一…黒
綾里 千尋…赤
綾里 真宵…青
狩魔 冥…水
糸鋸 圭介…黄土
裁判長…緑
綾里 春美…黄緑
綾里 キミ子…灰
霧崎 哲郎…紺
葉中 のどか…紫
大沢木 ナツミ…橙
堀田(自称)…黄
(フォントサイズをご都合に合わせて変えて、お楽しみください。量が多いので、最小が オススメ)


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(事件の直後、目撃したこと)
葉: 『霊媒が始まったとき、私、
”控えの間”で寝ていましたあ。』(証言1)
『しばらくしたら、急にだれかが
部屋に入ってきたんですう。』(証言2)
『‥‥それは‥‥
お、お姉さんだったんです!』(証言3)
『私、なつかしくってえ‥‥、
うれしかったんですう。でも。』(証言4)
『お姉さん‥‥私に、
おそろしいことを話したんです。』(証言5)
裁: ちょちょ、ちょっと待ちなさい!
部屋に”お姉さんが入ってきた”?
被告人‥‥”綾里 真宵”の
まちがいではないのですか?
冥: いいかげん、認めるの
‥‥裁判長。
綾里 真宵はそのとき、
霊媒中だったのよ。
裁: その霊が‥‥この証人の
お姉さんだった、というのですか!
冥: ‥‥葉中 未実。霧崎医師の
病院で、看護婦をしていたわ。
裁: な‥‥なんとまあ‥‥
冥: 証人。
葉: はあい。
冥: あなたは”おそろしいこと”を
聞いたと証言した。
いったいそれは、
どんなことだったのか‥‥?
私たちに教えて。
葉: ‥‥あのお‥‥どうしても、
言わなくちゃダメですかあ?
冥: ダメ。
裁: ‥‥証人。
おねがいします。
葉: ‥‥‥‥‥‥‥‥‥
お姉さん‥‥私に、
こんなことを言ったんですう。


‥‥睡眠薬を飲まされたの‥‥
あれは‥‥事故じゃなかったわ
あたしは‥‥殺されたのよ
‥‥アイツに‥‥
‥‥だから‥‥復讐してやった‥‥
当然でしょ? のどか‥‥

裁: ”復讐してやった”‥‥
まちがいなく、
そう言ったんですか?
葉: はあい‥‥。
冥: いかが? 裁判長。
裁: ‥‥私には、信じられません。
霊媒師にとりついた霊が、自分を
殺した人物に復讐するなんて‥‥
冥: たしかに、信じがたいわ。
しかし、すべての証拠や証言は、
それが事実だったと叫んでいる!
‥‥以上。

(ざわめきが起こる)
裁: ‥‥どう思いますか? 弁護人。
たしかに、尋問の余地は
ないと思いますが‥‥。
成: (これが‥‥
今の証言がすべて、
作り話だっていうのか‥‥?)
千: 当然でしょ、なるほどくん。
成: ‥‥千尋さん!
千: よくできた作り話。‥‥でも、
それ以上のものではない。
たたきつぶしてやりましょう。
‥‥こんな証言。
できるはずでしょ。
‥‥私たちなら!
成: ‥‥裁判長! 弁護側の
尋問を聞いてください。
それで、すべてを
明らかにして見せます!
冥: バカのバカによるバカのための
バカさわぎ‥‥
‥‥せいぜい、楽しませて
もらおうかしら‥‥。

(「証言4」をゆさぶる)
成: ‥‥なつかしかった?
葉: ええ。だってえ、
お姉さんですからねえ。
成: ふつう、おどろきませんか?
亡くなったお姉さんが現れたら。
葉: うーん。シロートさんなら
そうかもしれませんねえ。
でも私、倉院流霊媒道のコト、
知ってましたからあ。
冥: とにかく証人は、すぐにそれが
”姉”だとわかったわけね。
葉: そうですう‥‥。
成: (この証言‥‥
どうなんだろう‥‥?)

(「さらにゆさぶる」を選択)
成: まったく”おかしい”と
思わなかったんですか?
葉: ええ。
‥‥だってえ、アヤシイって思う
理由がありませんでしたからあ。
成: しかし‥‥
あいた!
冥: 同じコトを聞かない。
成: ‥‥そういうときは”異議あり”
って言いましょうよ‥‥
裁: ふむう‥‥成歩堂くん。
”証人がお姉さんを見たとき、
どう思ったか?”‥‥
‥‥それが、
そんなに重要なのですか?

(「もちろん重要」を選択)
成: もちろん、重要です!
(ナニが重要かわからないけど
ここは、ハッタリをカマすべき
フンイキと見た‥‥!)
裁: ‥‥わかりました。
証人は、証言を変えてください。
葉: はあい。
いいですけどお、べつにい。
『こわくはなかったです。装束にも
あやしいところはなかったし。』(証言・補足)

(「証言・補足」に「ナツミの写真・2」をつきつける)
成: ‥‥のどかさん。
よく考えたウソでしたね。
葉: ‥‥!
冥: な‥‥何を言い出すの!
成歩堂 龍一!
成: よくできた作り話です。
でも‥‥それ以上ではない。
千: それ‥‥私のセリフじゃない。
成: ‥‥いいですか、のどかさん。
あなたは、こう証言しました。
”お姉さんのすがたを見たとき、
特にあやしいと思わなかった”
葉: そ、そうですけどお‥‥?
成: それはあり得ないんです!
‥‥この写真を見てください。
‥‥あなたが会った
”お姉さん”の写真です。
この人物が目の前に現れたら‥‥
とりあえずビックリするでしょう!
冥: ‥‥返り血‥‥
成: のどかさん!
どうしてあなたは、返り血の
ことを証言しなかったのですか!
本来ならば、まっさきに
証言されるはずです!
葉: ‥‥ううぅっ!

(ざわめきが起こる)
裁: 静粛に! 静粛に!
‥‥証人、どうなんですか?
葉: ‥‥‥‥‥‥
裁: ‥‥証人?
葉: 今、考えてるでしょ!
話しかけないで!
裁: ‥‥あ、そ、その‥‥
へひッ!
冥: ‥‥裁判長がウロタエて
どうするの‥‥
裁: え、あ、あ。
そ、そうでした‥‥。
千: ‥‥あの証人‥‥
急に性格が変わるのね。
成: 証言台に立つと
そういう人、多いですよ。
千: ‥‥‥‥‥‥‥
冥: 証人。‥‥まずは、
落ちつきなさい。
葉: ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥
すみませえん。私、
カッとなっちゃうタチでえ‥‥。
冥: ‥‥では。
証言をつづけなさい。
裁: おね、おねがいします‥‥。
成: (裁判長‥‥
まだビビってるぞ)

(事件の直後、目撃したこと・2)
葉: 『”控えの間”って、ちょっと
暗かったんですよお。』(証言1)
『あの装束、ムラサキだったし、
血が見えなかったんですう。』(証言2)
『私、お姉さんを説得したんですう。
こんなことしちゃダメ、って。』(証言3)
『そして‥‥”対面の間”へ、
お姉さんをつれて行きましたあ。』(証言4)
裁: ふむう‥‥
なるほど、わかりました。
血に気がつかなかった理由も
ハッキリしましたな。
葉: そうでしょお?
ありがとうございまあす。
裁: いかがですか、弁護人。
成: ‥‥‥‥‥‥
裁: ナットクできない、と。
わかりました。
尋問をおねがいします。

(「証言3」をゆさぶる)
成: お姉さん‥‥葉中 未実さんの
反応はどうでしたか?
葉: 霧崎先生を撃っちゃって、
スゴくコーフンしてましたケド‥‥
わかってくれたみたいです。
申しわけないコトをした、って。
私といっしょに、キミ子さんに
あやまりに行こう、って。
成: そんなコトを言ったんですか?
未実さんの霊が‥‥。
葉: そうなんですよお‥‥。

(「証言4」をゆさぶる)
成: そのとき、
お姉さんはおとなしく‥‥?
葉: そうですねえ‥‥。
たぶん、霧崎先生に復讐して、
スッキリしたんじゃないですかあ?
冥: 私も早くスッキリしたいものね。
‥‥成歩堂 龍一。
成: (ムチをかまえて
言われてもなあ‥‥)
葉: ”対面の間”には、キミ子さん
しかいませんでしたあ。
成: ‥‥もう1つ、いいですか?
のどかさん。
葉: なんですかあ?
成: 何か、変わったことは
ありませんでしたか?
葉: 変わったコト‥‥?
あの、いつですかあ?
成: い、いつ、って‥‥

(「現場に向かう途中」を選択)
成: もちろん、”対面の間”に
向かう途中ですよ!
葉: そうですねえ‥‥
特にありませんでしたよお。
成: (あっさりかわされた‥‥
どうしよう‥‥)

(「さらにゆさぶる」を選択)
成: よく思い出してください!
葉: よく思い出せませえん。
成: そうはいきません!
ここはハッキリさせておきたい!
裁: ‥‥ふむう‥‥
証人がお姉さんをつれて行く途中、
変わったことがなかった‥‥。
それが、重要なことなのですか?

(「もちろん、重要」を選択)
成: 重要だから聞いてるんですよ!
(‥‥というか、ここまで来て
アトにはひけない!)
裁: ‥‥わかりました。
では、証人。今の発言を、
証言に追加してください。
葉: 別に、かまいませんけどお‥‥。
『”対面の間”へ行く途中は、
だれにも会いませんでしたあ。』(証言・補足)

(「証言・補足」に「倉院のツボ」をつきつける)
成: のどかさん。ついに‥‥
決定的なボロを出しましたね。
葉: ‥‥‥‥‥‥
成: このツボを見てください。
葉: ツボ‥‥?
成: ヒビが入っています。
‥‥気がつきませんでしたか?
葉: ‥‥そ、
それがどうしたんですかあ?

(狩魔冥「異議あり!」)
冥: そんなみすぼらしいツボ、
どうでもいいわ!
葉: そうですよお。
私、現場に行く途中、だれにも
会わなかったって言っただけです。
ツボのコトなんて、
何も言ってませんよお?
成: ‥‥どうやら、まだ
わからないようですね。
もし本当にあの時間、
わたりろうかを通ったのなら、
あなたはこの人物を
見ていなければおかしい!

(「綾里 春美」を選択)
成: ‥‥ご紹介しましょう。
キミ子さんのムスメさん、
春美ちゃんです。
裁: そ‥‥その子が、何か‥‥?
成: 霊媒が始まったころ、春美ちゃんは
庭であそんでいました。
裁: ほお‥‥
成: そして‥‥割ってしまったんです。
このツボを、ね。
裁: ほお‥‥
ひぐッ!
冥: ちょ、ちょっと待ちなさい!
‥‥ツボを‥‥割った?
成: そのとおり!
マリをぶつけてね!
葉: う‥‥ッ!
成: そして、春美ちゃんは
そいつを修理していたんですよ。
‥‥わたりろうかに座りこんで!
葉: なんですってェェェェッ!

(ざわめきが起こる)
成: のどかさん‥‥。
葉: ‥‥!
成: 春美ちゃんは、あの時間、
わたりろうかにいたんですよ。
ツボのカケラをろうか中に
ぶちまけて、ね。
それを見落とすことは
ゼッタイ、不可能です!
葉: ぐ‥‥ぐぐッ‥‥
成: つまり、のどかさん。
‥‥これで証明されたわけです。
あなたは、大ウソつきだ!
葉: ぐぐううウッ!
裁: 弁護人!
口をつつしみなさい!
成: 口をつつしむのは
そこの証人です!
さあ、のどかさん!
教えてもらいましょうか!
葉: な、何を‥‥!
成: 決まっているでしょう!
事件があったとき、あなたが
本当はどこにいたのか!

(狩魔冥「異議あり!」)
冥: それはすでに
証言されているはずよ!
葉: そ、そうよ!
私は、”控えの間”で
寝ていた、って‥‥
成: (‥‥”控えの間”で寝ていた!
本当にそうなのか‥‥?)

(「ムジュンしている」を選択)
成: そんな主張は、もう通らない!
葉: ど‥‥どういうコトよ!
成: 証人は、事件のあいだ
ずっと”控えの間”で寝ていた‥‥
それはあり得ない。
‥‥ムジュンしています!
裁: ムジュン‥‥! いったい、
何とムジュンしているんですか!

(「さっきの証言」を選択)
成: ‥‥さっきの尋問で、のどかさんは
こんな証言をしました。
葉: 『”対面の間”には、キミ子さん
しかいませんでしたあ。』
成: ‥‥たしかにあのとき、
ナツミさんとぼくは、いなかった。
警察へ通報しに
行ってましたからね。
葉: ‥‥そ、それが
なんだって言うのよ!
成: ‥‥カンタンなことです。
どうしてそれを
あなたが知っているんですか?
葉: ‥‥ど、”どうして”‥‥?
成: たしかに”対面の間”には
キミ子さんしかいませんでした。
しかし、その情報は”控えの間”に
寝ていては、知ることはできない!
葉: ‥‥‥‥ッ!
成: つまり、のどかさん!
あなたは、”対面の間”に
行ったことになる!
それも、
わたりろうかを通らずに!
葉: ぐはああァァッ‥‥ッ!

(ざわめきが起こる)
裁: し‥‥しかし!
お屋敷の上面図を見てください!
”控えの間”から”対面の間”へ
行くためには、
わたりろうかを通るしか
ありません!
成: ‥‥そのとおりです。
だからこそ‥‥
だからこそ、聞いているんです!
事件当時、
証人はどこにいたのか、と!
葉: ‥‥く‥‥くッ!
成: のどかさん! 答えてください!

(狩魔冥「異議あり!」)
冥: ‥‥‥‥‥‥
コンキョのない推理で
尋問をしないでほしいわね‥‥
成: ‥‥!
冥: そこまで言うのなら
‥‥成歩堂 龍一!
あなたの考えを言いなさい!
”事件があったとき、
証人がどこにいたのか”!
千: チャンスよ! なるほどくん。
成: はい!
千: 霧崎先生を殺害できたのは
葉中 のどかしかいない!
‥‥今こそ、
それを証明してやりましょうッ!
裁: では、弁護人。あなたの
考えを示してください。
事件が発生したとき、
証人はどこにいたのか‥‥?

(「対面の間」を選択)
成: もちろん、のどかさんは
ここにいたんですよ。
裁: な! そ‥‥そこは
”対面の間”‥‥
冥: ‥‥事件のあった現場じゃないッ!
成: そのとおり!
のどかさんは
殺人現場にいたんです!


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