第1話『失われた逆転』第1回法廷(その5)

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成歩堂 龍一…黒
綾里 真宵…青
須々木 マコ…橙
糸鋸 圭介…黄土
裁判長…緑
亜内検事…茶
諸平野 貴雅…紫
(フォントサイズをご都合に合わせて変えて、お楽しみください。量が多いので、最小が オススメ)


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諸: うふ‥‥ふふ‥‥
わはハはワはははわはハはわははは
はわはははわはハはわはわはワはハ
はわははははわハははわははハはわ
わハわはハははワはワハははわはは
ふふふふふ‥‥ふふ、やるねえ‥‥
三流大学にしちゃ‥‥上デキだぁ。
成: な、何がおかしいんだ!
諸: 証拠だよ‥‥証拠ぉ!
真: ううう‥‥あのヒト、なんだか
コワい‥‥っていうか、オモシロ
諸: キミがさっきからふり回してる、
そのアヤシイ携帯電話さあ。
詐欺グループの電話番号が
登録されていたって?
それが、ボクのものだって証拠、
どこにあるってんだよぉォ!
成: ‥‥この携帯電話が‥‥
きみのものである証拠‥‥?
諸: うへへ‥‥へ‥‥うへ。
さっきも言ったけどさあ。
ボクがなくした携帯電話はさあ、
もう見つかったんだよねぇ。
キミの持ってる電話が誰のものかは
知らないけどお。
ボクのじゃないことは
たしかだぞコラァ!
成: な‥‥なんだって!

(ざわめきが起こる)
諸: へへへ‥‥へ‥‥へへへへへ‥‥
ユカイだねえ、そのあわてたカオ。
裁: ふむう‥‥たしかに、問題は
その、アヤシイ携帯電話ですねえ。
いったい誰のものか?
証明できなければ、意味がない。
成: ま‥‥待ってください!
(冗談じゃない!
ここで逆転されてたまるか!
この‥‥携帯電話!
何か‥‥! 何か見落としを
してるはずだ!)

(「携帯電話の指紋を調べる」を選択)
成: そうだ! この電話に残っている
指紋を調べればいいんだ!
裁: ‥‥指紋、ですか‥‥。
成: きっと、モロヘイヤの指紋が
残っているはずです!
真: な、ナニ言ってるの、
なるほどくん!
マコちゃんからもらうとき、
なるほどくん、ふいたじゃない。
成: え。
真: 砂でヨゴれているからって。
成: ふ‥‥ふいちゃったの?
‥‥ぼくが?
真: それはもう、念入りに。
諸: ひゃあーっはっはっはっはぁ!
ユカイだねえ。三流のゴミたちが
ドタバタするサマをながめるのは!
成: (くそッ! カンゼンに
立ち直っちまったぞ‥‥)
諸: 何度も言うけど、ボクの携帯電話は
ここにあるからねえ!
ちなみに、この電話に登録されてる
番号は、見ることができないよ。
急に故障したみたいでね。
‥‥ゼンブ消えちゃったんだよ!
成: (‥‥! 証拠になる番号を
消去しやがったな‥‥!)
‥‥‥‥‥‥‥‥
‥‥モロヘイヤさん。
諸: オヤオヤ‥‥。
ボクに向かって口をきく勇気が
まだ、残っていたとはねえ。
成: ケッキョク、あなたの携帯電話は
どこで見つかったんですか?
諸: ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥
‥‥クックックッ‥‥
あーっはっはっはっはっはっはっ!
‥‥コイツはケッサクだ!
モチロン、キミはそれを
知らないワケだねえ!
成: ‥‥‥‥‥‥‥‥?
‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥
お‥‥思い出した‥‥
‥‥思い出したぞ‥‥!
電: 『‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥
‥‥ピッ‥‥』
成: 『あれ。
‥‥切れちまった‥‥か。』
?: 『‥‥やれやれ‥‥
やっと見つけたよ‥‥。』
成: (‥‥あのときだったのか‥‥)
諸: ‥‥どうかしたかな? センセイ。
そんな目でニラんじゃって‥‥。
真: なるほどくん!
‥‥このままじゃあ‥‥
逃げられちゃうよ!
ここまできたのに!
成: わかってる。
(‥‥でも、この携帯電話が
あいつのものだなんて‥‥
どうやって
証明すればいい‥‥!)
裁: ‥‥弁護人。
その携帯電話の持ち主が
特定できない以上、
あなたの告発には
なんのチカラもありません。
‥‥どうやら、あと1歩、
およばなかったようですね‥‥。
成: (どこかで‥‥
どこかでまちがったのか‥‥?)
諸: ま。三流弁護士にしては
よくやったほうだと思うよ。
キミのシッパイは、ただ1つ。
自分がナニモノなのか?
それをわきまえなかったコトさ。
成: (自分が‥‥
ナニモノなのか‥‥?)
裁: それでは、この証人に対する
尋問を終了します!
諸: フッフッフッ‥‥。
じゃ、ボクはそろそろ
シツレイさせてもらいますよ。
一流のレストランに
予約を入れてるものでね‥‥。
亜: おつかれさまでした。
‥‥どうぞ、よいお食事を。
成: (‥‥どうする!
このままでいいのか‥‥?)

(「異議を申し立てる」を選択)
成: お待ちください、裁判長!
真: な‥‥なるほどくん!
成: もしかしたら‥‥、
証明できるかもしれません!
裁: ”証明”‥‥?
何を、ですかな?
成: ‥‥すべてを!

(亜内検事「異議あり!」)
亜: さ、裁判長!
すでに尋問は終了しております!
これ以上、わずらわしい
質問で、証人を‥‥
裁: 苦しめるわけには
いきませんね、弁護人。
諸: いかないんだよ、センセイ。
成: おねがいします! 裁判長!
裁: ‥‥‥‥‥‥
‥‥わかりました。
では、1つだけ。
成: ‥‥!
裁: 証拠品を提示することを
許可しましょう。
成: (1つだけ‥‥!)
裁: それで、すべてを”証明”
できなければ‥‥
おしまいです。
依頼人も、あなた自身も。
それでよろしいかな?
成: ‥‥‥わかりまし

(亜内検事「異議あり!」)
亜: 裁判長! おわかりですか!
尋問はすでに終了しているんだ!
裁: あなたこそ、おわかりかな?
‥‥私は、証拠品の提示を
許可すると言っているのです。
亜: ううう‥‥
裁: では、成歩堂くん。
‥‥最後のチャンスです。
成: (これで‥‥キメなければ!
ナニがナンでも‥‥!)
裁: あなたの考えをすべて証明する
証拠品を1つ。‥‥お見せなさい!

(「成歩堂の名刺」を選択)
裁: ‥‥これはどうも、
ごていねいに。
ワタクシは、こういうモノです。

証拠品<<裁判長の名刺>>を
法廷記録に挟んだ。
裁: ‥‥って、名刺交換
してる場合じゃありません!
成: 裁判長。
その名刺のどこが重要なのか?
それは‥‥

(「名刺のウラ面」を選択)
成: ダイジなのは、その名刺の
ウラ面なのです!
真: ウラ面って、なるほどくんの
携帯電話の番号が書いてあるけど。
成: そのとおり。
この番号、かけてみてくれないか?
‥‥きみの電話から。
真: え? ‥‥今?
でも、審理中だよ。
成: かまわないから。
真: いいのかなあ。
裁: 成歩堂くん。
どういうことですか?
成: これから、ぼくの携帯電話に
かけてみます。
‥‥それで、
この事件はすべて解決です。
諸: そ、そんなバカなコトが‥‥
電: ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥
諸: ‥‥‥‥ッ!
なな、なんだ。
なんでボクの電話が‥‥?
‥‥しかもなんだ! この、
バカみたいな着信メロディーは!
電: ‥‥ピッ‥‥
成: モロヘイヤさん‥‥
諸: ‥‥ッッ!!
成: おかしいですねえ。
それ‥‥。
ぼくの携帯電話じゃないですか!
諸: な‥‥なんだと‥‥
あああああああッ!
ま、ま、ま、まさか‥‥!
成: ‥‥今朝は、後頭部に一発、
どうもありがとう。
諸: う‥‥うううう‥‥
成: ‥‥もう、説明するまでも
ないだろう?
きみはあのとき、持っていく
携帯電話をまちがえたんだよ!
諸:  ‥‥‥‥‥‥‥う‥‥‥‥‥‥‥
わああああああああああああああ
あああああああああああああああ
あああああああああああああああ
あああああああああああああああ
あああああアアアアアアアアアア
アアアアアアアアアアアアアアア
アアアアアアアアアアアァァァァ
ァァァァァァァァァァァァァァッ!

裁: ‥‥そうだったんですか。
モロヘイヤに殴られて‥‥。
成: 彼は、プライドとメンツだけで
生きていた男でした。
詐欺グループのメンバーで
あることをかくすために、
正常な判断力を
なくしてしまったんでしょう。
裁: ふむう‥‥。
亜: じゃ、じゃあ、成歩堂くん。
キミが持ってる、その電話は‥‥
成: モチロン、これがモロヘイヤの
ものだったんですよ。
裁: 亜内検事。
モロヘイヤ氏は‥‥?
亜: はい‥‥。
緊急逮捕いたしました。
裁: よろしい。
では、被告人・須々木 マコに
判決を言いわたしましょう。


(無罪判決)

裁: ‥‥では、本日はこれにて閉廷!


同日 午後 2時16分
地方裁判所 被告人第1控え室

マ: やっぱり、成歩堂さんは
成歩堂さんだったッス!
スズキ、モーレツにカンドーッス!
本当に
どーもありがとうございましたッ!
真: 町尾巡査、カワイソウだったね。
なんにも悪くないのに‥‥。
マ: ‥‥‥‥それ、
アタシのせいかもしれません‥‥。
成: え?
マ: スズキの人生は、まさに不運と
敗北と大番狂わせの見本市でした。
真: み、見本市。
マ: 生後6ヶ月のとき、マンションの
9階から落っこちたのを皮切りに、
ひととおりの乗り物にはひかれ、
ひととおりの食べ物にはあたり、
だいたいの試験には落第して、
ほとんどの災害をも経験して、
ジャンケンも勝ったことはおろか、
アイコになったことすらないッス。
‥‥まさに、
負けつづけの人生ッス。
成: て‥‥テッテーしてるね
それは‥‥。
マ: 小・中・高校と、一貫した
あだ名が<<不幸の女神>>。
警察学校では<<堕天使>>と
呼ばれていたッス。
真: ”だてんし”‥‥
マ: しかも、自分の不幸は
他人まで巻きこむみたいで‥‥
真: ‥‥どういうコト?
マ: アタシ、ヒトが困ってるのを
見ると、ついおセッカイを‥‥
成: ああ、さっきもそんなコト
言ってたね。
マ: こないだもそうッス。
横断歩道でおばあちゃんが
オロオロしてたッス。
手を引いてあげて‥‥
気がついたら、アタシの家で
晩ゴハンごちそうしてたッス。
真: ‥‥はあ。
マ: きっと町尾さんも
アタシと関わったせいで‥‥
真: そ、そんなコトないよ!
マ: あのグローブも
たいした意味はなかったッス。
1回、夜勤をかわってもらった
お礼だったのに‥‥。
真: そうだったんだ‥‥。
マ: みんな、アタシのせいッス!
町尾さんのことも、
成歩堂さんのアタマが
ダメになったのも!
成: あの。ぼくのアタマはまだ、
ダメになったワケじゃあ‥‥
マ: ‥‥スズキ、これから
第2の人生を探してみるッス。
次に会うときまでには、
きっと‥‥
スズキ、デッカイ運を
つかんでみせるッス!
成: ああ。<<不幸の女神>>なんて
冗談じゃないもんな!
マ: そッス!
ヤクソクッス!
次に会うときは<<不幸なヒト>>
レベルに登りつめておくッス!
成: そ、そうとも!
マ: ‥‥じゃ、成歩堂さん。
真宵さん。アタシはこれで。
真: うん! ‥‥がんばろうね!
マ: お2人とも、お元気でッ!

成: ‥‥やれやれ。
ヒドい1日だったな‥‥。
記憶がもどったと言っても、
まだ、少しボンヤリしてるし。
真: でも、ブジでよかったよね。
ホント、心配しちゃった!
‥‥じゃ、
あたしたちも事務所に帰ろ。
成: (うーん‥‥これを尋ねると、
エラいコトになりそうだけど)
あの‥‥悪いんだけどさ‥‥。
どなたでしたっけ? きみ。
真: なによ!
キオク、もどってないじゃないっ!
成: (その瞬間‥‥
ぼくはほんとうに、
すべてを思い出した‥‥)
イトノコ刑事‥‥。
いろんな事件で戦った、
敵ながらあっぱれな男。
味方になってくれた
事件もあったっけ‥‥
裁判長‥‥。
すぐに人の意見に左右される、
愛すべきじいさん。
最終的には、いつも正しい
判断をしてくれるんだよな‥‥
‥‥この人(亜内検事)は‥‥
知らないな。
ぼくを知ってるみたい
だったけど、
きっと人ちがいだろう‥‥
(そして、この子‥‥)
‥‥真宵ちゃん‥‥
真: あっ!
‥‥やっと思い出してくれたよ!
成: (綾里 真宵(あやさとまよい)
‥‥ぼくの助手だ。
彼女については‥‥そう。
忘れられない思い出だらけだ。
たとえば‥‥)
真: なーるーほーどーくん!
どうしたの?
あたしのカオばっかり見て!
やっぱり、なつかしい?
成: ‥‥そうだね。
ずいぶん、ひさしぶりに
会ったような気がするよ。
真: そうなんだ。
‥‥じゃあ、
これからもよろしくね!
成: うん‥‥。
こちらこそ、よろしく。
(携帯電話のメモリーも
モロヘイヤに消されちまったし。
ぼくもまた、
最初から出直しだな‥‥)
真: ほらほら、なるほどくん。
いつものラーメン屋、行くよ!
成: ハイハイ。
(ジッサイ、彼女に再会してから
まだ2ヶ月しかたっていない。
あれは、そう‥‥
2ヶ月前の、
ある雨の午後の話だ‥‥)


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