第4話『始まりの逆転』第1回法廷(その1) −横道−

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成歩堂 龍一…黒
綾里 千尋…赤
神乃木 荘龍…薄橙
御剣 怜侍…茶
裁判官…黄
無久井 里子…紫
尾並田 美散…緑
表セリフ集「始まりの逆転」第1回法廷(その1)を見る (別ウィンドウで出ます)



(事件のあらまし)
糸: 『美柳刑事は事件当日、ナニモノかに
電話で呼び出されたッス。』(証言1)
『彼女は指定された時間におぼろ橋へ
行き、そこで犯人に会ったッス。』(証言2)
『そして‥‥彼女は、ムザンにも
殺害されてしまったッス。』(証言3)
『犯人は、死体をクルマのトランクに
詰めこんで、逃げようとしたッス。』(証言4)
『山のふもとに展開された検問で、
尾並田は逮捕されたッス。』(証言5)
『後部トランクの写真ッス。
ヘンなトコロは見あたらないッス!』(証言6)

(「証言2」をゆさぶる)
千: 山奥の吊り橋‥‥
どうして、そんなところに?
糸: それは‥‥被告人にとって、
忘れられない場所だったからッス。
裁: どういうことですか?
御: 今から5年前。‥‥被告人は
営利誘拐をくわだてたのだが‥‥
吊り橋の上に追いつめられ‥‥
人質の少女を殺害してしまう。
その現場が‥‥
<<おぼろ橋>>の上だったのだ。
千:‥‥‥!
糸: 橋の上で、彼に手錠をかけたのが
‥‥美柳巡査部長だったッス。
ゴ: クッ‥‥! 思い出の場所で、
運命の再会、ってワケか‥‥。

(「証言3」をゆさぶる)
千: 死体は、すぐ発見されたのですか?
糸: そッスね。
ワレワレは素早いッスから。
犯行から1時間もしないうちに、
犯人を追いつめたッス。
『動くな! ワレワレは完全に包囲
されているッ!』‥‥みたいな。
千: (‥‥なんか、
おかしくない? 千尋‥‥)
神: ‥‥現場は、山奥の吊り橋だ。
”なぜ、そんなに早く
事件が発覚したのか”‥‥?
千: 美柳巡査部長が、電話の内容を
報告していたから、でしょうか?
神: クッ‥‥!
もし、そうしていたら
彼女は殺されなかっただろうぜ。
糸: 尾並田からの電話は、報告されて
いなかったッス。ただ‥‥
机の上に、被害者の
メモが残っていたッス。
もう少し早く気づいていれば‥‥
彼女は死なずにすんだッス。
千: (なぜ‥‥被害者は、電話のことを
報告しなかったのかしら‥‥)

(「証言5」をゆさぶる)
千: ずいぶん、手回しが
よかったんですね。
糸: いやー、あぶない
ところだったッス。
検問が設置されたのが、
午後5時すぎッスから‥‥
尾並田を取り逃がしても
フシギじゃなかったッス。
千: ‥‥どういうことですか‥‥?
御: 2人が会うヤクソクをした時刻は
午後4時30分だった。
検問のポイントから橋までは、
クルマで約30分‥‥だ。
千: (‥‥たしかに、
ギリギリだったワケね‥‥)

(「証言6」をゆさぶる)
千: この写真について、被告人は
どう言ってるんですか?
糸: もー、話にならないッス。

尾: 『オレ、知らねえ!
何もやってねえ!』

糸: ‥‥こればっかりッス。
裁: ”何も”って‥‥。現に自動車を
盗んだわけでしょうが!
糸: 自分もそう言ってやったッス。
そうしたら、

尾: 『‥‥‥‥‥‥‥‥‥う。
ゴメン。ちょっと、ウソついた。』

糸: ‥‥だそうッス。
千: ‥‥‥‥‥‥‥‥
裁: とにかく、ほとんど現行犯
逮捕だったわけですね。
御: ‥‥そのとおり。

(証言後の一言)
神: いいか、コネコちゃん。
この証言‥‥ワナが待ってるぜ。
千: わわわ、ワナ‥‥ですか?
神: ウカツに踏みこむと、キバをむく。
‥‥楽しいじゃねえか。
千: 楽しくありません!
神: まあ‥‥情報を集めなきゃ
勝負にならねえ。
若いうちは、ワナに
ハマっておくもんだぜ。
ムジュンを探すのは‥‥
それからでも遅くねえ。
千: (ウワサに聞いてる”ムジュン”。
私に見つけられるかしら‥‥)

(「間違った証拠品」をつきつける)
千: 裁判長! ただ今の証人の
発言を、どう思われますか!
裁: なんとも思いません。
あなたは、いかがですかな?
千: ‥‥‥‥‥‥‥
私も、ベツに。
裁: じゃあ、問題ありませんね。

(ペナルティ)
千: (問題ないなら、
見逃してくれればいいのに)

(「間違った証拠品」をつきつける・2)
千: この証拠品は、被告人のウソを
立証していますよね?
裁: 私にカクニンを求めないように!
千: す、すみません。‥‥私、弁護席に
立つの、今日が初めてですから‥‥
裁: ‥‥忘れられない法廷に
してあげましょう。

(ペナルティ)
千: (新人なんだから、サービス
してくれればいいのに‥‥)

(「間違った証拠品」をつきつける・3)
千: 今の証言‥‥この証拠品と
ムジュンしていますっ!
裁: 申しわけないが‥‥
あなたの、その人差し指のほうが
ムジュンしているのでは‥‥?
千: ‥‥‥‥‥‥‥
あるいは、そうかもしれません。
裁: ‥‥もう一度、
考えなおしていただきましょう。

(ペナルティ)
千: (大丈夫! 人差し指は、
ヒトをさすためにあるんだから)

「敗訴のパターン」
裁: そこまで!
本法廷は、これ以上の審議の
必要性を認めません。
さらに、被告に対する判決を
決める時間も、必要としません。
これは、きわめて明白な事件です。
疑問の余地はない!
被告人、成歩堂 龍一に
たった今、判決を言いわたします!

(有罪判決)
裁: では、本日はこれにて閉廷!

(ざわめきが起こる)
敗訴