★気合いを入れましょう★


 まず、大事なわんこがこんなことになって、さぞ慌てていることと思います。けれど、冷たい言い方ですが、もうこうなってしまった以上、回復しない可能性も十二分にあります。もちろん、回復する可能性もありますから、希望は捨てないでください。しかし、回復しない場合も、きちんと想定して介護を始めるのが、一番どんな事態にも対応できて良いかと思います。
 わんこのこれからは、貴方が握っています。これから長く続くかもしれない介護生活は、老人介護と同じぐらい大変なものです。気合いを入れてがんばりましょう。


★病院を探しておきましょう★


 わんこが歩けなくなったり、もう治療のできない症状が出たりすると、「老化のせい」と諦めてしまう獣医さんも多くいらっしゃいます。それはそれで間違いではないのですけれど、そういう診断で介護や治療を諦めると、多くの場合はすぐに不幸な結果が待っていると言っても過言ではありません。
 そんな諦められない飼い主さんのために、最後まで治療をしてくださる獣医さんはきっといます。今、あなたがかかっている獣医さんは、治療してくれないかもしれません。今までの獣医さんが「老化ですから、治療できません」と診断しても、まだ諦められないなら、なんとかやってみてくださる獣医さんを探してみてください。
 なお、そこの獣医さんが、葬式など急用のときに、1晩2晩でも預かってくださるかどうかも確認しておきましょう。


★全力で頑張りましょう★


 介護状態になってしまったわんこの命は、あなたとあなたの家族が全て握っています。これまでももちろんそうでしたが、これからは今まで以上に、あなたの世話がわんこの寿命を決定します。介護は、しすぎるということのない、イバラの道です。けれど可愛いわんこのため、全力で頑張ってください。
 ただしもちろん、当HPに書いてあることが、全てこれを読んでるあなたの家庭環境でできるとは限りません。あなたのできる範囲で、精一杯やってください。
 また、当HPの介護内容が、全てのわんこに当てはまるとは限りません。あなたが考えれば、もっと良い別のアイディアが浮かぶかもしれません。あなたのわんこにもっとも適した介護方法を見つけるため、常に考えることを忘れないでください。


★やりすぎないように注意しましょう★


 わんこの命は、あなたが握っています。しかしそれでも、わんこの命を長らえるために、あなたの命を削ってしまっては仕様がありません。大型犬は重いので、ひざや腰を痛めることが多々あると思います。それが腰痛程度ならまだしも、たとえば疲労骨折まで行ってしまっては、明らかにやりすぎです。
 どうしても、これ以上はできないと、100%感じる日が来たら、安楽死を考えるのもひとつの方法です。犬が自然死する頃、あなたが障害者になっていては、どうしようもないのですから。