★ごはんを食べない子の食べさせ方★


 夏になると、人間も夏バテで食欲が落ちます。その他モロモロの理由で、わんこの食欲が落ちてしまうことがあるのは困りもの。
 ただでさえ動けなくて筋肉が落ちているというのに、ますます痩せてしまいます。
 ひとまず、何でもいいので食べさせるのが先決。
 おいしい食べ物(肉や魚、パンやうどんなど、とにかく好物)をあげて、とりあえずカロリーを確保しましょう。
 もちろんドッグフードを食べてくれるのが一番いいので、犬用のふりかけをかけたり、肉の煮汁をかけたりして、食べてくれるよう工夫します。
 どうしても固形物を食べない場合は、流動食しかありません。
 1日2日なら、ウィダーインゼリーが良いでしょう。ゼリー状で食べやすく、味もついていて、カロリーも栄養もそこそこ取れます。
 ただし、こればかりが長く続くようですと、栄養が不足してしまいます。
 数日単位で食べない場合は、流動ドッグフードに切り替えた方がいいと思われます。

 流動食ドッグフードの作り方です。
1.固形ドッグフード(できれば療養食用)をお湯にひたす。
2.膨らんで柔らかくなったら、すり鉢とすりこぎで、ドッグフードを潰す。
3.さらにお湯を注いで、ドッグフードをどろどろにする。
4.注射器(必ず針ナシ)でわんこの口の奥に入れる。

 固形ドッグフードは水でもふやけますが、お湯の方が早くふやけます。
 また、膨らむとかなり容量が増すので、容器は大きめのものを。
 すり鉢は、赤ちゃんの離乳食用のものが、大きさ的に扱いやすいです。
 全体的なお湯の量は、あまり多くなりすぎないように。
 水分量が多すぎると、おなかがゆるんでしまいます(うちのわんこは、できるだけ量を少なくしたにも関わらず、最初は数日ごとにおなかを下したので、しばらく薬を常用してました)。
 ただ、あまり水分が少ないと、入れる方も飲み込む方も大変です。その兼ね合いは、わんこのおなかを見ながら調節してください。
 あと、口の奥に直接入れるものなので、温度は人肌で。
 注射器は、うちでは50mlの大型の注射器を使用していました。
 嫌がって吐き出すわんこもいるかと思いますが、うまく喉の奥に入れてください(あまり大量に勢いよくつっこむと、気管に入って咳き込みますので気をつけてください)。
 なお注射器とは、本来1回使い切りのものなので、4〜5食分ぐらいでゴムの部分が滑りにくくなります。
 そうなったら、ゴムの側面(注射器の筒と接する部分)に食用油を塗りましょう。1回塗れば、1食分使用できます。
 わんこの健康のため、低カロリーの健康植物油がオススメです。
 これを、1日数回に分けて(1食分はわんこのお腹に合わせてあげましょう。うちは3カップ食べさせるので、1日4回1食3/4カップあげてました)食べさせます。
 人間の膝や枕などに頭を乗せて、少し上を向かせてやると食べやすいと思います。
 ゼータク病のため食べないという子のためには、犬用ミルクなどを混ぜて与えてあげると良いでしょう。うちでは吐き出す回数が半分ほどに減りました。

戻る