★夜鳴きの対策を練る★


 年寄りや要介護のわんこは、なぜか夜鳴きをする子が多いようです。これは獣医さんにも原因がはっきりわからないそうで。
 人を呼んでいる、体を動かせないストレス、痴呆によるものと、説はいろいろありますが、根本的な原因がわからないので根本的な治療法もないのが現状です。
 そのため、「鳴かなくする」というのは難しいですが、「人の安眠を保つ」という方法はいくつかあります。

【1】口輪をつける
 噛みつく犬の牙を防ぐために、口が開かなくなる口輪が市販されているので、それをつけます。
 長時間はめているのは、ちょっとかわいそうな気もしますが、睡眠時間を削られる人の方がかわいそう、と割り切って使用しましょう。
 また、一度寝てしまえば、取り外してしまっても構いません。(ただし、夜中にわんこが起きて、再び鳴く可能性はあります)
 しかしこの方法、我が家では、慣れてくると口輪のわずかな隙間から、喉を鳴らすように鳴くようになってしまいました。効果は個体差があるようです。
 うちではあまり効きませんでしたが、口輪と口の隙間に、ハンカチ等で詰め物をすると、いくらかわんこも鳴きにくくなると思います。
 ただし、夏は口をふさぐと体温の発散ができず、熱中症になる恐れがありますから注意してください。

【2】撫でて落ち着かせる
 うちのわんこの場合、夜鳴き中は興奮状態のため、それを落ち着かせます。
 ひと鳴きしたら頭を撫で、もうひと鳴きしたら鼻を撫で、またひと鳴きしたら喉を撫で。鼻にかかった鳴き方をするので、鼻のすぐ上(人間で言えばよく鼻血を止めるときおさえるとこ)をおさえるとくしゃみをします。
 つまり、音でも撫でるのでもいいので刺激を与え、鳴くのをやめさせます。
 声にならない、喉の奥でくぐもった鳴き方になったら、落ち着けるように優しく撫でる。また声に出して鳴いたらそれを止める。(ひゃんひゃん鳴いてる時に優しく撫でても、犬は気づいてくれないみたいです)
 やがて落ち着いたら寝てくれます。光を遮断するため、目を人の手でおさえたりもします。
 鳴き疲れていたら、30分ほどで寝てくれますが、起きたばかりだとなかなか寝てくれない場合も多く、成功率は5割程度。
 また、予防ではないので、結局人が起きることになるというのが辛いところです。

【3】置き場所を変える
 うちのわんこは普段、玄関に寝かせていますが、夜の12時頃に台所へ持ってくるようにしています。
 玄関の方が圧倒的に静かなはずなのに、なぜか管理人Aがガチャガチャ洗い物をする横で寝ていたりするのは不思議です。寂しいのでしょうか……?
 我が家の場合、玄関のすぐ横に吹き抜けの階段があり、そこから家族全員の寝室である二階へ行く構造になっています。玄関にわんこがいると、やかましいほど聞こえる鳴き声が、台所に置いてリビングと扉1枚だけ隔てるものが増えたとたん、寝ていれば気づかないほど小さな鳴き声になったのには驚くばかり。
 うちではこれで、今のところうまくいっています。
 難点は、大型犬の場合、毎日運ぶには人手がいること。
 また、家の構造上の問題もありますので、どのご家庭でも、というわけにはいかないと思います。

 病院に夜鳴きを相談すると、鎮静剤を勧められることがありますが、鎮静剤・睡眠薬は最後の手段にしましょう。安易に使用するのはお勧めできません。
 うちのわんこがもらった睡眠導入ホルモン剤は、幸い問題ありませんでしたが、犬用の鎮静剤や睡眠薬は、副作用の強いものが多く、食事を取らなくなってしまうことも多いようです。
 また、医学的に未完成の部分が多く、効果時間も副作用も、『中間』というものがほとんど存在しないそうです。つまり効果は30分か半日のどちらかで「数時間」という調合が難しく、副作用もあるかなしかで「体調が崩れる程度」というものがないとか。
 どうしても使わざるをえない場合は、本当に必要かよく考えて、お医者さまと十分相談した上で、副作用がないと言い切れるものを使いましょう。
 副作用が老犬に及ぼす影響は、命に関わるものも多いです。
 なお、「メイベット」なるサプリメントを勧められましたので、このことについて病院にも問い合わせてみました。
 これは、魚の頭の成分として有名な、DHAを含んだサプリメントである、とのこと。DHAは、ご存じのように脳にとても良い影響を持ち、痴呆に対して効果があるそうです。
 栄養サプリメントですから、副作用もないため安心して使えます。実際夜鳴きが止まったわんこもいるそうですが、夜鳴きの原因が痴呆でないわんこにはあまり効かないかもしれません。
 また、痴呆の程度によって個体差も出ると思います。ここらへんは、どんな薬でも同じですけどね。

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