ダークスターの武器を探し、コロネ山にやって来たリナたち一行。ガイドのおっちゃんに従って、山頂に ある神殿まで行くことになった。しかし、神殿に入るには、男と女でカップルを作る必要がある。なんでも コロネ山の神殿は、縁むすびの神さまだから、と。占いのようなものでカップルが決まってみると、その 神さまが決めたベストカップルとやらは、リナとゼルガディス、アメリアとガウリイ、フィリアとゼロスと いう、おかしなカップルになってしまった。
　こんなのはおかしい、と反発するアメリア。しかしリナは、山に入るためだから、と味方してくれない。 少し勢いが落ちるアメリアだったが、やはり認められないと猛反発するフィリアとゼロスに後押しされ、 やり直しをガイドに迫る。だがガイドは聞き入れない。ゼロスは耐えられないとばかり、この場を捨てて 消えてしまった。フィリアも自分の身の不遇を泣き喚く。スナオに神殿に行こうとせず、ワガママを言う 三人にリナは怒り、気まずい空気が一行に流れはじめた。
　カップルで腕を組んで山を登り、神殿に入るリナたち。だが、暗い場所を歩いているうちに、ガウリイが 迷子になってしまった。心配から八つ当たりで、アメリアを責めるリナ。一方アメリアも、理不尽なリナの 怒りと自身のヤキモチから感情が抑えられず、リナとケンカをしてしまう。それでもガイドに導かれ、 なんとか御神体にたどりついた三人。しかしコロネ山の御神体は、どう見ても不思議な力があるとは思え ない。それもそのはず、不思議な力があるというのは、ガイドのおっちゃんことジラスの仕掛けたワナ だったのだ。リナたちを仲違いさせ、ガウリイを一人にして、光の剣を奪うという計画に、リナたちは見事 はまってしまっていた。
　ジラスは、地面一帯に地雷をしかけているという。爆発させすぎると、不安定な足場の神殿は、崖下に 落ちてしまう。しかもこの聖域一帯では、魔法を使うことができない。ジラスに接近もできず、遠距離攻撃 もできないリナたちは一転して大ピンチに。
　一方そのころ、一人はぐれたガウリイは、ジラスの手下のリザードマンたちに襲われていた。剣帯を 切られ、似たような剣の中に埋もれてしまった光の剣を必死で探すが、先にリザードマンたちに見つけ られてしまう。取り合いの末、どうにか光の剣を死守することができた。
　ジラスに手も足も出ないリナたちのところへ、やっとの思いでガウリイが合流。だがガウリイは、何も 知らずに地雷原を歩み来る。彼の歩いたところでことごとく地雷が爆発し、コロネ山の神殿は崖下へ 真っ逆さまに落ちてしまった。
　崩れたガレキの中からどうにか顔を出してみると、なんとガウリイの手には光の剣がない。光の剣が 落ちた場所は、よりにもよってジラスの目の前。光の剣を握り、喜々としてガレキから飛び出すジラスを 見つけ、リナたちは光の剣を取り戻すべく追いかけるのだった。