ルナ=インバース



 スレイヤーズ全編通して、リナや人の会話の中にしか出てこない、謎の 人。ちなみに名前もストーリーの中では決して出てくることはなく、その名は作者の後書きでしか 述べられたことがない。
 リナの、二歳年上の実姉である。その性格は穏やかだが怒らせるととても怖く、リナをお仕置きする のに井戸に放り込み、上から岩を投げた、という話があるほど(しかも逆上して、判断能力が狂って いた、というのではない。冷静に妹を井戸に落としたのだ)。また、細い腕をしているが見かけとは 全然違い、平気な顔でバスターソードをぶん回すほどの怪力の持ち主。竜破斬 ぐらいは避けてしまう、という人間離れした能力をいろいろ持っている。
 その正体は、五千年前に滅びたスィーフィードの力と知識の一部を得て しまった、「赤の竜神の騎士(スィーフィード・ナイト)」である。彼女の持つ力は、一言で言うと 『無体な』と言えるほどすさまじく、ラルタークくらいの魔族ならば笑い ながらどつき回せる、という、まさに人外。包丁一本で電撃竜(プラズマ・ ドラゴン)を倒した話も有名である。
 普段はリアランサーでウェイトレスのバイトをしている。ノラ犬やノラ 猫にエサをやるのが好き。しかし、その趣味が高じて、行き倒れていたディル ギアを拾って「スポット」という名前をつけてペットにしてしまう辺り、やはりタダ者ではない。
 他に、姉ちゃん関連のエピソードは、以下のとおり。
 ・夏カゼを引いた時、当時駆け出しだったリナに治癒(リカバリィ)を かけられ、肺炎まで悪化させられた。治った後、げちょげちょに殴った。
 ・ルナにウケたかったから、とリナが覚えたての翔封界を唱え、制御に 失敗。商売もんの食料品の山に頭から突っ込んだので、二日ばかり皿洗いをさせる。(両親と共謀の 可能性あり)
 ・リナにライバル視されている。しかし、ルナの方は相手にしていないのかも……。
 ・純魔族を麺棒だかすりこぎだかでどつき回したことがある。
 ・火炎球をくらって、「ぬるい。」のひとことでおしまい。