ナーシェン「生意気な女め!たっぷりといたぶってやる!」
セシリア「くっ!!」

「そこまでだ!」
ナーシェン「なにっ!?」

ウェンディ「グズレッド!」
バース「グズブルー!」
ボールス「グズイエロー!」
ダグラス「グズブラック!」
トレック「グズグリーン!」

『愚鈍戦隊 グズレンジャー 参上!』

『愚鈍戦隊 グズレンジャー 参上!』

ナーシェン「・・・おまえたちが 私と戦うつもりか?
バース「むろんだ!
   貴様の悪行の数々、もはや見すごせん!
   覚悟するがいい!
ナーシェン「ふっ・・・
   以前、意地になって叫んだセリフだが、
   今なら自信を持って言える・・・!

   私は強い・・・私は賢い・・・
   私は美しい・・・私は正しい・・・
   少なくとも・・・きさまらよりは確実にだっ!

ボールス&バース&ダグラス「!なんだと!!!

ダグラス「おまえは何を平気な顔をしておるのだ!
   おまえも含めて我々全員が
   バカにされておるのだぞ!
トレック「んー・・・別にいいんじゃない?
   ホントの事なんだし
 『バキッ!』
トレック「・・・・・・いたい


ウェンディ「兄上!落ち着いて下さい!
   無理に突撃しては奴の思うつぼです!
ボールス「ええい、放してくれっ!
   おまえにオレの気持ちはわからん!
ナーシェン「兄妹?おまえたちが?
   ずいぶんと顔の違う兄妹だな・・・クックックッ
ボールス「ゆ、許さん!
   きさまごときにっ・・・きさまごときにぃっ!

バース「これ以上の愚弄は許さんぞ!
   レッド!イエロー!前に出ろ!
   ブラックとグリーンは後方支援だ!
   スキを突いて攻撃してくれ!
ダグラス「おう!
トレック「へえい


バース「我らの力を見せつけてやる!
   いくぞ!ナーシェン!
『トライアングル アターーーック!!!』

  ヒュンヒュンヒュン  ズ ガ ガ ガ ッ !

ナーシェン「クッ・・・!クククッ・・・少しはやるじゃないか・・・
   でも、このルーンソードがある限り
   おまえたちに勝ち目なんか無いんだよ!
   くらえ! それっ!それっ!それっ!!
ウェンディ「くっ・・・甘く見られては困ります!
ボールス「こっ・・・この程度・・・よけきれぬとでも・・・!
バース「グボッ!!

ウェンディ「・・・・・・・・・
ボールス「・・・・・・・・・
ダグラス「・・・・・・・・・
トレック「・・・・・・・・・
ナーシェン「・・・・・・・・・

ボールス&ウェンディ&ダグラス『ブルーーーーーーッ!!!』

外道ナーシェンとの激しい戦いは
リーダーであるブルーを死においやり、
一同は退却を余儀なくされた。

だが、彼らには最初から希望など無かった。
人々が使えぬ輩と見捨て、また、愚鈍な障害物と卑下する
リキア同盟の二軍兵士、
その名を、グズレンジャーといった。

【ウェンディ】
  何はともあれ 欠員を補充しないことには
  これから先の戦いがさらに厳しくなるでしょう
  一応 志願者をここに連れてきましたが・・・
【マリナス】
  ふふふ とうとうわしの出番ですな!
  孤高にして最強の戦士
  わしのことはグズシルバーと呼んでくだされ
【ボールス】
  そんなことよりも
  新しいリーダーを決めることが先決だ
【ダグラス】
  たしかに 無理に数を合わせることよりも
  きちんとリーダーを決めるほうが大切だろう
【マリナス】
  ・・・・・・・・・・・・・・・

【ダグラス】
  セオリー通りにいくとやはりレッドか・・・
【ウェンディ】
  わ 私などのような未熟者にはそんな大役は無理です!
  兄上の方がリーダーに向いていると思います
【ボールス】
  そ そうか? おまえがそう言うなら・・・
【ダグラス】
  いや イエローでは強さもインパクトも
  顔や性格に至るまで 全てにおいて中途半端すぎる
  とてもリーダーという柄ではない
【ボールス】
  ぐっ・・・ブラック将軍こそ
  先日 若者に「口調が鬱陶しい」と言われていましたな
  先頭に立ってしゃべる役など とても務まらないでしょう
【ダグラス】
  うぐぐ・・・
【ウェンディ】
  しかし それでは・・・
【ボールス】
  あと残っているのは・・・
【トレック】
  ・・・ぐー
【ダグラス】
  この男か・・・
  ・・・個性の強さだけは認めるが・・・

【ダグラス】
  しかし グリーンがリーダーとなると
  戦いにならないのではないか?
【ボールス】
  見ているだけで やる気が失せるな・・・
【トレック】
  ・・・ぐかー
【ウェンディ】
  ・・・私がリーダーになるしかなさそうですね・・・
【ダグラス】
  ん? ・・・なんだと!?
  オスティア市街に盗賊が向かっているらしい!
  放っておけば街に被害が出る!
  すぐに出撃するぞ!
【トレック】
  ムニャムニャ・・・
  平和って・・・いいなあ・・・
    『ゴキッ』
  ぐえっ
【ダグラス】
  出 撃 だ !

【トレック】
  ふああ・・・眠い・・・
  ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
  ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
  ・・・みんな まだ?
【ウェンディ】
  ま・・・待って下さい・・・
  単独行動は・・・厳禁です・・・
【ダグラス】
  馬に乗るとは卑怯な・・・
【ボールス】
  機動力が違いすぎる・・・
  い いかん・・・息が切れて・・・
【ウェンディ】
  こうなったら・・・
  シルバー!あなたに頼みがあります!
【マリナス】
  おおっ! 何なりと!
【ウェンディ】
  我々はこれ以上体力を浪費できません!
  荷台に乗せていって下さい!



グズレンジャーが現場にたどり着く頃には
街は破壊しつくされていた・・・

ウェンディ「この前はとんでもない失敗を
   してしまいましたね……
ダグラス「責任者としてシルバーを引き渡しておいた。
   何も気にする必要はない。
   まあ、奴も本望……
   ……何かあったのか、イエロー?
ボールス「敵が出現したようだ。ゾンビの群れだ。
   数は多いが 鉄壁の守備を持つ我らにとっては
   特に苦戦する相手ではないだろう。
ウェンディ「来ましたね!
   今度こそ出遅れないようにしないと……
   急ぎましょう!
ボールス「安心しろ。そんなに遠くはない。
   敵の出現場所はこの基地の内部だ。

「報告します
 隔壁による各ブロックの遮断に失敗しました
「報告します
 武器庫で火災が発生しました
「報告します
 当基地は敵部隊に制圧されました

ウェンディ「攻め落とされてるじゃないですかっ!

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