2001年5月26日(土)の状況
秋田の野口氏からの報告

天気 晴れ後霧時々雨(午後3時ごろ雷鳴が鳴り響きました。)
気温:日中 18.0℃
水温:
午後2時で9℃(砥沢)
南西の風やや強し(お昼前後は砥沢〜歌が浜間は白波が立っておりました。狸窪では風裏のために微風という感じでした。)

2001.05.26.Tozawa.jpg (23749 バイト)

14時ごろ一緒にいた友人が砥沢の先のログハウス周辺で大物とおぼしき魚を掛けましたが、不運にも針を伸ばさればらしてしまいました。悔しがる友人をその場に残して、私は一人狸窪の砂浜にたどり着きました。

私が到着した丁度そのころ、砂浜の中央部にウェーディングしていたフライマンがどう見ても50cmオーバーの虹鱒とファイト中でした。
魚は針から逃れようとジャンプと疾走を繰り返しましたが、どう見ても釣り人の方が一枚上手のようでした。

私も早速釣りを開始いたしました。水面には特に目立った昆虫も浮いておらず、またわかさぎも多くは確認できなかったもので、アトラクター効果を期待してウェットフライのダンケルド(#8)を結びました。時刻は午後4時を回り、#7 TYPETのヘッドを投げて、ラインが着水するとすぐにフライがライズに包まれました。魚を上げ、水面を注視するとモンカゲロウのダンが一匹だけ浮いておりました。薄いボディハックルだけでかろうじて浮いているダンケルドを見ると、案外モンカゲロウに似ているものだなぁと関心してしまいました。

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5月26日(土曜日)の午後ムジナで釣った虹鱒の写真です。

ダンケルド(#8のウェット)が着水した瞬間に出ました。竹竿を使い、遠くで掛けましたので、やりとりはことのほか楽しめました。でも上がってきた魚を見てびっくり。ワカサギを飽食したせいでしょうが、その太りぶりにへらぶなあるいはヒラメを思い出してしまいました。

さて、ざっとですが、湖の状況をお伝えいたします。
湖面には弱ったワカサギの量はかなり減少しております。鱒にとっては魅力的な餌が無くなりつつあるようで、水面を注目しているようです。

歌が浜は別として南岸の岸辺ではかなりの数のライズを確認できました。

湖面の汚れは一昨日、昨日朝方吹いた比較的強い西風によって沖はきれいになりました。
その分、流れ出しに汚れが集中し、工事の進行をあいまって歌が浜〜大尻は酷い状況にあるように思えます。そのせいか、殆どのトローラがはフランスから大崎方面へショートカットしている姿がよく確認できます。当日はボートからのFF、ハーリングいずれも不発で、後半からはおかっぱりに戦略転換。隣に入った埼玉から来たという方は55cmのレインボー(野生魚)と40cmのブラウンをわれわれの目の前でキャッチしておりました。

翌日朝は友人を誘って再びムジナを攻めましたが、一昨日に比べて気温が上がらないためか、活性が悪いようで不発でした。日は低気圧の接近に伴いどんよりとした天候でしたが、早朝は風も無く船釣りにとっては最高の条件でした。

ところがここ数日釣果の方はいまひとつの状況で、特にヒメマスを狙ったヒメトロは思わしくない状態とのことでした。今年の特徴として解禁直後からワカサギの数がものすごく、この日も産卵を終え死んだ個体がかなりの数湖面に浮遊していました。これは少なからずとも生態系に影響を及ぼしており、特にワカサギを主食のひとつとしている鱒達にはやや食傷ぎみの様子が伺われました。

この日は昼前から久しぶりの降雨があり、ここ数日の状況から好転との期待もありましたが、午後は水温が若干低下しただけの寂しい一日でした。

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