2005年7月14日(木)以降の中禅寺湖情報

中禅寺湖もあっという間に禁漁である。

8月に入りホンマスの大物が連れ始めているが、釣り人の技量により釣果の差がある様子だ。今回は釣行ではないが、7月に中禅寺湖付近を撮影した画像を入手したので、9月に向けた最後の戦略について考えてみたいと思う。

【この時期の戦略】

8月後半、表層水温はピークから徐々に低下する季節だと思いますが、依然20℃以上の高水温で鱒達はサーモクライン付近を回遊している。

しかし、条件によって表層の餌を獲ることもあるし朝夕のマズメ時にはかなり表層近くに出ていること場面が伺える。低水温を好むレイクやヒメマスは難しいが、レインボウやホンマスは20℃程度であればある程度活動できる水温であり、強い日差しの無い時間帯であれば表層での釣りも不可能では無くなる時期でもある。

この時期を無駄にしないためにも戦略はしっかりとイメージして臨みたい。

◇攻め方とポイント

岸釣り:岬の先端など急深になっているポイントであれば可能だと思います。送迎船を使って大日崎、松ヶ崎あたりを狙っても面白いと思います。

ヒメトロ:産卵期を迎え成熟した個体は産卵の準備で地獄川などの流れ込みに集ってしまいますので、狙いは産卵に参加しない若い魚となります。狙い目は松ヶ崎付近が安定しているでしょう。このH.Pのポイントマップで紹介していますが、2番ブイ付近はこの時期比較的信頼度は高いと思います。

トローリング:ここ数日大物のホンマスが釣れています。婚姻色が出た産卵を控えた大物のようです。産卵直前に荒食いするかは不確定ですが、回遊を重ねて産卵場所を目指すのが通常の行動パターンだと思われます。今現在釣れている場所は当然ですが、回遊コースを予想した釣りが面白いと思います。

国道側であれば大崎の沖合いから13番岬まで、岸釣りが少なければ岸よりの水深20m付近を攻めるのが効果的です。山側では上野島から本栂にかけての沖合いは依然回遊ルートとしては一級のポイントでしょう。何れもレッドコアー18lbsで100yd勝負になりますので、ラインの巻き取りなどはかなり重労働になりますので覚悟を決めて臨んで下さい。

最近レイクの60cm程度の個体が非常に多く釣られています。ここ数年春先に歌ヶ浜で釣れていた魚と同年代のものでしょうが、ヒメマスの釣果が悪いこととの関連はやや心配です。

 

 

金精峠から見た男体山(手前の湖は湯の湖)

 

7月14日(木)の状況だが、夏の中禅寺湖は天候の変化が激しい。

 

湖上は晴れていても、華厳の滝方面から雲が上がって来る。

 

今年も最後の一ヶ月に勝負を挑んで下さい。