SS98年前半

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1月

ジャングルパーク 15日

 非常に「好奇心」を必要とする品。色々なオブジェクトが点在する島の中を、何となく歩き回って何となく遊ぶ。
 アクセスが頻繁にあるのは仕方ないとして、どこからどこへ移動できるかがイマイチ判りづらいのが俺的に一寸難点。
 ひょんな所から違う場所に行けた時、「あ、こんな所からここに行けたんだ!」と思うか「何だよ、ここからもここに行けんのかよ、もっと分かりやすくしとけ!」と思うかで評価が変わると思う。俺は後者、そんなにゲームに時間割けるわけじゃないから、あくせくプレイしちゃうんだよな。

速攻生徒会 29日

 超期待外れ
 ゲームショーの時点では、プリX(プリックスと読む。プリティファイターXの意)も素足で逃げ出すような代物の気配がビシビシ伝わってきて、「これは縁起物になるに違いない!出たら買わねば!」と狙っていた。
 ところがどっこい蓋を開けてみると、ゲームシステムはヴァンプとスト3のまんまパクリ、何も冒険してない。従って、極めて当たり障りのない「グラフィックのチープなヴァンプもどき」になっていて、遊ぶだけなら何の過不足も無い。よって期待外れ。
 むしろ、コンボから必殺、キャンセル超必、さらにもういっちょキャンセル超必とか出来るから、爽快感だけならかなり有る。対戦ツールで使うなら(双方が速攻の読者である必要は有る)、そこそこ遊べる品。こんな事書くはめになるとは思わなかったが、速攻好きなら持ってても悪くない。と思う。
 原作者は「ゲーム?・・・自殺の要因にはなるな」と、のたもうたそうだが、幻超二氏とか、ゲームに限らなければたがみよしひさ氏とか、もっともっと悲惨な目にあっている人は沢山いるんだから、普通に遊べる分マシだったと思うんだけどね。
 と思ったら、また原作者を怒らせちゃったらしい。なんで原作ゲームは揉めるんかな。

2月

 すごべんちゃー 19日

 シルクの番外編。今回は恋愛双六という奇怪なジャンルになっている。やりゃ判るがCPUが超怒級マキシマムインチキで、1人プレイでの3面グッドエンディングは実際問題無理。まあ、考えを変えて5人同時プレイ専用ゲームとして見れば問題は少ないのかも。
 でも、5人で1日がかりでプレイするほど気合入れられるかと聞かれればなんとも言えない。しかも5人の趣味が重なると、自分の好みのキャラが取れず泣ける。俺はキがいいとか俺は子ナス取るとか。
 もう一つの問題点として、シルク2で出てきた子ナスが出ちゃってるというのがあって、SSのシルクから移行してきたユーザーは子ナスを知らないはず。その辺のフォローが甘いから一寸ね。グラフィックはそれなりに綺麗だし、音声も前作と違ってクリア。もう少し気を利かせればもっと良くなったのにね、残念。

バトルガレッガ 26日

 正式名称はBATTLE・我裂牙。「我らの生み出した悪魔を裂く牙足らん」の意で、ウェイン兄弟の戦いへの決意を表す。って、全部嘘、すまぬ。俺が今考えた。
 移植はまあ、いいかんじの出来。マニア様に言わせれば色々有るんだろうけど、俺程度では気づく変な点は無いと思う。難易度が若干マイルドかも。
 オプションも豊富で、気を使っていてよし。ミニ画面も、21インチでも見づらくは有るけど、努力は買う。
 俺のプレイは難易度を下げない馬鹿プレイなので、一度もクリアしてない、故にその辺の確認は出来てない。アーケードで一度だけ、ノーミス、パワーアップ取り捲り、連射、稼ぎ、勲章落さずで、5面の中ボス(1ボス再登場)までいった事が有る。あの時の俺は俺じゃ無かった、絶対なんか変な物が憑いてたと思う。無論速攻で全滅、当たり前だな。
 まあ、好きなら持ってるわな。

バーニングレンジャー 26日

もう、めちゃめちゃ格好いいです!

 ソニックチームが放つレスキューゲーム。ナイツの時に散々いわれた「結局2Dかよ」という声に反発するかのように、見事な3Dゲームになっている。
 ボイス系が充実しており、ナビも充実しているので、この手のゲームに多い「どこに行きゃいいんだ?」とか「他の奴は何やってやがる!」ってのが無くて、とても良し。あのナビのプログラム凄いね、それなりのルーチン組まないとマップがランダム構成されるあのゲームじゃ対応出来ないだろうし。あとキャラが媚びすぎていないのもよし。
 弱点は、そのボイスのせいで警告音が聞こえない事が有る事。洒落にならん。あと水中の移動と視点変更で真上から見られないのも難点。
 サウンド面は、光吉の兄ィのボーカルが冴えに冴えていて、OPは無論、リプレイの時なんかは震えが来るほど格好良い。普段BGMが鳴ってしまうと警告音が聞えないので、通常BGMは無くて正解。
 俺の心の何かに触れてしまったので、墓場まで持って行くソフトが1本増えた。駄目だ、俺こういう愛と勇気と希望ものに弱いんだ実は。
 ゲームショーの薄暗いセガブース、サカツク2の展示の裏。闇の中浮かび上がるVTR画像を見ながら、流した感涙の涙は間違っていなかった。
 明日へ希望をつなぐため、今勇気を持って災害に立ち向かう。そう、基本がレスキューってのがもう最高。サンダーバード世代(テクノボイジャーは?とかぬかす奴は獄門)には堪えられないと思う。しかも救うのはスーパーメカじゃ無くて人間、完璧だ。
 ストーリーや演出はステロタイプで使い尽くされたパターンだが、それ故信頼性は高い。古くて単純だが、隙はない、と俺は思う。とはいえ、ラストのアレ、なんでわざわざ宇宙に置いとくのかいまいち謎。まあ、地上より安全だろうけど。
 なお、プレイヤーが選択できるが、俺の推奨はショウ。救助の時、「ゲホッ、苦しい・・・」っていうのに、宮村嬢の声で「よく頑張ったわね・・」よりも、「ううう・・助けて・・」に、緑川さんの声で、
 「俺はバーニングレンジャーだ!、今助けるからな・・・」
 これだろ、これしかない。救いを待つ人々にとって、あの白いバーニアは、天使の翼のように映るんだろう。業火の中、救いを待つ人々のもとへ力強くはばたく救いの天使の翼、これが俺のバーニングレンジャーのイメージだ。歌もそうだし。
 なんか、自分で書いてて泣きそうになるほど格好良いなぁ。
 そういや、あのバーニアのしくみはどうなってんだろ、多分圧縮した気体だろうけど。まさか燃料を火災に持ち込んではおるまいな。

慟哭・・そして 26日

 デコで横田氏なので一応購入。エロゲーだと思ってやると足すくわれるかも。最近こういうシステムのゲームに触れていなかったので結構新鮮。やってることはミステリーハウスやウォーリィなんかと大差無いんだけど。
 「18推だから(会社に)作らせてもらえたし(版倍数が見込めるし)売れる」って意見もあるらしいが、俺にはなんとも言えないね。
 雰囲気を作るために手段としてそういう要素を用いたなら、別に構わないと思うんだけど。何やったってPiaキャロのエロレベルは多分越せまい。
 中身は、結構面白いし考えて作ってあるし、実はなかなかいい仕事してる。気づかないと序盤でも死ぬのもポイント高い。慎重に行動しないと死ねるってのは、緊張感が高まるからね。こういうホラー風味のゲームには緊張感必要だし。でも最初のプレイじゃ解らない謎が有るのは閉口モンだな、ありゃずるいよ。

悠久幻想曲2nd 26日

 OPが畑様じゃないのでマイナス5億点。とはいえ、タケカワユキヒデでは思い出が刺激されるので我慢して帳消し。
 俺等の世代でトラウマが無いとは言わせんぞ。「あのー人の目がー肯いていたよー」でも「He Knew Every magic tric Under the Sun!」でも何でもいい。もっと古くて999列車世代は納得も出来よう。そういや、仕事がらみのイベントで実物が歌ってるのを見たけど、相変わらずあのダンベル体操みたいなフリで歌ってたよ。まあいいや。
 キャラゲーとして見た場合、なかなか良く練られた作。誰が仲間に居たり居なかったりでイベントの出方とかキャラの絡みが変わってきて、それぞれ繋がりの少ない奴を集めるとにぎやかなゲーム展開になる。
 システムも更に洗練されて、すごろくの目押しも健在なので、ストレスを感じない作り。
 新キャラもイケルが、旧キャラの性格の掘り下げがしてあっていいかんじ。
 俺の最初の目標は由羅っち狙い。獣で狐で尻尾でアルコール依存症では狙わなきゃ俺じゃ無い。オチはまあまあ。
 どうやらバッド系EDこそストーリーの根幹に関わってる気配がする。
 さて、純にゲームとして見た場合、

もう完全に終わってる。

 後ろしか見ていない制作姿勢には呆れてものも言えない。WHが試験作ならEMは作品、UQは商品、UQ2は製品まで落ちぶれる。既存のシステムとキャラ人気にあぐらかいていられるのももう終わり。Mooさんのキャラの描き分けも一層悪化し、WHとEMの頃の荒々しくも個精一杯のキャラ達は消え失せてしまった。ファンであるゆえに一層泣ける。

 ステラアサルトSS 26日

 まあステラのまま。お話は32Xとそんなに違わないし、重力レンズやらカタパルトやら太陽砲といった古典SFの匂いのする単語も出まくるしで、安定した内容。
 ゲームも、変にテクスチャ張りまくらないでソリッドなデザインのキャラと、想像もつかない技術とが合間って実に爽快。前作同様リプレイにはまれる。しかもセーブ可能だから始末が悪い。
 相変わらずほとんど1人で作っちゃったらしい。すごいを超して恐いぞ。
 一部で評判のぴかちうカイト3こと大谷さんの声だが、普段なら発進の際にドッキングするのに、最後のミッションは彼女は居らず、淡々と発進してしまう。この時、寂しさと共にデジャヴに襲われた。
 そう、思い出した。モンスターワールド4のペペログゥと同じだ。あの声に「やれやれ」と思いつつ慣れていたマリアが居なくなった今になって、出会い、基地脱出、大気圏突入と、思い出がぼろぼろ出てくる。辟易しつつも、当たり前のようになっていた彼女の存在がぽっかりと空虚、しかもラストミッション。
 もし製作者が狙っていたのがこれだったら、俺は見事に術にはまった事になる。

 3月

 クーリエクライシス 26日 

 BMXでメール便配達するゲーム。要するにデススロットルを自転車でやるようなかんじ。ご多分にもれず、パンチやキックといったボタンがある。
 殴り倒した人間が道路に残っていたりとか、キックは子供を蹴るのに便利とか、野犬を蹴り飛ばしたりとか、まあそれなりにバイオレンス。1プレイはわりと短いが、難易度はかなり高いのでちゅういがひつようだ。ステージごとの1枚絵が結構笑えて良し。
 マニュアルの、技の出し方が間違ってるのは許さん。

 4月

 ギレンの野望 9日

 システムが本格派の究極のキャラゲー。ただしこの場合のキャラとは、この作品に出てくる全員を指す。
 主眼があくまで1年戦争のシミュレートにあるので、そのなかで色々なキャラとシチュエーションで勝手に遊ぶのがこのゲームの楽しみ方かな?グラブロにブーン乗せて水中戦やったりさ。
 大筋は1年戦争そのままなので、第三勢力が出ようが出まいが大筋は変わらない。各所で行われる各キャラ達の、ポケットの中のドラマを楽しむのが吉。
 最初に言ったけど、システムはシミュレーションとしての重要な要素である「索敵」「補給」「補給線」「戦力の集中」等をきちんと網羅していて、その辺はとても良し。
 ただ、網羅している作品が多岐にわたりすぎで、ファーストガンダム、Z、ZZ、OVAから0080、0083、第08MS小隊、小説、映画から逆襲のシャア、サターン用ゲームガンダム外伝3作、更にアンソロジー本の「MSサーガ」に掲載されていた、ことぶきつかさ氏の漫画までネタに(アムロVSガトー先生の戦いの、アムロの台詞がそう)してしまっている。はっきり言ってマニア過ぎじゃないかと思う。
 ゲームならではのゼロ・ムラサメ君登場や、外伝では「持っていかれちまってる」ので出てこなかったマリオン・ウェルチ(何故か小松屋内ではマルチと略称される。何故だ)も出るし、キャラのサービスは満点。
 ただMSがまだまだサービス不足で、アクトザク、ペズンドワッジ、ガッシャ、ギガン、ガリバルディアルファくらいは当然のように出して欲しかったし、キケロガだけは無理矢理出して欲しかった。赤いリックドムやドズルザクくらいは出て当然だよ。赤ドムが居るんなら手のひらから墜死エンディングも欲しかったね。
 個人的意見だけど、ジオン側最重要人物は間違いなくノイエン・ビッター少将。この方居らずして、初期の地上侵攻はなかろう。能力的に十分且つ少将の広い指揮範囲には、ジオン側プレイヤーは相当助けられているはず。
 総合的に言えば、相当に遊べる代物ではある、けど、それはガンダムワールドと言う作りぬかれた世界が既に存在していたからであって、ガンダム以外の作品ではここまで作り込めなかったと思う。
 まあ、誉める点も文句を言う点も多いが、何はともあれ作り手さん達に感謝。

 ひみつ戦隊メタモルV 23日

 MARICAの所に書いた「リップの子孫説」はたやすく崩壊。ゴレンジャー以外のひみつ戦隊ってメタモルVだけだねそう言えば。
 俺的に言うと遠藤節弱し。
 全6話、きっちり3時間で終わるのは潔くてよし。ただ、スタッフがMARICAで精神的に疲れすぎたのか、明るい方面を目指そうとして、ちょいとこけているような気がする。ラスボスとの会話等で遠藤節が若干空回りぎみ。
 でも、遠藤さん以外じゃ絶対作れないゲームには、十二分になっている。オマージュというか、ファンへのサービスか「カラード特性Aランク!」に「ニヤリ」としたプレイヤーが沢山居たに違いない。
 戦闘が、負けない代わりにやや単調なのが無念。バグるのは洒落にならんので不許可。
 遠藤氏の味ってのは「日常に非日常を持ち込み、その非日常側から日常の異常さを告発させる」っていう所にあるんじゃないかと思うんだけど。どうだろう。
 文句ばかり並べてしまった気がするが、プレイヤーを掴むパワーは尋常ではなく、実際プレイさせた全員を何がしかハメた恐ろしい品でもある。俺も音楽集買っちゃったし。
 キャラデザはおなじみのキノッピーこと木下崇氏。デビュー作グリフィンからフリルに取り付かれている氏のネタを掘ると、エルフのパスワードやらタニスやら色々出ちゃうので気の毒で封印。

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