SS97年中盤

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5月

フリートークスタジオ 9日

 ラジオのパーソナリティを演じるゲーム。瞬間的に選択肢を選び、トークを進める。今までと違った方向性を狙ったなかなかの意欲作。新しい事をやろうとしているのは大いに評価できる。
 のだけど、テキストが寒くて脚本が駄目駄目なのが非常に勿体無い。折角マリ姉を起用してもあの台本じゃね。
ゲームには直接関係ないけど、マリ姉の一人二役の演じわけは完璧、流石。

キューブバトラーアンナ未来編 23日

 アクションパズルなんだろうか。手元にあるキューブ(各面に画像が張ってある)を回して、目標の画像に当てはめて完成させていく。攻撃エリアの所にキューブをはめると相手に攻撃で、手元で揃えてから当てはめると攻撃力アップ。
 やりゃ解るけどえらく単調。理由は速攻かけないと殺られるから。のんびり揃えてなんかいられないよこりゃ。アイデアは悪くないんだけど、活用方法が良く無い。惜しいな。

SKULL FANG 30日

 アーケードからの移植。シューティングでは珍しくコマンド技を採用している。同様なコマンド技は、ツインイーグル2が採用している。後他にあったっけ?。
 また、スクロールスピードを調整できるスロットルも採用。スクロール速度調整は(ちょっと違うけど)タイトーのワイバーンFOや、メーカーは忘れたけどアルファックスZなんかも採用している。
 スロットルの方は上手に使えばボス戦が有利になるけど、コマンドの方はイマイチ使い切れていないと思う。結局バレルロールで回避にしかゲージ使わないんだよね。イオンロールは止めに使うけど。敵の姿を偵察衛星スカイアイズで捉えた時、モニタの下に「LIVE」って出るのがいいかんじ。
 なおサターンモードはステージが1面追加され、ヨトゥンと戦える。俺としては、初代空牙のおっさんパイロットの方がしっくり来るので、あのままが良かった。

スリーダーティドワーフス 30日

 横アクション。3人のドワーフを切り替えながら戦う。
 OPからぶち切れていて、3人の武器がそれぞれ、ショットガン、野球のバットとボール、ボーリングのピンと球。ショットガンはいいとして、なんだその野球だボーリングだってのは?。まあいいや、内容はそれどころじゃない大馬鹿ゲームだから。
 左右の敵は殴って倒すが、画面奥の敵は攻撃方法が変わり、ショットガンで撃つ、ボーリングのピンをなげる、バットをなげるという風に変わる。ね、馬鹿でしょ?。しかも特殊攻撃が「ショットガンで撃つ」「ボーリングの球を投げる」「ボールを投げ上げてノック」だって、その上最強の攻撃が、キャラ選択ボタンを連打して出せる「3人の大喧嘩」。
 敵もトージャム&アールを上回るヤバさで、特に「裸になることで羞恥心を捨て去って最強になった忍者」と「ミュータントベビー」は発禁もの。忍者なんかちんこの所に黒で修正入ってて、修正と本体とは微妙にずれて別に動くの、爆笑。
 なお、攻撃モーションの戻りをキャラ交代ボタンでキャンセルする事が出来るので、これを使うと楽になる。使わなくてもクリア可能だけど。最終兵器が「弁護士」ってのも大爆笑。

ディ・ザード 30日

 OPでまず失神。歌に慣れていない子に、なんであんなに高音域で難しい曲付けちゃうのかな、とか思ったら作曲は葉山の兄ィらしい、容赦無いな。OPが兄ィの作曲かはわかんないけど。
 ポリゴン格ゲーとして見た場合、三角飛びや天井蹴り、サイドステップ回り込み等々様々なアクションを取る事が出来るが、それを一切無視してゴリ押しした方が楽で強いという、複雑な格闘ゲームに有りがちな失敗をしている。
 ストーリーは全キャラクリアしても意味不明だし、バランスは良く無く、実に消化不良。はたして予告通り続編は出るのかね。頑張れスタッフ。

6月

マクロス・愛、おぼえていますか 6日

 横(?)シュー。超ド級オタクゲーム。
 映画で見られなかったプロメテウスやダイダロスの顛末、変形後は腕が縦なので画面も縦に方向転換する面、武装の無いVF−1D、背景で空戦するマックスとミリア、歌がフルコーラス終わるまでに倒さなくてはいけないラスボス。どれをとってもドマニア。あげくに「つじつまを合わせてグラージを出すために、リガートの色はあえてTV版のまま」という有り様。もう行くところまで行ってる。
 マクロスが好きなら必携で、好きでないなら要らないね。シューティングとして見た場合、難易度も低いし、普通の人でもクリアできるし、その辺は良し。佳作。

太平洋の嵐 13日

 手におえない。作戦級シミュレーション。
 キャンペーンで開戦から終戦まで戦い抜く。生産には資源が必要で、資源は南方から本国に輸送、その後やっと生産という細かさ。いや、面白いんだけどさ、あまりに時間がかかるので、俺にはとてもプレイできない。
 パソコン版はもっと面倒だったというから、想像を絶するモンスターゲーム。怪物という点では「レッドサン・ブラッククロス」に「エスコートフリート」をプラスしたくらいでかい。
たまに開戦直後、ハワイの機動部隊が日本近海まで来る事があり「きっとこれハルゼーだ」と笑ったという逸話を聞いた。俺もそう思う。
 おまけの軍人手帳の出来がめちゃくちゃ良い。

マジカルドロップ3 20日

 ほぼアーケードと同じ。連鎖受付時間が伸びて攻撃力が落ちたので戦いが長引く。好きなら、安定した作品なので持ってて損はない。
 俺的にはテッサの「マジドロサタンちゃん」の方がイカス。「ねえジャッジメント、ジャッジして欲しい事が有るんだけど」「何?」「白と黒どっち?」「・・・・・白」「ムキィーーーー!」の下りは爆笑。白より黒ォ!!。

MARICA 20日

 遠藤節炸裂!Aランクサンダーの直系の子孫のサイキックバイオレンスRPG。
 自分が「普通の人間ではない事」が解ってしまった少女が、社会から追われながら、その社会、いや、「愛する人達」を守るために戦う。その力故に疎まれるという設定は、Aランクサンダーの匂いがする。
 とにかく人間社会の問題点のテロ、人種差別や、人食い、暴力、洗脳等々、ごつい面がひたすらにクローズアップされる。「貴様ら!目をそらすな!逃げても避けても、貴様の目の前にそれは有るんだ!自分で解決しろ!!!!!」という遠藤節の根底はそのまま。敵ボスのトゥルーマンの濃さも尋常ではない。
 色々問題点は有るし、行き詰まるのを防ぐために「考える」コマンドが充実しすぎているので頭を使わないというものあるが、それ以前に「頭ではなく心を使う」ので、別にいいや。
 なお、木下崇氏の設定画より、スタジオでリファインしたゲーム中のグラフィックの方が綺麗というのは、公然の秘密だ。
 ところで秘密といえば、もう一つの先祖であるシルキーリップは、その子孫が「秘密戦隊メタモル5」という名前になったらしい。みんな!これも遠藤節だ、覚悟せよ。

政界立志伝 27日

 もう単純な双六。頭を使う要素は皆無。
 悪事がバレても、政界に復帰できるという点は実にリアル。
 悪い事をしていると、エンディングで細川隆一郎氏に「貴様は政治家のクズだ!」となじられるのは笑える。大丈夫、そうじゃない政治屋なんて今の日本に居ないから。

MrBONES 27日

 ぐはぁ(吐血)なんでこんなにハイセンスでイカしたゲームがコンビニ専売なの?今からでも遅くないから店頭売りしてよ入交さん。

クレイジーイワン 27日

 すまぬ。クリアしたのは吉武なの。炎の3Dゲーマーだけ有って、初プレイでクリアしやがった、おそろしや。
 広いフィールド走り回って敵と戦うゲームはそれなりに有るけど、こいつが一寸珍しいのは「ボスとサシで勝負」がメインという事。1面に中ボス級のが3〜4体いて、そいつら1人づつと勝負なわけ。難易度はそれなりみたい。
 問題は、主人公の乗る「スティールコサックパワースーツ」が「乗ると極度の精神ストレスで発狂してしまう」という事。ガサラキの先取り?(爆)。普通は訓練とかで解決するんだろうけど、このゲームにおいては「乗ると気違ってしまうなら、最初から気違いのパイロットならオッケー!」という素晴らしい解決方法を取っている。なるほど、それも正解だ(笑)。
 んで主人公のイワン・ポポビッチ元ロシア陸軍中佐(良い名だ)が素敵な奴で、敵を倒してくれれば好きな物を何でも、って言われてすかさず
 
 「中古のアメ車!」
 「中古で良いのですか?」
 「???うん」

 そう、彼の頭の中には「新車のアメ車」というものは存在しない(笑)

 「隊長、欧州ブロックが敵の襲撃を受け、被害が拡大しています」
 「んあ、そう」
 「歴史上の重要物が次々と失われています」
 「ふーん」
 「ピカデリーサーカスも、凱旋門も、大英博物館も!」
 「それが?」
 「議事堂も、エッフェル塔も、それとユーロディズニーランドも・・・」
 「何ぃ!!!!!!よーし、待ってろミッキー!今助けに行くぞ!」

 やっぱり気違ってる方が楽しい事は多い。俺もあんたみたいに生きてみたいよ、隊長。

7月

サンダーフォース5 11日

 もう何も申す事は御座いません!

 今までサターンでテクノソフトのゲームを買って泣いていたのは無駄では有りませんでした。その積み重ねが、

 やっと昇華しました!

 2から4を持っている御仁はもう何も言葉は要りません。
 持っていない貴兄には、血を吐いてゴールドパック2本セットで我慢してもらう事としましょう。
 俺の拙い筆力では、この作品に対して語る事は出来ません。ごめんなさい。見ると目が潰れるほど美しい物を、どう「美しい」か語れというのですか?。

DOOM 11日

 ぐばっ(喀血)誰だ俺のサターンをSFCにすりかえたのは。32Xの方がマシ。

バルクスラッシュ 11日

 悪ぃ!もっと早く買っとけはよかった、メンゴッ!。
 立体空間の中を変形ロボで戦い飛び回るという、見慣れた気がするが実は非常に数少ないゲーム。ハドソンという事で敬遠していたのが悔やまれる。
 特徴というかウリは、爆風で敵をつなげてぶっとばす「連爆」。単一で倒して数百数千の敵も、連爆で万単位のスコアに変わる。これがかなり気持ちいい。難易度も低く、大抵のボスが飛行形態で飛び回ってミサイル撃ってれば倒せるのでラク。幼なじみの少女がラスボスで、絶対にぶっ殺しちゃうという無慈悲なストーリーは大変によし。というか、主人公からしてナビをとっかえひっかえする浮気性男なので、幼なじみといわれてもあんまり愛着わかないなぁ。
 なんだかんだで全ナビクリアしちゃったから、面白かったと思う。一番気に入ってるのは、ミッションクリアまであと1ポイントという時に変わるBGM。これが実に盛り上がるしノリが良い。
 欠点は、壮絶に格好悪い自機。飛行形態もパチンコみたいでトホホ。

悠久幻想曲 18日

 前作エターナルメロディのシステム上の問題点を改善しプレイアビリティを向上させ、恋愛より友情を全面に押し立てて制作されたらしい「育ベンチャー」第3弾。
 今作をプレイしたユーザーのほとんどが、WHとEMをプレイしていないのが、良く分かる。特にオフィシャルサイトでの人気投票で。
 Mooさんのキャラの書き分けもどんどん出来なくなってきていて、好きである故により悲しい。俺が一番イカスキャラが男のアレフ君というのが、なんというかアレ。「取りあえず飯を食いに行く」という行動パターンに俺は胸を打たれた。アレフいい奴だし。
 人気は上がったが作品ではなく商品に成り下がった。勿体無いね。

風のリグレット 18日

 これを買った翌週の日曜日、一気にプレイしてリグレットエンドに至り、もう2度とプレイできなくなりました。
 いや、駄目なんじゃない。俺は野々村君に同化してしまい、俺=野々村で、野々村は泣きながら留守電の前で泣いて。んで、野々村の人生は俺の人生で、野々村は後悔して泣いてるから、俺も後悔して泣いた。 一度きりの人生だからやり直しはきかないの。 だから泣いてる野々村=俺、もうそのまま生きて行くしかないの。
 さて、他で全然言及されてないけど、このゲームは言うまでもなく音だけのゲーム(ゲームと呼べるかどうかの論議はこの際除外)だけど、ここで俺が注目するのは、一つの感覚を殺す事によって、もう一つの感覚を呼び覚まそうとしている事。
 人間って例えばさ、体温と同じ温度の水中で、耳栓して、呼吸できて、目を塞がれて五感奪われてる場合、自分の記憶から感覚を引き出そうとするのよ。これ内覚っていうんだけど、このゲームのやってる事ってまさにそれなの。
 あの音、あの香り、あの味、あの暑さ、そしてあの風あの記憶。視覚を殺す事でどんどん浮かんでくるでしょ、みんな気づいてる?このゲームって個人向けにカスタマイズ済みで製品になってるのよ。これやったことあるソフトって前代未聞なんだぜ?駄目か、駄目なのか。
 飯野氏!俺は応援するぜ!、色々(起用の経緯とか)あったけど、俺はあんたの才能と「レジスタンス」に賭けた!。
でも野々村っていうと、「いいとも青年隊」が出てくるのが俺も歳だな。すーぱーひとし君。

セイント・テール 25日

 神の御加護は有ったらしく発売決定。
 セイントテールになって泥棒するゲーム。盗むアクションシーンは、元祖ドラゴンスレイヤーと似ている。
 ゲームとして遊ぶにはあまりにもマニアすぎ、とてもお子様向けとは言えないが、無理矢理お子様向けにしようとして失敗した気配が見え見え。そもそもプラットホームがサターンの時点で大敗北。簡単どころではなく、ゲームオーバーになる方が難しい数字パズル、予想外に難しい古典のLCDゲーム等々破綻度は十二分。特定の場所に行かないと発生しないイベントもヤバイ。
 とはいえ、朝起きて飯食って学校いって、帰りに教会によって依頼を受けてイッツショータイム、仕事をこなして寝る。という芽美の生活シミュレーターとして見ると、結構リアルなのかも知れない。
 CDに入っているテキストとスクリーンセイバーは、制作チームの想いの結晶だろうけど、これで完全にこのゲームがマニア向けなのがバレる。アクセス頻繁に入ってむかつくし。

フルカウルミニ4駆スーパーファクトリー 31日

 変な日に出たね、株主総会対策?。
 ゲームは、セッティングだけで勝負するレースゲーム。パーツの種類が沢山有るけど、本物やってる人に言わせると全然足りないそうな。結局限界ぎりぎりのところでセッティングしないと勝てないので、レースはコースアウトリタイアかぶっちぎりの勝利のどちらかになる。
 やりこむと面白くなりそうなんだけど、実在しないパーツが強すぎるためやる気がそがれる。ところで、俺の家で埋まっている「ガンブラスター」のボディをどうしよう。

8月

ラストブロンクス 1日

 本編はほぼアーケードそのまま。おまけディスクのせいで評価を落しているという珍しい作品。
 はじめて触ったサターンでここまで出来てれば上出来だけど、それ以前に必死に頑張ってライブラリを熟成させていったCS研やCRI、シムスの人達の努力があっての事だから、偉いのはその人達。
 ゲームは、折角クリアしてもストーリーがイマイチ解らない。おまけの出来は格段に悪く、センスも悪いしアクセスも多く、いいとこなし。

テラクレスタ3D 8日

オープニングはインターレースの1/60で非常に美麗。ところがゲーム内容は、敵を撃って弾を避けるだけの、シンプルでは済まされない無い出来。まあ、ゲームの本質なんてこんなもんなのかも知れないけど、それにしてもこれを発売しちゃうなんて凄い。
 技術的には十分色々やってるんだけど、敵を撃って弾を避ける以外の要素の演出を全部カットしているので、淡々とプレイするにも苦痛が伴う。おまけにボス面は半端な後方視点で操作性低下、これはヤバい。曲がなまじ悪くないだけにより効く。
 テラクレスタとパックなら倍売れたと思う。テラフォースは要らないぞ。ああ、マグマックスやりたいなぁ。

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