| Rez 1週目を終わらせないと楽器やシーケンサーとして使えないので、取りあえず1週はすること。 さて、フリープレイ可能になってから、初めてこのソフトは完成品として評価対象になる。クリアしないと未完成なわけだが、その過程においてゲームをプレイヤーに理解させ覚えさせ、クリアと共にプレイヤーとゲームが同時に完成する。プレイヤーを選ぶのではなく「プレイできる部品にしてしまう」という、非常に野心的な作品なんだが、案の定出回りは悪かったようで、評価を聞いたことが無い。 基本は、照準を動かして敵をロックオンして撃つ、敵弾も撃ち落とす、弾の撃ち逃しがダメージ、規定回数ダメージを受けると死亡。要素はこれだけ。 しかしここに「曲と効果音と効果音を合わせるタイミングと、その為に計算され配置された敵。これらが作り出す不思議な音楽性」が見えてきて、これが頭の中で麻薬になって、いかに自分なりに楽しく綺麗に演奏するか、という方向にゲーム方向が変る。こうなると、原曲がいいだけにどんどん深みに特攻、とまらなくなる。 また、あえてワイヤーフレーム調で描かれた画面もいい。記号的表現に徹することで、画は重要では有るけど一番じゃないよ、と自己表現して、プレイヤーに「主役は音である」と意識させるわけ。 面白さを文字で表現するのが大変難しいのだが、以外にもこのゲームのTVCMでやっていた「トイレのドアを叩き合う内に、次第にビートを刻み始める」のが非常に分かり易く的を射てる。この、ゲーム内での、プレイヤーとゲームとの「音のキャッチボール」がキモ、ゲームに合わせてやるもよし、自分なりのアレンジを加えてもよし。これカナ?。 |
| レンタヒーローNO1 結局この作品も「2は駄目」という定めから逃れられなかったみたい。スパイクアウトのグラフィックエンジンを流用して期間と経費を削ったりと努力はしてるようなんだけど、いかんせん時間が全然、無かったらしいのが伺える。まあ昔、「上の了解は後でなし崩しに取っちゃえばいいや!」と外注に出したらその会社が潰れちゃったので、レンタ2の野望が潰えたという生臭い噂があるだけに、出ただけでもマシだったのかもしれんけど。でも、ことこのゲームに関してはユーザー側が過度の期待を抱いていただけに、中途半端では許されない。ところが中途半端で出ちゃったんだよねぇ… 内容は、ちょっとカットした部分で納得いかないのが多い。ネギとトマトさんのとか、10円でゴミ捨てを依頼されるのとか。庶民の味方レンタヒーローっぽいのが軒並み削られてる。一番頭来るのは、デパートのバイトのやつ。一度負けて、子供の声援で体力が完全に回復するあのイベントは、お約束ではあるけれど涙が出るほど好きだったのに… ああいった細かい仕事が軒並み無くなったので、ストーリーが非常に希薄。全体的にボリュームが足りない。やっぱ金と時間が無かったんだろうね。良く知らないで雑誌の煽りにウカウカと乗った連中にも災い有れだ。 |
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