買ってしまいました。

なにをって?



Faith/stay knightですよ。



Fate/stay nightをパクったリスペクトしたことで話題騒然だったアダルトビデオ(DVD)。
しかし発売から二年も経てばすっかり人々の記憶から消え去り、
新品が定価の1/10の値段で某オクでは落札できる始末。
そんなこんなで手に入れたこの元・話題作。
今さらの感もありますがレビューしてみようと相成った次第。



では、微に入り細に入りこまかくツッコむ、
「重箱のスミをつつくような、未婚の身で姑みたいと言われたほどごはんは米粒ひとつ
ホントに残さない本文もこれくらい長ったるいよ」レビュー、始まります。
コンセプトは、「このレビューだけで作品を見た気になれる」。




……の前にひとつ。
比較対象として面白いので、いくつか型月の絵をのせてしまってます。
お怒りの方は型月にチクる前に、「消さないとチクるぞ」と脅してください。消しますから。








さっそく、まずはパッケージを見てみましょうか。



しょっぱなからムダに力が入ってます。
この三人がヒロインというか、Hする女優さんたち。
服装から判断すればセイバー役、凛役、イリヤ役でしょう。


あれ……? 正ヒロインの一人が足りなくね?


桜さん、こんなとこまで出番が不幸な人です。
つか桜だけなら、また「人気投票5位に入れなかった厳しさ」とか言うとこですが
ライダーも入っておりません。Fateルート準拠だからでしょうねおそらく。
しかし、

Fateのお色気担当コンビを二人ともはずすとわっっっ……!!

ところでホロゥの花札で、桜イダーの二人をクリアすると出てくるイベント絵で
お色気担当の二人が入浴してないことに少し怒りを覚えたのはジブンだけですか。





ちなみにこのパッケージ、外側のビニール袋の封を切ったら

そのままズルリと落っこちました。

どうも他のサイトのレビューを読むと、これがデフォルトのようです。
裏側のパッケージはHな画像がほとんどだから、パッケージだけ取り外せるように
こういう仕様になってるんでしょうか。と好意的な解釈をしてみる。
でもこれ、別々だと絶対失くす……。とりあえず手動でDVDケースの中に入れました。





ちなみにDVDのレーベルには、セイバー役の女優さんの写真がついてます。なんか細かいです。
たしか本家のサウンドトラックかなんかのレーベルが、セイバーじゃありませんでしたっけ。








さあ、いよいよ中身です。
そうそう、これパッケージには190分と書いてありますが、実際は120分ちょっとです。
普通ならダマされたと思うところですが、ジブンは気にしない。

こんなの190分もあったら、ツッコミ用のハリセンが足りません。

いやもう120分でも充分不足ぎみなのですが。




余談ですが、アダルトビデオらしく120分の半分以上はHシーンです。
皆さんがレビューで見てる、あの恐ろしいシーンはほぼ凝縮されて詰まってます。
なんとも空恐ろしい話です。






では再生。ポチッとな。



まず出てくるのはもとい蘭。
横顔ではよくわかりませんが、かなりその……なんだ……ビミョーな顔。
なんつーか、イラスト描いてて目鼻を描く場所失敗した時みたいな、そんな感じ。



そして、知らない誰かの声で聖杯戦争の簡単な説明が入ります。
どうも内容と服装からして、言峰役の人のようです。

「たったひとつきりの聖杯を奪い合う、殺し合いだ」



昼間の屋外で何を物騒なことのたまってくれやがりますかこいつは。



ちなみに本家の聖杯戦争では、「お日様が出てるうちは戦っちゃダメなんだから」という
イリヤの言葉に象徴されるように、通常の戦闘が昼間に行われることはほとんどありません。
Fateルートでは学校での鮮血神殿と、あとアインツベルンの森のバーサーカー戦くらいでしょうか。
しかしこのビデオでは、撮影の都合だかなんだか知りませんが
昼間に外で戦闘するのが基本形。

違和感バリバリ。魔術の隠匿? なにそれ、おいしいの?





言峰役の人のセリフの時に出てくる、サーヴァントのカード。



ムダに細かい。




つかここまで細かくなくてもいいよ。



これ、本家TYPE-MOONの



これのパクリ。(プロローグの一番最初のとこ)
ちなみにロゴをパクったのがこちら。



これだけでも、型月が訴えたら確実に勝てる手応えを感じます。








もうここまでのわずか5分にも満たぬ間に、これだけのツッコミが。
誰かツッコミの人を連れてきて、助けてください。すでにハリセンの弾数不足。
しかし、この悪夢はまだ序盤でしかなかった……!!





言峰っぽい人
「君も魔術師なら、とうに覚悟はできていよう。
 答えを聞こう! 間宮ゴロー!」



ぎゃああぁぁあぁぁぁあああぁぁぁ!!!!!!!




なに!? なんなの、この中年オヤジとブタのすじ肉を百年間ぐらい煮込んで
合体事故のあげくオレ外道シロー今後トモヨロシクみたいな存在!!?



顔が歪むと余計気持ち悪いです。
なんか加齢臭が漂ってきて顔を背けたくなる錯覚。吐き気がしそう。
……実際に存在する男優さんつかまえて、こんなことを言うのは失礼極まりないとは思ってますが……
しかしアダルトビデオとはいえ、仮にもDVDに出演する人間であるならば、
顔の造作以外の部分でもっと頑張れることがあるんじゃないのかなあ。
ダイエットするとか、眉ぐらい整えるとか。
少なくともこのキモさは、絶対DNAだけのせいじゃありません。




あの、美形という描写こそないものの、無愛想だから普段はちょっと硬質な感じがして、
だけど笑うととても可愛い童顔な士郎の面影はまったくありません。
これを見て心を癒されましょう。



本家士郎。ちなみに笑うとこんなん。





つーかこの間宮ゴロー、士郎というより

チョウチンアンコウのマミヤくんの方がまだ似てる。



「南国少年パプワくん」に出る、チョウチンアンコウのマミヤくん。
毎回出てくるたび皆にナベにされる。






さてゴローさん、本家の士郎と同じく戦いに乗り気じゃありません。
しかしこいつが言うと、人を傷つけたくないからじゃなく臆病だからに聞こえたりする。

「そんな理由で人を殺すなんて……!」

後ろから蘭さん登場。

「殺すわ。じゃないと死ぬよ」

蘭さん、これだけ言って去ります。え、それだけ???






そして縁側で悩むゴロー。これに蘭の、サーヴァント召喚詠唱が重なります。



構図はアニメOPにあった、コレ。



わりと構図やら何やらは忠実に再現してあるとこと、
まったくこだわってないあたりがあって面白い。
遠坂邸はかなり力入れて部屋の内装にまでこだわってるのに、他の場所は全然なのはなんでさ。







蘭のサーヴァント召喚。



んで、元がやっぱりアニメ。



やたらCGに力入ってます。
そのくせ女優さんのセリフは棒読みです。
つかこの人、全般通して投げやり口調でしゃべるので、凛の快活さは期待するな。
あと、



女優さんの顔のアップが、造作のせいもあいまってホラーちっく。





そして軽く、作品中のダイジェストが流れ、さっきのロゴが出て、メニュー画面。
ついでチャプターの画面を見ると、一層くじけます。



ブロックタイトルパクられたーーーー!!!!!!
ブロックタイトルはなあ、ブロックタイトルは、ただのタイトルじゃねえんだよ!!
そのタイトルを聞くだけで、目の前には、あの美しい士郎とセイバーの光景が!!!
(背中丸めてむせび泣き)

ちなみに本家では
「白い呪眼」――イリヤに浚われて、城で「わたしのサーヴァントになりなさい」と言われるシーン。
「ボーイ・ミーツ・ガール&ガール」――1回目の魔力供給。廃墟でのH。
「守りたいもの」――公園でギルと戦い、カリバーンを投影するもズタボロになる士郎のシーン。
「願い」――その後立ち上がり、ギルを追い払う。「私の鞘だったのですね」のシーン。
「手に入れたもの」――その後、自室でセイバーに告白しながら、彼女が欲しいと言うシーン。Hの前まで。


ううううう……ファンの感動になんてコトをーーーー。






そんなわけでプロローグにすらいかず、もう力尽きそうですが、
始めたからには最後までやらないと。
次からやっとプロローグです。












さっきの、蘭の召喚シーンからスタート。



ところでこれ、もしかして召喚呪文詠唱は後で声をあてたものかもしれません。
女優さんの口の動きが、詠唱と合ってないような気がするんですよね。
そういえばアダルトビデオでは女優さんのあえぎ声を後で収録して入れることもあるという
心の底からどおでもいい雑学がジブンの中には入ってます。



そして召喚されたサーヴァントがこれ。



ヒ○シだーーーーーー!!!??


お笑い芸人のヒ○シでしょう、どう見ても。
そーいえばあの人、先日ネギま!実写版の高畑先生役やってました。
世界は謎だらけ。




んで、蘭とアーチャーことアーチの会話。
ここらへんは、本家のプロローグの凛とアーチャーのセリフをなぞっています。

「わたしが聞きたいのは、貴方がこのわたしのサーヴァントかってことだけよ」
アーチ「お嬢さん」(アクセントは「さ」)

発音ヘンだよ……orz マジでホストみたい。



細かい部分以外、ほとんどまんまの会話を繰り返した後。
「私もサーヴァントだ、呼ばれたからには主従関係は認める。
 だが、それはあくまでも契約上の話だ。
 共に戦う相手として相応しいか計るのは別……お嬢さん(アクセントは「さ」)」

「じゃあ貴方はどうなの? 強いの?」
「それなら問題あるまい。私は君が呼び出したサーヴァント。最強でないはずがない」


……えっと。話通じてないんスけど。
たった今、相手の実力をあなどった後、その相手が呼び出したから最強ってどーゆう理屈。
(もちろん本家では、凛が令呪で「わたしの言うこと聞け」をやった後なので、
アーチャーが凛の実力を認めてからのセリフとなります)
てゆーか、その「最強でないはずがない」って、さっきも言ったよね??

どうも気に入ったセリフを使うのに懸命で、話のスジとかは飛ばしてる模様。






線路脇で戦う、アーチとランサーもどき。

いえ、もどき、なんて曖昧かつランサーに近い呼び方はやめましょう。つーかこいつの武器、



ハルバートじゃん。

そういうわけでこいつは、「ハルバート」のクラスのサーヴァントのようです。



意外にもアーチの方が優勢で戦いは進みます。
なんか、推理ドラマで犯人に襲われた被害者のようなへっぴり腰で、
打ち合う素振りを見せながら退却するハルバート。



コインパーキングで戦う場面は、シュールかつ滑稽。
つーか簡単に武器落とすなよ。



素手のハルバートを追いつめたアーチ。
しかし突然、顔を隠して逃げ出します。
なんとパーキングの向こうには、偶然通りかかった間宮ゴローが……!
目撃者を消すため、ハルバートは追いかけます。
素手のままで。






家に逃げ帰ってきたゴロー。
最速のサーヴァントが殺すつもりで追いかけて追いつけなかったのか、とか
細かいことを気にしてはいけません。
こいつランサーじゃなくてハルバートだし。



逃げ切れた、とホッと一息つくも、ハルバートは上から登場。
ゴローが動いてないのに思いっきり姿を現すあたり、
「見えてなけりゃ痛くなかろう」というランサーの心遣いは忘れられている様子。




へっぴり腰のまま、ゴローを土蔵へ追いつめるハルバート。
ゴローの口からもれる悲鳴。
「うわひゃぁぁひあぁぁぁ!」

よし! オッケーオッケー。
俺はこいつを主人公とは認めねえ。

士郎は一度だって……一度だって命の危機にこんな悲鳴をあげたことはっっ……!
主人公の条件の一は胆力です。今そう決めた。





そしてなじかは知らねど、いきなりセイバーセーファー召喚。



んで、こっちが本家。



ここで、あの名セリフが入ります。

セーファー
「―――問おう。貴方が、私のマスターか」



セーファーの人の顔はこんな感じ。



この面子の中では、おそらく一番可愛いというのに異を唱える人は少ないでしょう。
唯一、まぁまぁ見れるレベル。声もそこそこ可愛いし。
ビックサイトの4階にいたら、フツーにカメラ小僧が寄ってきそうな。
ただ、セイバーではないのは言うまでもないですが。日本人だしなあ。



服は、ちゃんと頑張って作ってあります。しかし。



テカテカ光ったエナメル質が、まるで女王様のボンテージ服です。


なんでしょう、普通の布じゃ、あのデザインは作れなかったのか。
それとも目立つようにテカテカの素材を使ったのか。
謎は深まるばかりです。





このへんも、士郎のセイバー召喚シーンをなぞっています。

セーファー
「サーヴァント・セイバー、召喚に従い参上した」

え……今、セイバーって言った!!?

貴女はセーファーです。セイバーではありません。
決して、金髪緑目の、小柄で頑固で生真面目で、自分の人生を国に捧げてまで王様がんばって、
でも素顔は可愛いもの好きでおいしいもの食べるときにとろけるような笑顔を浮かべる女の子という、
ギャップ萌えがステキな騎士王様ではありません。


つーか一緒にすんな。


この時点ではここまで言うことないのですが……理由は最後の方でわかります。





ちょっと発音がおかしな契約の言葉は続き、ゴローは左手の甲に痛みを覚えます。
そして発現した、ゴローの令呪。



赤マジックで描いてあります。

ちなみにこれが、蘭の令呪。



やっぱりマジック。


つか、この作品のジャンルがアダルトビデオということも手伝って、蘭の令呪は
ひわいなマークにしか見えません。












蘭の部屋。十年前のことに思いを馳せています。
本家で言えば、プロローグの最初のあたりですね。



蘭の持つ宝石は、プラスチックかガラスにしか見えません。



まあこれっぱかしの規模の作品に、たとえジルコニアでも
本物の宝石を持ってくる(特にこのサイズ)というのは無理ですからそれは構わない。


そして十年前の、蘭の父親。



時臣が草場の陰で泣いています。


この作品はZeroの発売前ですから、時臣のビジュアルなんてまったくわからないのですけども。
だからって、こんな、単身赴任の中間管理職のおっちゃんみたいなのにしなくても。
後ろ姿でわかりづらいですがメガネもかけてる。




そこにやって来るセーファーさん。

「戦いに来たわけではない。力を借りたい」

力を借りる理由は、回想シーンでゴー。



見よ! これが不可視の剣だ!!!


……いや、まあ、ねえ……。そりゃ本家でも、ほとんど見えないことになってますが……。
安上がりで良かったね。



ところでこのセーファー、鎧がありません。
ずっとこんな調子で、武装はしません。
たぶんゴローの魔力が足りないのでしょう。あんな顔の男に召喚されたばっかりに……。



戦いの相手は先日のハルバート。
戦いの最中にいきなりゴローが



なんでいきなり横から出てきてかばうのさゴロー。
セーファーピンチでもなんでもなかったのに。



この隙に、セーファーがハルバートを斬り伏せます。
裂帛の気合、というより悲鳴のような声をあげながら。
んで、



こういう理由らしいです。
でも、
「傷の治療は出来ても命は救えない」
ってどういうことでしょう。
フツー、傷が治れば命を救ったことになるんでないの??
あと、どう見ても



ゴローに刺さってないしコレ。




そんな数々のツッコミを無視し、ともかく瀕死のゴローを助けるために
セーファーは蘭を訪ねた、と。
どうして居場所を知ってたのか、あと遠坂邸の結界はどうしたとか
細かい設定は気にしても詮なきことです。





やたら態度のデカい蘭さん、




「どうして敵を助けなきゃいけない?
 お前のマスターになってやろう。それでいいじゃないか」


これはひどい。

なんかタイころのブログよりさらにムゴい、別人の言葉遣い。
基本、本家以外のセリフは、時には本家のセリフでも、こーゆう言葉遣いになってます。
……気にしちゃいけない。これは凛ではなく蘭なのだから。




本家の凛ならば、なんだかんだで力を貸してくれる優しいお人好しなのですが、
蘭はとっても冷酷な魔術師のよーです。全く頷く気配がありません。
そういや、襲ってきた相手がハルバートだったから、秘蔵の宝石で人命救助のイベントもなかったしね。



セーファー
「だからその力(たぶんゴローを助ける力)を、私に授けてほしい」


「性交による同調か」



性交で能力が同調する、なんて設定はありませんが、これも気にしない。



直後、蘭さんは自分から立ち上がって、セーファーさんの身体を撫で回しはじめます。


待てテメエ、ノリノリじゃねえか。
さっきの渋りはどこ行った。


この後、Hシーンでセーファーさんが「いや……」とためらうと
「いいのかセーファー? ゴローを助けるためなんだろう」


どう見てもノリノリです。本当にありg(ry


このノリ具合、どう見てもセーファーが


身体で籠絡したようにしか見えません。




そして始まるレズシーン。


こんなとこまで、本家踏襲のこだわりが光る匠のワザです。





HシーンはフツーのHでした。全体的に。
……とはいえ、ジブンはこれがアダルトビデオ初体験なので、これがフツーとは誠ナリカと
コロ助みたいに聞かれると、誠ナリとは答えきれません。
人は比較しないと評価できない悲しい生き物、と今週の絶望先生に怒られないうちに次行きましょう。




あ、ちなみにセーファーさんのスカートの中ですが、
ブーツ(素足)と普通のパンツでした。
本家セイバーさんのように、あのズボンみたいなものは履いてないようです。
ああ、ご安心(?)ください。もちろん私服のときは黒ストッキング着用ですから。

まあいっか、蘭なんかこのシーン、ノーブラだし。

おまえやっぱりヤル気マンマンだっただろ。




で、結局このレズシーン、やたらねちっこいディープキスと、
お互いが順番に愛撫でイカせるだけで終わります。


テメエら「性交による同調」とやらはどうなった。





そんなこちらの疑問など知らぬまま、理由もわからないままにゴローは助かったようです。
縁側にやってくるゴロー。



「俺、いったい何をしてたんだろう」
「よく寝ていましたよ。うなされてました」
「なぜだか、全然思い出せないんだよ」
「悪いユメは、忘れていた方がいいですよ」


セーファーさん的に、恩を着せたくないのか、レズをなかったことにしたいのか。

よくわかりませんが、ともかく丸く収まったようです。

それにしてもゴロー、本家と違って何も覚えていないみたいですね。




アンタがケガしたのは頭じゃなくて腹だったと思うんだけど。













突然持ち上げられてるセーファーさん。

持ち上げてる方誰コイツ。
正体は、後ほどまた。


布団で寝ています。おやすみモードかと思いきや、うなされてます。



そしてゴローに対して、アーチの忠告。

「気が付いていないようだから教えておこう。
 セーファーは宝具を使えば自分が消えることは判っていた筈。
 彼女はおそらく、最後まで使う気はなかったのだろう。
 理由は一つ。彼女は自身が消える事より、おまえを守る事を選んだ。
 それを、決して忘れるな」


原作でもアーチャーの良いシーンのひとつです。
士郎だけでなくプレイヤーも、これからの選択の重さ、事態の急迫、
そしてセイバーのことを考えさせられる、とても重要なシーン。
アニメやレアルタでは、諏訪部さんの低い声が耳に染みわたりました。
でもさ、



なぜこんなやさぐれ感100%なのか二人とも。
つーか大事な話なんだから、話してるときぐらいちゃんと相手見ろ。




それにしても、ホントに説明を省きまくってますね。
このアーチのセリフがなければ、原作ファンでもわからない状況ですよ。
むろんFateを知らない人など置いてきぼり決定です。
つーかセーファーさん、

いつ宝具なんて使ってましたか。

あと、

宝具使って負けたんですか。



むしろあの持ち上げられた後、何がどうしてどうなって逃げられたのか、
彼女の行く末よりそっちのが気になります。






公園で、一人悩むゴロー。
そこに近づいてくる一人の影。

「あ、いないと思ったらこんなとこにいたんだ」



全国一千万のロリブルマファンよ、今こそ蜂起の時。



ものすごく脱力系のイリヤイルヤです。
いえ本家を知ってるからこそのイヤな脱力なんですけど。



イルヤ
「負けたヤツなんて殺しちゃえばいいだけじゃん」


この人もなんか、セリフ回しが本家と違う……。


このセリフ、本家では負けたヤツ=慎二なのですが、
こっちの作品では慎二なぞ路傍の石ころほどの存在もなく(つまり出てない)、
なんだか「セーファーを殺せ」と言ってるように聞こえてしまいます。




イルヤの魔眼につかまり、拉致されるゴロー。
暗転。

目が覚めたら、



こんな部屋の中でした。

イルヤ
「本来だったら掴まえた敵は地下室に閉じ込めるんだよ。
 でもそれじゃお兄ちゃんが可哀相だから、わたしの部屋に連れてきてあげたんじゃん」



どう見てもこっちが地下室です。



外が暗かったら誰が見てもそう思うってば。
ちなみにこれが本家のイリヤの部屋。



似せる気があるのはせーぜー電気スタンドぐらい。
ちゅーかせめて、窓のブラインドはやめれ。




以下、しばらく本家のシーンに似せて話が進みます。
しかし今回はやけにセリフが変わってますね。
おおまかな意味は一緒なんだけど、つきあわせて見てみると言い回しは全然違う。


んで、イルヤさんによる「わたしの執事サーヴァントをやらないか?」発言。


イルヤ
「もし断るんだったら、アンタもセーファーも殺す!」


ウワアアアァァァン
イリヤはこんなこと言う子じゃないやーーい!!!


ドスの効いてる、どっかのヤーさんの情婦みたいな声です。
ホントにこれは誰なんでしょう。


そしてイルヤさん、ゴローの返事を待たず、ディープキス。


今、身体で籠絡するのがトレンディ。





キスの後にいきなり場面転換しました。ゴローは縄をとかれて自由の身。
どうやらここからHシーンに突入するようです。



それにしてもこの部屋、ベッドがあり、カーテンがあり、部屋の壁紙も明るく、


どう見てもさっきの部屋よりよほどいい部屋です。


なんで城の主人の部屋より明らかに良い部屋が存在するのか。
逆か。なんで明らかに自室よりいい部屋があるのに、城の主人が使わないのか。





そしてHシーンに入ると始まる、ゴローの激しい言葉責めのラッシュ。

しかし顔のせいか、荒い鼻息のせいか、

「(ハァハァ)ねえ……今どんなパンツ履いてるの……(ハァハァ)」

と言い出さないか、不安でなりませんでした。




コトが終わると、ゴローはイルヤが寝てるのを確認、何も言わずに立ち去ります。

ベッドの上で、

イルヤ
「お兄ちゃんのバカ……」




どこの不倫上司と浮気相手のOLだよ。













さっきのセーファーを持ち上げてたのは
バーサーカーバーザーガーでした。
それにしても逆光の中、とか、ホントに夜に聖杯戦争する気がないみたい。



ゴリラみたいに胸を叩くバーザーガー。



どう見てもイスカンダルの部下の兵士の一人にしか見えません。





にしても、イルヤとバーザーガーのコンビなわけですか……。

想像してみてください。もしも皆さんが家に帰る途中の交差点で、
夜中にイリヤとバーサーカーが立っていたらどうでしょう?



本能的な恐怖を感じます。今すぐここから逃げ出したい。
しかし足が竦んで動くことすらかなわなくなりそうです。


では次。こんなのが道に佇んでたらどうでしょうか。



悪いけど全然恐くない。
まあ、別の意味で近寄りがたいですが。






戦闘準備って何でしょう。作戦とかか。
ああそうか、か。たしかにそりゃつけてないね。




で、ともかく部屋に運び込まれるセーファー。どうも魔力切れのようですね。

ゴロー「アーチは?」

無言で右手を見せる蘭。その手には令呪がありません。

しかし。


その数秒後には令呪が復活しています。


死んでないやん結局。なんだったの今のパフォーマンス。
それともあのシーンを踏襲されてるせいで、我々は「令呪がない」と思い込んでしまったけれども
実際は遠目だから描いてある令呪が見えなくて、「死んでない」の意味で蘭は手を出したのか。
だとしたら侮りがたし、ってとこです。


ともかく相変わらず投げやりで断定的な口調で、蘭にセーファーを抱けと言われます。

「迷っている暇はないの」


さっきさんざんイルヤ相手に好き勝手した男が迷うとは思えませんが。


しかし意外にもゴローは迷っているようで。

「悪いけど雰囲気作りしてる暇はないの」

そして蘭さん、ゴローにキス、ついでセーファーにキス。

「どう、ゴローの味は?」


うーん、ヤな形の原作踏襲だなあ。
で、とーぜんここでHに入ります。3P。




あ、なんでか知りませんが、こーゆーのもありました。


セーファーさん指チュパ。


そういえば某同人誌で、武内御大は指チュパ属性があると聞きましたが、誠でしょうか。
レアルタの桜さんを見ると、真実味が増します。
そんなほとんど関係のないことを思い出しつつHシーンを聞き流す。



ああそうだ、このシーン最大の苦痛は、
ゴローの腹がタプタプだったこと。

……お願いだからもう消えてくんないかなあ。


これ以上ジブンの中の士郎を、醜いコスプレで汚さないでください。


つか別に汚されませんが、この醜悪なコスプレを見せ付けられるのが不快だ。
キャラを好きな人に見せるなら、レイヤーさんも美貌を保てというのが
こーゆうの見てるとよくわかります。




(※後日追加※)
しかしこのゴローが、まさかこんなにはっちゃけたキャラクターになるとは……!!

らき☆すたAV 「きら☆すた」オススメレビュー


正直、これ見てちょっとゴロー好きになったかも。






ちなみにたしか、セーファーの魔力供給のためだったのに
なんで蘭にも挿入してるんだとか
深いこと考えちゃイカン。

外に出してちゃ魔力供給になんねー、なんてツッコミももはや無意味でしょう。



もう魔力供給に見えねーもん。












死んでいなかったのか、それとも回想シーンなのか。
ともかくいきなり、アーチVSバーザーガーです。



ガムをくちゃくちゃ、そのままペッ、と吐き捨てました。
そして背中から剣を2本取り出して、シャキーーン!!



バーザーガー、またもや胸を叩いて威嚇。かんっっぺきにゴリラ。
きっとキングコングの英霊に違いない。



なにこのシュールな光景……。



真っ昼間の和風庭園。
作った方も、よもやこんなのに使われるとは思いもしなかったろうに。
つか、


バーザーガーちっさ!!!


アーチより小さいってのは致命的。やっぱり恐くねえ。




しかしこのなんかよくわかんないサーヴァントに、アーチは負けてしまうわけで。
激突した両者が共に倒れ、アーチが起き上がる前にバーザーガーが背後から……

そんなわけで蘭はどこかにアーチを運び込み、傷を癒すための治療を、

「ない、ダイヤがない」

自分の身体を探してるあたり、どこかに落としたのか。うっかりにもほどがある。

「今から性交による同調を始めるから」

本来、正規のマスターである凛にはそんな必要はないはずなんだが……。
まあ凛じゃなくて蘭だし。
しかしそれを拒むアーチ。



「オレに供給する魔力は残ってないはず。
 仮に、オレに魔力を供給したとしたら、マスター、アンタ死ぬぜ」


そんな設定どっかにあったかな……。
強いて言えば、UBWにて学校でライダーに血を吸われた女の子の魔力がカラッポになってて、
このままじゃ死ぬと凛が言ってたことはありましたが。
そんなきわどいとこまで魔力を絞り出してたのか。
そもそもどこでンな魔力を使ったのか。固有結界でも使ったんでしょーか。
たぶん蘭がセーファーとのレズで張り切りすぎたせいでしょう。



んで、ここからHシーン。
蘭の服がHの間だけ違うことからして、夢とか想像扱いなんでしょう。
なんせ今の蘭は、アーチとHすると死ぬという、どっかの人型パソコンみたいなことになってるし。




なぜか蘭は制服着用でのH。
マニアックな。


そしてクライマックスで。

アーチ「ボクを受け入れてくれる?」


一人称「ぼく」!!?


さっきはオレとか言ってたくせに……。




アダルトビデオのお約束なのか知りませんが、アーチも最後は外に出してました。
しかもゴローが毎回胸元にひっかけてたのと同じく、蘭の胸元へ。

こんなところで同一人物を主張されても激しく困る。




そしてアーチは脱落です。
Hのとき彼が履いてた、黒いパンツの謎を残して。












いきなり「伏せろ! ゴロー!」とセーファーさんの声。
そして爆発音とモノローグ。



よく見たら、ここのゴローも一人称が「僕」。
まあ士郎と別人ってことがよりわかっていいか……(摩耗中)




Fateルートファンならば忘れられない名場面。
セリフ、モノローグ、そしてブロックタイトルから間違いありません。
デートの後、公園でギルに遭遇、士郎が死にかけながらも立ち上がり、
「ごめんな。俺、セイバーが一番好きだ」とやったあのシーンです。
そうそう、ちなみにギル役の人はいません。


そしてもちろん、この後に続くのは……



「私にはわかりました。傷が癒されるのは当然です。
 やっと気付いた。ゴローは私の鞘だったのです」


……………………。
うーん。なんだろう。この、


大切に育ててきた目の中に入れても痛くないほど可愛い娘が
どこの馬の骨とも知れぬ男に孕まされたような気持ちは。


つまりですね、わかりやすく言うと。


いいからテメエ、何も言わず一発殴らせろ。


そんなモヤモヤ。





さてこのシーンで、初めてセーファーさん、ピアスをつけています。
実は前のHシーンとかでもピアスの穴っぽい跡が確認できます。
アーチの人にもそれっぽい跡がありました。なにこのピアス率の高さ。



いやもうなんかねえ……。
別に大人なんだから、ピアスぐらいでガタガタ言いませんよ。
我らが本家の藤ねえだってピアスしてますし。


でもさ。



勝手なイメージだけど。
片方にこんなたくさんあけてるのはヤンキーじゃないの??




セイバーの清楚なイメージが台無し。
ちなみになぜか、反対側は1つだけ。




そして抱擁からキス、Hシーンという流れ。
ところでここ、土蔵、でしょうか?
考えてみれば、Fateの和風建築って衛宮邸と柳洞寺だけだっけ?





ゴローの目がさめれば、そこは布団の中でした。
どおも「夢を見た」の言葉通り、夢だったようです。

ゴロー、傷が痛むから見てくれ、とセーファーを近づけさせ、

ふいうちキッス。

そのせいで本当に傷の痛みで痛がるゴローにセーファー微笑みながら、
「そんなことをするからですよ」




なにこのバカップル。







油断してました。こんなとこにもブロックタイトルが。



これは「手に入れたもの」の後、2回目のHシーンのときのブロックタイトル。
しっかり蹂躙しまくってくれやがりましたハッハッハ。




そして縁側。



唐突なセーファーさんのセリフ。

「もうこーんな暗くなっちゃったね、ゴロー。
 こんな時にさ、こんな話するのもなんなんだけど、傍にいてくれるだけで嬉しいんだ。
 ゴロー。……ゴロー……。好き。大好きだよ、ゴロー」




……………………。…………!!!??




タメ口とは何事かああああああああああああ!!!!!!
最後の最後に何してくれはりやがりますかアンタはああぁぁぁあああぁぁ!!!!!



ああああああ。これでヒロイン、つか女優さん3人とも全滅です。
本家の口調を守ってくれた女優さんは誰もいなかった。
つかレビューを事前に見て知ってましたからまだ叫ぶだけで済んでますが、もし見てなかったら。


「余は暴れたいのじゃーー! 暴れたいのじゃああぁぁーーーー!!!」(ぶんぶんと長物を振り回す)


(ぜいぜい)……思わず暴れん坊将軍をやってしまいました。吉宗も大変です。




そしてそんなセーファーの告白に、ゴローはといえば。



ゴロー
「ふああぁぁぁ(あくび)……。なあセーファー、おなかすいた?」


寝てて聞いてませんでした。


本家の士郎もビックリの朴念仁ぶり。


しかもセーファー、告白が流されたことも気にせず、「うん!」と頷いて、
二人は手を取り合い行ってしまいました。






これでこのビデオはおしまいです。






聖杯戦争投げっぱなし。




つーかプロローグ前のダイジェストのときに出てきた、バーザーガーVSハルバートとか
結局見られませんでしたな。
まあ今となってはどうでもいいですが。

最後に、王様とかそんな仕草は微塵も見せずに、
女の子としての幸せを掴んだっぽいセーファーさんの後ろ姿に一言!!






家に上がるときは靴を脱げ。




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